【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.115】
ブルーアイと淡い色味の被毛が美しいルールーちゃんは、kaoruさん(@nekomangakakuyo)宅で暮らす女王様にゃんこ。
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「旦那に対しては、かなりの女王様。いつもは私にベッタリですが、朝になると旦那を起こしに行き、起きるまでアピールしてご飯などを要求します」
そんなルールーちゃん、実は寒い山奥で暮らしていた元野良猫。迎えた当初は威嚇をする、警戒心が強い子でした。
山奥の寒い地域で保護された子猫に一目惚れして“猫飼いの道”へ…
ルールーちゃんが生まれ育ったのは、埼玉県にある山が多い地域。人が住んでない廃屋に他の猫と出入りしていました。
廃屋からは、よく大きな鳴き声がしていたものの、猫たちは人が行くと逃走。しかし、kaoruさんの友人の友人が奮闘し、ルールーちゃんの兄姉をTNR(※)しました。
その際、生後2ヶ月ほどだったルールーちゃんならば、貰い手がいるのではないかと思い、保護し、人馴れ訓練をスタート。
「保護主さんによれば、あっさり捕まえられたものの、怯えて威嚇しており、おうちに迎えた後は最初からトイレの失敗はなく、ご飯への執着がすごかったそうです」
kaoruさんは友人のSNSを見て、ルールーちゃんに一目惚れ。旦那さんと共に友人のもとへ行ったところ、保護主さんと繋いでもらえ、対面を果たしました。
「実は夫婦共に犬好きで、いつか犬を迎えようと言っていたので猫を迎えることになるとは思いませんでした(笑)。でも、対面したら、お迎えするほうに完全に気持ちが傾きました」
※TNR…Trap・Neuter・Return(トラップ・ニューター・リターン)を略した言葉で、野良猫を捕獲(Trap)し、不妊・去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)こと
警戒心が強い子猫に「あなたが好き」と伝え続けた
保護から1ヶ月ほどしか経っていなかったルールーちゃんは当初、近づくと威嚇。ご飯を見せないと近づいて来ない、警戒心が強い子でした。

お迎え当日はピアノの裏に隠れてしまい、トイレとご飯の時以外は出てこず。kaoruさんは同じ部屋に布団を敷き、眠ることにしました。
「寂しかったのか、夜中に大きな声で鳴いていて、なんだか切なくなりましたね。猫初心者だったので、とにかく怖がらせないよう、積極的に触らず、おもちゃで遊ぶ時以外は無関心なフリを徹底しました」
加えて、kaoruさんは「怖くないよ。あなたが好きだよ」と伝え、愛情を表現。すると、お迎え2日後、変化が。なんと、突然甘えん坊な猫になったのです。

「自分から膝に登ってきて、グルグル言いながら寝てくれた時のことは忘れません。ひとりで、こっそり嬉し泣きました」
家族だけに見せる甘えん坊な姿が可愛い
その後、すっかり甘えん坊になったルールーちゃんはリラックスしすぎて、膝でおねしょをしてしたことも。
kaoruさんのストーカーになり、お昼寝や日向ぼっこをする時でも「同じ部屋にきて」とアピールするようにもなりました。
「ひとり違う部屋で寝て、起きた時に誰もいないと不安になるのか、大声で必死に鳴きます。行ってあげると、小さな声で『メェー』と細く鳴き、グルグル言うのが悶えますね」
その一方、家族以外には警戒心MAX。お客さんが来ると逃げ、気配を消します。
家族にだけ心を許すルールーちゃんはコミカルな一面を見せるのも、もちろん家族オンリー。例えば、家族がつい笑ってしまうのは、まるでクラウチングスタートのような“ドスコイ座り”。

大人になった今でも、「やんのかステップ」を見せてくれます。

「外出する時、外から見える、うさぎさんのぬいぐるみを咥えながら鳴いて部屋を移動する姿もかわいいです」
飼い主さんの手作りスカートで「ルー村さん」になったことも!
個性豊かなルールーちゃんは、kaoruさんお手製のスカートを着こなしたこともありました。

実は、このスカート、ルールーちゃんの体調を気遣って作られたもの。1歳を過ぎた頃から、お腹に原因不明の脱毛が見られ、一時期、グルーミングのしすぎで痛々しくなってしまったため、kaoruさんはスカートを制作。性格的にエリザベスカラーが無理そうであったことから、負荷を与えず、お腹を守ることにしました。
すると、この姿が漫画『きょうの猫村さん』(ほしよりこ/マガジンハウス)の主人公・猫村ねこさんに似ているとフォロワーさんから言われ、「ルー村さん」と呼ばれるように。
「今は症状が少しよくなったので、スカートはなしで服薬をしながら通院し、様子見しています。ルー村さんと、かわいがってもらったあの時期もいい思い出です」
ルールーちゃんのおかげで幸せな時間が増えた
そう過去を振り返るkaoruさんはルールーちゃんと暮らし始めたことにより、人生が変わったと感じています。

「夫とよく話すのが、こんなに笑顔(時に爆笑)になれ、幸せだなと感じることが増えるなんて思わなかったね、と。出会ってくれてありがとうと、感謝の気持ちでいっぱいです」
kaoruさんたちを見事、猫好きの道に引きずり込んだ小悪魔ルールーちゃん。夫婦はこれからも、翻弄させられながら、“猫がいる日常”を楽しみ尽くしていきます。
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<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
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古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
(エディタ(Editor):dutyadmin)




