【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる】
たくさんの思い出を共有してきた「うちの子」は、飼い主さんにとって愛おしい存在。たとえ、周囲から見た時に少し個性的であっても、その想いは決して変わりません。(初公開日2020年4月19日 情報は取材当時)
出会ったのは目に幕が張っている1匹の猫
@2oniTomoさん宅で暮らす桃子ちゃん(1歳/女の子)は、知人からの電話を機に出会った子。
交通量の多い場所で子猫の声が聞こえるけれど親猫もいないようで、どうすればいいのか分からないと相談を受けた@2oniTomoさんは翌日が台風であったため、保護へ向かいました。
そこで出会ったのは、目に膜が張っている1匹の猫。「他の子との目の違いはすぐに分かったけれど、保護できてよかったという気持ちしかなかった」。
連れて行った2軒の動物病院では治療ができないと言われましたが、子猫でまだまだ先のニャン生が長いため、わずかでも可能性があるなら見えるようになって過ごしてほしいと思い、病院を探すことに。やがて、眼科の専門医に出会え、手術に踏み切りました。
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桃子ちゃんの目は「個性」
「手術で膜の下の水を取り除き、少し小さくなった眼球が見える状態になりました。でも、その後は癒着を繰り返してしまって……。何度か切開しましたが、これ以上は負担がかかると判断し、今は膜が張っているところに小さな穴があり、その下に眼球がある形です。」
ハンデを持つ子には、ネガティブな視線が向けられがち。ですが、@2oniTomoさんは桃子ちゃんの目を「障がい」ではなく、彼女らしい「個性」として捉えています。
「手術をしても治るとは限らないとか手遅れだとか病院で言われた時、桃ちゃんのことを想いすぎて辛くなり、気持ちをブログに書いたことがありました。
そしたら、多くの読者様が『桃ちゃんの目は個性です。手術をして、もし変わらなくても個性のある桃ちゃんが大好き』などと言って下さり、ハっとしました。“障がい”と思いながら育てたくないと思っていたのに、自分でも気づかないところで“障がい”と思っていたのかも知れないと。」
この子は不自由にも見えないし、できることを全てして、のびのびしているんだから可哀想ではない。そう気づいてからは、説明をする時に分かりやすいよう「障がい」という言葉を使うことはあれど、普段は「個性的なおめめの桃ちゃん」と言っているのだそう。

外見上に何らかの違いを持っている猫は「可哀想」という視線を向けられることも多いもの。しかし、飼い主さんから愛され、自分なりにニャン生を謳歌している猫は本当に可哀想なのでしょうか。もしかしたら、私たちがネガティブな視線を向け続けることで「可哀想な猫」になってしまうことのほうが多いのかもしれません。
「気持ち悪い猫」ではなく、我が家の「宝物」
周囲の言葉で前向きな気持ちになった@2oniTomoさんを苦しめたのも、まだ周囲からの言葉でした。ある時、桃子ちゃんの写真に「気持ち悪い猫」というコメントがつき、言葉にできない悲しみを感じたと言います。
「心に刺さるストレートな言葉だけど、見慣れていなかったらそうなのかな……と思いました。でも、愛している気持ちも否定されたような気がして、悲しかった。SNSで桃ちゃんのお目々に対して色々な意見が寄せられることもがあり、何か違いを持つと色々な受け止め方があるんだなと感じました。」
性格の違いは個性として受け止められやすいけれど、見た目の差は別の“違い”になりやすいもの。しかし、飼い主さんにとってはその違いすら愛おしく、愛猫は宝物のような存在です。
「目のお手入れをしている時やブランケットをふみふみして私を見つめてくるキラキラな目は、言葉で伝えるのは難しいほど愛おしい。桃ちゃんは何かした後、私の上に乗って報告してくるので『偉かったね』など声をかけると、安心してまた次のことをする。かわいらしくてたまりません。」
フェレットや同居猫たちに囲まれる賑やかな日々
そんな桃ちゃんは、4匹の同居猫や2匹のフェレットとの共同生活を満喫中。物心ついた頃から様々な動物と家族・兄弟のように暮らしてきた@2oniTomoさんにとって、異種動物と共生することはごく自然なことだったよう。猫たちとフェレットたちはとても仲が良く、寄り添い合って眠ることもあります。
「お迎えした後は各々のクセや性格を把握し、むやみに間に入らないようにしました。放置ではなく、どう動くか見る。いつでも間に入ると不在時に心配なので、私がいる時に素を出してもらい、悪いことはしっかり教えました。」
個性をありのまま受け入れてほしい
こうした配慮をした結果、年上の子が下の子に優しく教育をするようになり、@2oniTomoさんの出番はほぼなくなったのだそう。そして、同居猫やフェレットたちは桃ちゃんや他の個性を持つ子に対しても平等に接し、ありのままを受け入れているようです。
こうした動物たちの姿勢は、私たちが見習うべき鑑だとも言えそうです。
「私も未だに色々考えちゃう時がありますが、これを読んで下さっている方で、もしいつか何かが他の子と違う猫を保護する機会があったら、治療後は深く考えないで楽しく過ごしてほしいです。そして、個性のある子を見慣れていなくて、きっとドキっとしてしまう方もいるかもしれませんが、それは普通のことなので何も思いません。ただ、可哀想ではなく、個性的な猫として見て頂けたら嬉しいです。」
様々な光景をオンリーワンな目で見てきた、桃子ちゃん。その瞳にはこれからも、優しい世界が映し出されていてほしいものです。
<文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
(エディタ(Editor):dutyadmin)
