お金も愛情も欲しいっ!という女性のために、成功法則をアドバイスしているライフコンサルタントの奥井まゆさん。著書『決めるだけ。「お金」も「恋」も勝手にうまくいく、人生を変えるレッスン』には、彼氏にフラれた借金持ちOLから、起業の成功と幸せな結婚を実現させた自身のノウハウが伝授されています。
その奥井さんのコラムは、12回目となる今回が最終。今回のテーマは、幸せになるために一番大切な、「自分で決める」ことについてです。(以下、奥井さんの寄稿)
あなたは「自分で決めた」という実感がありますか?
こんにちは。奥井まゆです。
最後なので、著書『決めるだけ。』の核心について書きます。なぜ、「決めるだけ」で人生が良い方向に回り始めるのか?
今年4月から、私は早稲田大学人間科学部で情報リテラシー教育について学んでいます。そのきっかけは、「なぜ、人間はなかなか決断ができないのか?」という問いでした。
そして学術的に学び直そうと決めたのは、『授業が変わる:認知心理学と教育実践が手を結ぶとき』(ジョン・T. ブルーアー著)という本を読んだからこそです。
私は現在30代後半ですが、私たちが受けた教育だけでは、今の情報過多社会で自分の思考力や能力を使って幸福に生きる方法がわからなくなっているように感じます。
周りの目や情報に振り回される現代
先日、タレントの矢口真里さんをゲストに招いて、「ライフスタイル相談室」というトークショーを行いました。矢口さんからのご相談の一つは、「自分のSNSに対して、周りの同じ立場の女性(お母さんたち)からどう反応されるかが怖い」という悩みでした。
SNSは多くの情報をもたらしてくれる便利な道具ですが、マイナス作用として「その情報で自分自身を否定する」ような心境になってしまう人たちもいます。これこそ、情報の扱い方に戸惑ってしまう現代の女性たちの悩みを象徴しているように感じたのです。
そこで私は、SNSなら、「本当はどんな人に見てもらいたいのか?」という視点を予め持ってはどうかとアドバイスさせて頂きました。情報(読者の反応)に振り回されるより、「主体的にその情報を使うには」という視点で、SNSの扱い方を決めたらどうか――とお話しさせてもらいました。
というのも、私たちの悩みの多くが、「主体性」をなくしてしまったことに起因すると思うからです。極端に言えば、目の前の情報に思考が「支配されている」状態なわけです。その状態を打開するには、「主体性」を思い出す必要があるのです。
自ら決断をすることで自己肯定感が上がる
脳科学の論文で、「自己決定感がやる気を促す効果を脳活動で実証」したものがあります(2013年、玉川大学脳科学研究所・松元健二教授らの研究グループ。英オックスフォード大学の科学雑誌に掲載された)。
あるゲームをやらせて、ゲームで使う道具を自分で決断した時と、強制的に選ばされた時で、脳の活動がどう違うかを調べた実験です。自分で道具を決定した時は、結果が失敗でも、脳の活動が低下せずポジティブに捉えていることが示唆されました。また、自己決定した時のほうが、ゲームの成功率が高いという結果でした。
つまり「自分で決断する」ことは、結果の成功・失敗にかかわらず、自己肯定感や人生の満足度につながるのです。

人生は常に新しい経験の連続です。経験を左右する情報が世の中には溢れていて、情報との付き合い方で行動が変わります。情報に流されるのではなく、その一つ一つに自己決定=決断力を働かせて情報をうまく使う。それによって、人生の目的の達成率も上がるはずなのです。
日々の生活の中で「決める」を意識的にしてみよう
とはいえ、突然「毎日が決断の連続だ!」と言われても困ると思います。まずは、毎日の中で「これは自分で決めたことだ」という材料を集めてみてください。例えば起床時間、朝ごはん、3時のおやつの品、お風呂に入るかシャワーだけにするか…など。小さなことからでいいのです。
そうやって「自己決定」を意識するだけで、人生の成功率が上がっていくとすれば、すごいと思いませんか?「決めるだけ。」は無料で誰でもできる成功法則です。ぜひ皆さんの頭の中に残しておいてくだされば嬉しいです!
またどこかで、皆さんにお会いできれば幸いです。
<文/奥井まゆ>
奥井まゆ
1986年生、ライフコンサルタント。関東在住。16歳で複業をスタートし、就職後もイベント業・紹介業・ホステスなど複数ビジネスを経験。20代で借金や大失恋を体験し、コーチングを体系的に学び人生が一変。結婚や起業について、講座や個別コンサルティングを行っている。著書『決めるだけ。 「お金」も「恋」も勝手にうまくいく、人生を変えるレッスン』。奥井まゆ公式サイト
(エディタ(Editor):dutyadmin)
