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空き地で叫び声を上げていた赤ちゃん猫を保護。大きくなった姿と愛くるしい行動にホッコ

時刻(time):2023-08-20 16:46源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
【 今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.117】 お転婆で気が強く、通りすがりに叩いてくる無邪気な愛猫マロンちゃんと暮らすのは、yukicatさん( @yukida66 )。 【画像をすべて見る】⇒ 画像をタップすると次の画像が見られます 天真爛漫なマロンちゃん、実は保護猫。近所で彷徨っていたところを保護され、飼い主さん宅へ。すると、先住猫たちがパパ

今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.117】

 お転婆で気が強く、通りすがりに叩いてくる無邪気な愛猫マロンちゃんと暮らすのは、yukicatさん(@yukida66)。

yukicatさんのマロンちゃん
【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

 天真爛漫なマロンちゃん、実は保護猫。近所で彷徨っていたところを保護され、飼い主さん宅へ。すると、先住猫たちがパパ・ママとなり、マロンちゃんを育ててくれました。






友人から「猫の鳴き声がする」と相談されて近所を捜索


 ある夜中、近所に住む友人から「猫の鳴き声がするから、一緒に見に行ってほしい」と連絡を受け、yukicatさんはパジャマのまま、外へ。すると、自宅から200mほど離れた場所にある、空き地の奥から叫び声に近い猫の鳴き声が聞こえてきました。

 しかし、暗くて周囲はよく見えず。夜中に住宅街をうろつくことに抵抗も感じたため、一旦、友人と解散し、翌朝6時に再び現地へ。

 空き地の隣家に住む奥さんに事情を説明すると、「自宅の裏庭から猫の声が近くに聞こえるから」と敷地内に入れてくれもらえ、空き地の奥へ到達。生い茂った草をかき分けながら進んだ先には懸命に泣き叫ぶ、手のひらサイズの子猫がいました。

yukicatさんのマロンちゃん
「木の影になっているところにいたので、母猫が隠すように置いて行って忘れたのかもしれないと思いました」

 たった1匹で、ずっと泣いていた子猫の命を紡ぐため、yukicatさんは保護を決意しました。






当初はパニック、ギャン泣きで大暴れ


 名前は、マロンに決定。動物病院でノミ取りをしてもらった際には、生後2~3週間であることが判明しました。

yukicatさんのマロンちゃん
 お迎え当初、マロンちゃんは空腹と新しい環境に来たパニックで、手足をバタバタさせながら、ギャン鳴き。猫用ミルクをあげるも、飲み方がわからず吹き出したり、手に噛みついたりと大暴れ。

「自分の顔も引っ掻いていました。今も鼻の横にある黒いシミは、その時のキズではないかと思っています」

 見かねて哺乳瓶を差し出すも、半分飲み半分溢すという状況に。ひとしきり暴れて疲れたのか、授乳後、電気毛布を敷いたケージに入れると、スヤスヤと眠ってくれました。













先住猫とは対面後、数時間で家族に!


yukicatさんのマロンちゃん
 当時、飼い主さん宅には22歳と23歳の姉妹猫、5歳の元野良猫、野良猫が産んだ2歳の猫といった4匹の猫が暮らしていたため、しばらくの間、マロンちゃんには別室に設けたケージの中で過ごしてもらうことに。

「みんなが存在を完全に認知した時点で、先住猫たちがいる部屋に連れて行きました。マロンのスペースを作って先住猫たちが近づいてくるのを待ち、じわじわと近づけたんです」

 すると、予期せぬ展開に。なんと、先住猫たちとマロンちゃんはわずか数時間で仲良くなってくれたのです。

yukicatさんの猫たち
「姉妹猫たちは、近くにいても悪さをしなければ気にしないわよという様子。2歳の子は、すぐに舐めてくれ、5歳の男の子は一緒に寝てくれました」






お互いへのグルーミンが大好きなくらい仲良しに


 それからというもの、先住猫たちは率先してマロンちゃんをお世話。yukicatさんの中で特に印象に残っているのは、ご飯をミルクからウェットフードに変えた時のこと。

 マロンちゃんは最初、フードに顔面を突っ込んだり、両足をお皿に入れたりし、上手く食べられませんでした。すると、先住猫たちは見本を見せるかのように、ゆっくりとご飯を食べてくれたのです。

yukicatさんの猫たち
「最初はみんな、多少は距離を取るけれど、『この子は、うちの子になったよ!』と説明すると理解してくれ、一気に距離が縮まりました。お互いへのグルーミングが大好きな様子を見て、愛を感じました」













保護後に分かったマロンちゃんの“本当の家族”


 4匹のパパ・ママからの愛情を受け、マロンちゃんはスクスク成長。かわいがってくれていた長寿の姉妹猫が天国へ行くという悲しみも経験しましたが、旅立つ時にはみんなで見送ることができました。

yukicatさんの猫たち
「マロンが大きくなってきて動き回り出すと、先住猫のうち誰かが必ずついて様子を見てくれていました。当たり前のように、新しく来た猫の世話をしてくれる姿に、無条件の愛を感じました」

 実はyukicatさん、マロンちゃんがあまりにも変わった行動をするため、保護当初は宇宙人ではないか……と空想することがあったそう。

「今までたくさんの子猫を保護したり見てきたりしたけれど、ご飯をブルドーザーのように顔面で押してしまったり、興奮するとブーブー鳴いたりすると、想定外過ぎる行動が多かったんです(笑)」







近所で見つかった親子猫を“家族”だと確信


 しかし、保護から4ヶ月後、近所の人から庭に現れるようになった親子猫のTNRへの協力を頼まれたとき、その妄想は打ち砕かれました。

「子猫たちがマロンにそっくりで、この家族の子だと確信したんです。今、その親子は近所のおうちで幸せに暮らしています。みんなそれぞれ幸せで嬉しいです」

 性格の違いや個性を受け入れ、「みんなが平和なら、それで良いよ」と思っているような愛猫たちの優しさを目の当たりにしてきた、yukicatさん。

yukicatさんのマロンちゃん

アクロバティックなポーズに驚かされることも

 彼女は今日も、互いを大切にする愛猫たちの行動に目を細め、猫という優しい動物の愛くるしさを噛みしめています。

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<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291




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