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子どもの食事中のスマホはやめさせなきゃダメ?判断基準は“たった一つ” | ビューティー

時刻(time):2023-08-01 16:41源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
食事中の動画は、本当に悪なのか? 外食に行くと、動画やゲームを楽しむ子どもをよく見かけます こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育(※)」について様々な実践法を提案しています。 【関連記事】⇒ 「子どもが料理を食べてくれない」と悩む母親に伝えたい“2つの科学的事実” ※「真

 食事中の動画は、本当に悪なのか?

外食に行くと、動画やゲームを楽しむ子どもをよく見かけます

外食に行くと、動画やゲームを楽しむ子どもをよく見かけます

 こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育(※)」について様々な実践法を提案しています。

【関連記事】⇒「子どもが料理を食べてくれない」と悩む母親に伝えたい“2つの科学的事実”

※「真の食育は、認知能力(いわゆる知力・学力)と非認知能力(意欲、自信、忍耐、自立、自制、協調など生きる力のこと)を両方高めることができる」という信念のもと、無理がなく楽しい食育法を実践、提案しています。

 最近、子どもがレストランでスマホ動画やゲームを楽しんでいるシーンに出くわすことがあります。みなさんはこのような場面を見て、どう感じますか?

 実際にママやパパの気持ちを聞いてみると、「本当はよくないんだけど、静かにさせるために……」、「やめさせたいけど、なかなかやめてくれない」といった声があがってきます。

 私も小学2年生の男の子を育てる母親として、悩む気持ちもよくわかります。でもこれ、本当に悪いことなのでしょうか?

 そこで今回は、食事中の動画視聴の是非について考えてみたいと思います。海外事情や食育の観点をふまえ、これはマズイ! と判断するためのポイントも検討してみました。






レストランでの動画視聴は日本ならでは?


 はじめに、レストランで見かける子どもの動画視聴について、海外でも同様のことが起こっているか調べてみました。もちろん一概には断定できませんが、実は諸外国では日本ほど多くは見られません。

 その理由としてあがったのは、「日本ほど“静かにしなさい”と言われないから」や、「食事中に会話を楽しむ食文化があるから」というもの。

 せっかくみんなでごはんに来たのであればその時間を思いっきり楽しむ傾向にあり、にぎやかなピクニックやパーティなども好まれるのでしょう。

 個食(孤食)が問題視されるような日本と比べると、海外では食事中の会話は多く、家族での食事も重視される傾向にあります。






子どもの動画視聴が悪にならない場合もある


動画視聴
 それでは次に、子どもの動画視聴は本当に悪なのか? という点について考えてみましょう。

 結論から言いますと、私は大概において問題視する問題はないと考えています。例えば、このようなシーンを想像してみてください。

 ママ友や仲良し家族が集まるような食事シーン。親同士がお酒を飲みながら子どもの存在を忘れて盛り上がっているとしたら、子ども達は大人の状況に仕方なく合わせている可能性があります。

 そしてもう一つ、注文したメニューを待つ間に「騒ぐな」と言われている場合、静かに好奇心の満たすために動画を楽しんでいる可能性があります。

 つまり、子ども達が主体性を発揮するような場面ではなく、我慢や不快感、退屈さを感じる状況において、動画を視ることは決して悪ではないと思うのです。













折り紙やレゴだったらセーフなのか?


知的そうに見えるレゴなら安心なのか?

知的そうに見えるレゴなら安心なのか?

 折り紙やレゴ、読書であれば安心。ガッカリしたり叱ったりしない、という話を聞いたことがあります。

 そんなにまで動画を悪者にしていいのでしょうか? 私は疑問に感じます。動画を大音量で視聴することは迷惑につながりますが、そうでなければ他の遊びと同じではないでしょうか。

 子どもなりに考えて(親に言われて)迷惑をかけずに時間を過ごしていることには変わりはありませんから、動画だからと言って大人がむやみに批判しないよう祈るばかり。

 なんとなくのイメージや建前で取り締まる方が、子どもは理解できなくて当然です。






判断基準は、たったひとつかも


 では最後に、どんな場合だったら立ち止まって考えるべきなのか? という問題。

 あくまでも正解は一つではありませんので、それを前提に私の考えをご紹介すると、動画視聴の行為が、「夢中」であるか、「依存」であるかという判別法です。

 待っている時間の範囲内で、好きな世界が映し出されている映像に夢中になる場合は、大した問題ではないと考えます。

 一方、動画を視ていないとその場の過ごし方がわからない状況になっていれば、要注意。なぜならその子はまわりの世界に対して関心を示すどころか、自分がいる状況を客観視する(食事をみんなと楽しむ時間であることを、子どもながらにわかっていればOK)意欲がないからです。

 万が一そのような状況に陥っていたら、大人は対策を考えるべきだと思います。

 まずは自分の子どもを冷静によく観察してみることから……。そうすれば、意外と親も子供も安心が得られるかもしれません。

 大事なのは、SNSやママ友などに答を探すのではなく、親として自分なりの考えや判断基準を持てるよう、少しずつでもいいから心がけていくこと。

 もちろんいろんな意見や考え方を聞くのはアリですが、変に影響を受け過ぎたり翻弄される必要はありません。これは今回の動画問題以外でも、非常に大事なスタンスだと思います。

<文・撮影(オリジナル写真)/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12




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