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築55年の賃貸団地が「お部屋づくりしやすい」と言えるワケ。物件探しで重視した“たった一

時刻(time):2023-08-07 16:08源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
都内の築55年の団地で暮らすインスタグラマーのもなみんさん( @and_mona_house )。写真家として活動しながら、ナチュラルで居心地の良いお部屋づくりをインスタグラムで発信しています。 もなみんさん宅のリビング(以下、お部屋の写真はもなみんさんが撮影) 前編では、生活感を出さないキッチンのインテリアのアイデアや、アンティークショップで家具を選ぶコツなど

 都内の築55年の団地で暮らすインスタグラマーのもなみんさん(@and_mona_house)。写真家として活動しながら、ナチュラルで居心地の良いお部屋づくりをインスタグラムで発信しています。

リビング

もなみんさん宅のリビング(以下、お部屋の写真はもなみんさんが撮影)

 前編では、生活感を出さないキッチンのインテリアのアイデアや、アンティークショップで家具を選ぶコツなどについて聞きました。後編では物件探しでこだわったポイントや収納、団地ならではのメリットなどについて聞きました。

【前編を読む】⇒築55年の賃貸団地で、好きなものに囲まれて暮らす。“いいモノ”に出会うために必要な視点とは






物件探しでこだわったポイント


円形ミラー
 温かみのあるリビングダイニングのポイントの一つが採光。南側が掃き出し窓になっており、明るい日差しが差し込みます。

「家を探すときはライフスタイルや広さなどの条件がありましたが、特に日当たりを大切にしていました。生活していく上で自分達の工夫次第で変えられる部分もありますが、日差しは変えられないので優先して選びました」

 リビングでは、直径58cmの円形のウォールミラーが目をひきます。

「インテリアのアクセントになるような大きめのミラーが欲しかったのと、赤ちゃんがいて床置きができないので壁掛けタイプにしました。フレームのウッドの色合いも他のものに合うので気に入っています。楽天市場で購入しました。壁には元から木の板が取り付けてあって、そこだけは釘などを打っていいと言われているのでネジ付きのフックで吊り下げています。

 テレビ台や本棚などのウッドの色味が揃っているのは実はたまたまで、その時々でいいなと思って手に取ったもの達が集まっています。テレビ台はハンドメイドで、Creema(クリーマ:ハンドメイド作品の販売サイト)で購入したものです」

 ミラーの隣にはツバメの形のオーナメントがディスプレイされています。

「これは『ひっつき虫』(コクヨ)という貼って剥がせるタイプの粘着剤でくっつけているだけなんです。木製ですが薄いのでちゃんと貼れています。賃貸なのであとが残らないものを使うようにしています」






赤ちゃんではなく、モノを囲む


テレビ台
 出産の2ヶ月後に現在の住まいに転居したというもなみんさん。0歳のお子さんのために、現在リビングのテレビ台や観葉植物をベビーサークルで囲んでいます。

「どうしても子どもがテレビや鉢の中の土を触ったりしてしまうのでどうするか試行錯誤していました。最初は赤ちゃんが過ごすスペースをベビーサークルで囲んだりしてみましたが、逆に物を1ヶ所に集めて囲んでみたらしっくりきました」

 2つある観葉植物はパキラとフィカスベンガレンシス。水やりをベランダでしやすいよう基本的には窓際に寄せていますが、気分によって位置を入れ替えています。

「初心者なので、育てやすいものを調べました。鉢は1つはホームセンターで、もう1つは観葉植物専門店で購入しました。置き場所は日当たりが1番のポイントで、生活動線の邪魔にならない場所に置いています。定位置は決めていないので、掃除をしたり水やりをするたびに置き場所が変わっています」













DIYで家具をカスタマイズ


玄関の棚
 玄関収納がないため、DIYで壁面収納を設置。お出かけ用のバッグをサッと手に取れるよう引っ掛けておいたり、雑貨を飾るスペースになっています。

「LABRICO(ラブリコ)というDIYパーツブランドのものなので簡単に作ることができます。これは、引越し前から購入して持っていた壁面収納のパーツを今の家に合うようにサイズを測ってカットして作りました。組み立てた後はオイルフィニッシュ用の油を塗って仕上げています。突っ張り式なので賃貸でも壁が傷つきません。以前の家では大きめのキッチンラックを作ったこともありました。

 ラブリコで作る棚は、家が変わっても自分でカットして形を変えることで再利用できるところがいいですね」

 上の段には小さめの雑貨をディスプレイしています。

「カメラはカルディで買ったカメラ缶チョコレートです(笑)。他は息子の出産祝いでいただいたクマのぬいぐるみや、へその緒ケースを飾っています」

 玄関には自分で洋服掛けを取り付けています。

「ここだけは釘を打ってもいいと大家さんに確認してあるので、釘を打って取り付けています。賃貸でも、不動産屋さんや大家さんに聞くと、部分的に釘を打つことを許可してくれることが意外とあるのではないかなと思います」






団地はお部屋づくりがしやすい


アトリエ
 4畳半の一室は、もなみんさんの写真家としてのアトリエです。

「リビングは赤ちゃんが広々とハイハイしたり遊んだりできる場所にしたかったので、大人用の本や触られたくないような機材はこちらの部屋にまとめました。

 プリンターを置いている小さなテーブル(salut!)は実家を出た時に初めて購入したものです。初めて住んだ狭い家に合わせて買ったのですごく小さいんですけど、何かに使えるかも? と思って持ってきました。いろいろと試してみて、以前は観葉植物を飾るときに段差を出すために使ったりしたのですが、今はプリンターの台に落ち着いています(笑)」

 団地で暮らし始めてみて、お部屋づくりのしやすさを感じていると言います。

「団地は間取りが整っているところが多いと思います。変なところに柱があったり部屋の形が歪だったりしなくて、部屋が綺麗な四角なので家具などが配置しやすいんです」

 お部屋づくりでもっとも大切にしていることは「ホッとできる空間」だといいます。

「家は落ち着ける空間にしたいですね。きれい好きというより、散らかっていると一息つく気持ちになれないのでなるべくスッキリとさせたいなと思っています」

<取材・文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。




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