【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.116】
活発でよく遊び、ひとり静かな部屋で眠るのが好きな「まめちゃん」は猫らしい性格の猫ちゃん。

【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
そうした愛くるしさに目を細められる“今”があるのは、飼い主おのぼりいもこさん(@sugakoxxx)が懸命に育猫に励み、命を紡いだからです。

物置小屋で生後1~2日ほどの赤ちゃん猫を発見!
まめちゃんとの出会いは、2021年5月のこと。その日、子猫の鳴き声を耳にした飼い主さんは物置小屋の周りを捜索。すると、木の板が積まれた間に1匹の子猫がいました。

子猫は生後1~2日ほどで目は開いておらず、へその緒がついている状態。
「近くに親猫がいるかもしれないと思い、しばらく様子を見ていましたが、現れなくて。雨が降りそうだったので、保護することにしました」
初めての子猫の飼育に戸惑い
当時、飼い主さん宅には先住猫がいたことから、子猫は別室で育てることに。名前は「まめ」に決定。これほどまでに小さな猫を保護したのは初めてだったため、ネットで飼育法を調べながら、4時間置きにミルクをあげる育猫生活がスタートしました。

「最初はスポイトでミルクをあげてみましたが、うまくいかなかったので哺乳瓶を買いに行きました。目が見えていない状態だったので、最初はうまく飲ませられず、難しかったです」
飼い主さんは両親の協力も得ながら、命を紡ごうと奮闘。体温調節が上手くできないまめちゃんを気遣い、夜の寒さで体調を崩さないよう、寝床の箱には毎晩、湯たんぽを入れて保温。

うまく排泄させられないと、お腹がパンパンになってしまうため、排泄の介助は特に気が抜けませんでした。
弱々しかった赤ちゃん猫が少しずつ大人へ

しかし、温かいケアのおかげでまめちゃんは少しずつ成長。いつトイレを覚えさせたらいいのか悩む飼い主さんを横目に、急に膝の上でおしっこをしたり、なかなか食べられなかった離乳食を、ある日突然、目を少し離した隙に食べたりと、少しずつ大人への階段を登って行きました。
「最初はアメショーのような柄の男の子だと思っていましたが、女の子でした(笑)。トイレの場所は1回で覚え、粗相はしたことがない。賢い子だと思います」
無邪気で人好きな猫に大きく成長

子猫の頃は噛み癖があり、家族みんなの足を噛み、悲鳴をあげさせていましたが、その行動も大人になるにつれ治まり、人間好きな猫に成長。
赤ちゃんの頃から愛情をたっぷり注がれたまめちゃんは家族以外の人にも警戒心がなく、来客があると玄関へ行き、お出迎えしてくれます。
「威嚇して怒ったことがありません。先住猫に唸られても怒りませんし、犬を見ても怖がりはしますが、唸りません。子猫の時は猫じゃらしを私の部屋まで持ってきて枕元に置いていました。今も自分で持ってきて、遊んでほしい人の前に置きます」
手足を伸ばして寝る姿が愛おしい

また、人間に育てられたからか、手足を伸ばして眠るという人間くさい姿を見せることも。
「夏は前足と後ろ足をまっすぐに伸ばして寝ています。私があぐらをかいて座っていると乗ってきますが、それは家族の中で私にしかしない行動。親だと思ってくれているのかもしれません」
家族になって2年が経った今、まめちゃんはますます活発になり、アクティブな日常を謳歌。目が離せない部分はあるものの、性格の違う2匹の愛猫との暮らしに飼い主さんは幸せを感じています。

「先住猫と仲良くなってくれると、なおいいのですが(笑)。小さすぎて生きるかどうか毎日心配でしたが、ここまで大きくなってくれてよかったです」
自宅で愛おしい猫団子が見られるのも、時間の問題かもしれません。
【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
【関連記事】⇒目が見えない保護猫つむぎさん。「障害も含めて愛おしいんです」

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
(エディタ(Editor):dutyadmin)