初めての子育ては分からないことだらけ。
正解のない子育てに不安を抱えながら毎日を手探りで過ごしているママは数多くいるはず。
ですが不安から、わが子を心配しすぎてしまうと、大変なトラブルになってしまうようです。
娘の交友関係も把握したい、心配性ママ
今回、エピソードを教えてくれたのは真鍋ゆかりさん(仮名・48歳)。真鍋さんには鈴木さん(仮名)というママ友がいたそうです。
「鈴木さんは、もともと心配性な面があって、子どもの友人関係まで常に把握していたいような人でした。子どもの年齢も一緒で、近所に住んでいたので、よく話をしていましたが、幼稚園時代から娘の友人関係を常にリサーチし“〇〇ちゃんと仲良くしなさい”などと口を出す部分があったんですよね。幼稚園は別の園だったので、程よい距離感で付き合えたのですが、小学校は一緒になってしまって……」
真鍋さんの予想通り、めんどくさい出来事が次から次へと起きたと言います。
一緒に登校してあげて、事前の根回しに驚愕
入学早々、鈴木さんから連絡があったと真鍋さん。
真鍋さんの息子と鈴木さんの娘、近所の同級生数人と一緒に登校させたいと持ち掛けられました。
小学校は徒歩ですぐの場所。
整備された住宅地で見通しも良く、安全面では問題ないため登校班は設けてない。
しかし、娘がひとりぼっちであることを嫌う鈴木さんは、近所に同級生の女の子がおらず、それでもどうにか誰かと一緒に登校させたいと思い、真鍋さんに声をかけたそう。
「小学校は目と鼻の先なので、誰かと待ちあわせる必要もないと思っていましたが、そういうならと、近所の幼馴染の男の子にも声をかけて、3人で登校させることにしました」
いざ入学して通学が始まり、待ち合わせをして登校が始まりました。
始めの数日は真鍋さんも学校に向かう子どもたちを見送っていましたが、すぐに慣れたようだったので玄関から送り出すようになったと言います。
「うちの子が仲間外れに」心外なクレームを受ける
登校しはじめてしばらく経ったころ、再び鈴木さんから連絡が。
その内容は「一緒に登校しているのだけど、鈴木さんの娘だけ置いていかれてしまっているので、ちゃんと一緒に歩くように子どもに言ってもらえないか」といったものでした。
意地悪しているとも思えないため、真鍋さんの息子に聞いてみると「だって走っていきたいんだもん」との答え。
Aさんの家により近い、もう一人の男の子のママにも聞いてみると、朝から元気が有り余っている男子2人は走りだしてしまい、それをAさんの娘が「待って~」と追いかけているらしいと判明しました。
小学生男子には、難しすぎる配慮
「もうひとりの男子ママとも話しましたが、子ども同士が仲良しでもないのに一緒に行かせることも、小学生男子2人に周りの配慮をさせるのもなかなか難しい部分が多いと思います。いちおう鈴木さんの娘ちゃんもいるから、歩いて行ってねと子どもには伝えましたが、やはり走っていってしまう日が多かったようで、その後も何度かAさんに同じことを言われました」
さらに、たちが悪いのが、鈴木さんは他のママに「うちの子は登校のときに仲間外れにされている」と話していたよう。
それを耳にした真鍋さんは、一緒に登校するのを断ることにしました。
「学校に通うのも慣れてきたし、鈴木さんの娘さんもつまらないだろうからと伝えて、みんなバラバラで行こうという話にしました。すると鈴木さんは、やはりひとりで行かせたくなかったようで上級生の女の子のママに頼み込んで、一緒に行かせてもらうことにしたようです」
「娘がいじめられている!」思い込みの果てに出た行動とは
一緒に登校しなくなって少し気が楽になったころ、学校のママ友から鈴木さんの妙な噂が耳に入るようになりました。
鈴木さんは学校での人間関係を逐一娘に報告させ、少しでもトラブルがあると「娘がいじめられている!」とパニックになり、相手のママに連絡して痛がられてしまっているとのこと。
徐々に鈴木さんの娘と関わると面倒くさいという噂が回ってしまい、娘さんも浮いた存在になってしまっていたようです。
そのことが鈴木さんには耐えられなかったようで、「うちの子がクラス全員にいじめられている!」と暴走。
「近所のママから『鈴木さんが学校前で子どもたちにビラを配っていた』と聞きました。内容を聞くと、鈴木さんの娘が学校ぐるみでいじめられているから、助けてほしいという手紙だったとか。娘を心配するあまり思い詰めてしまったのかもしれませんね、ご近所にも『娘が何者かに狙われている』などと相談に行ったり、メンタルを病んでしまっていたようでした」
あまりにも心配すぎる末路に…
一緒の登校を断って以来、ぱったり連絡がなくなっていたため、真鍋さんは、その間、鈴木さんに何が起こっていたか知る由もありませんでしたが、その後しばらくして、鈴木さんの娘さんが突然転校したと聞きました。
ご近所の話によると、やはり近隣にも娘についての相談を何度も持ち掛けるようになり、近所でも噂になってしまっていたようです。
心配したご主人が実家に帰ったほうが良いと判断し、実家近くの学校に転校させたとのこと。
「鈴木さんがビラ配りをしたことで、娘さんも学校に居づらくなってしまったのだと思います。鈴木さんも実家で家族のサポートを受けながらゆったり子育てできれば良いですが…。過干渉を受けている娘さんがちょっと不憫に思えてしまいます」
子どものことが心配なのは、子を持つ親ならみな一緒。ですが、多少のトラブルも経験しながら成長していく子どもを、少し遠くから見守る姿勢も必要だと学んだ、と真鍋さんは話してくれました。
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<文/塩辛いか乃>
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako
(エディタ(Editor):dutyadmin)
