2023年5月の入域観光客数が約64万人にのぼるなど、コロナ禍で大打撃を受けた沖縄観光は、急速に元気を取り戻しています(※1)。お土産店が軒を連ねる国際通りやその周辺のエリアも、以前にも増して盛り上がっていますよ!
今回は、そんな沖縄でおすすめのお土産を3品ご紹介します。いつの時代も変わらない、素朴で優しい島の味わいを、大好きな人に届けてください。
1:島の行事ごとに欠かせない琉球菓子たち

那覇の人気観光スポット「那覇市第一牧志公設市場」の周辺には、沖縄の暮らしが垣間見える商店が集まっています。外間(ほかま)製菓所もそのひとつで、島の行事ごとに欠かせない琉球菓子を販売しています。
このお店で最近人気なのが、駄菓子のような素朴でかわいいパッケージが印象的な琉球菓子たち。どれもプチプラで、バラマキ土産にもおすすめです。

基本的にこれらのお菓子は、お祝い事やお盆などの行事の際にお供えとして用いられます。ピンク色の鯛の形をしたお菓子は「こーぐゎーしー(めで鯛)」1個180円(税込、以下同)。米粉などでできた落雁のようなお菓子で、海の恵みや水の恵みなどを表しています。
メビウスの輪のような形をしているのは「花ぼーる」(1個180円)。花園の世界(極楽)への道導を表しているといわれています。「ミーガーハーガー」(1袋250円)は、沖縄版ビスケット。ミーガーは太陽神、ハーガーは月を表すといわれることも。そんなちょっとしたお話しも添えて、お土産にしてみてはいかがでしょうか。
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外間製菓所
住所:沖縄県那覇市牧志3-1-1 市場本通り
※琉球菓子は市場の商店や地元のスーパーなどでも販売しています
2:ポップでかわいいサーターアンダギー

サーターアンダギーは、揚げドーナツのような沖縄のお菓子。お土産としても定番ですが、せっかく購入するならちょっとかわいい商品を選んでみてはいかがでしょうか。筆者のイチオシは、琉宮の「トリオちっぴるー」(1本160円)と「サーターアンダギー」(1個120円~)です。

「トリオちっぴるー」は小さなサーターアンダギー(ちっぴるー)が串に刺さった商品。手を汚さず、大口を開けずに食べられるので、職場などへのお土産にも喜ばれると思います。
また、「サーターアンダギー」はプレーン以外に4種の味わいがあるのが特徴です。中でもおすすめしたいのが、ココナッツ(1個160円)! サーターアンダギーらしからぬポップな見た目でかわいらしく、さりげない甘さにもハマります。
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琉球菓子処 琉宮 平和通り店
住所:沖縄県那覇市牧志3-1-17 平和通り商店街アーケード内
その他の販売店:琉球菓子処 琉宮 サンライズ店
3:知る人ぞ知る、実は希少なローカル菓子

沖縄の人にとっては、家に何気なくある定番菓子のひとつが「ピーナッツ黒糖」。
おばぁがお茶うけにするようなローカル菓子ですが、これがびっくりするくらい美味。まろやかな黒糖をぜいたくに使用していて、コーヒーや紅茶とも相性抜群。沖縄の商店やスーパーで購入できるお菓子なのですが、筆者のおすすめは山城製菓の「ピーナッツ菓子」です。
沖縄では、ピーナッツといえば伊江島! 沖縄本島北部の伊江島で作られるピーナッツは上質で、なかなかお目にかかれない希少なもの。そんなピーナッツを使っているこのお菓子は、ほかの商品とは濃厚さがひと味違う。さらに、この商品自体がなかなか見つからないという特別な一品なのです。
伊江島や本島北部の商店やスーパーでは見かけるのですが、那覇市内だとどこにでもあるものではありません。筆者は、那覇市第一牧志公設市場の「電柱商店」で、1袋350円で購入しました。
今回は、おすすめの沖縄土産をご紹介しました。沖縄ならではのお菓子たちを、ぜひぜひお土産として連れて帰ってくださいね。
※情報は執筆時点のものです
※1:沖縄県 令和5年5月入域観光客統計概況(速報)(令和5年6月26日発表)
大手出版社で情報誌編集に携わり、退社後シンガポールへ。現地日本人向け情報誌編集部を経て、帰国後は沖縄へ移住。シンガポール、沖縄での経験を生かして、2007年よりフリーランスの編集&ライターとして、主にアジアと沖縄をテーマとしたガイドブック・雑誌・書籍・ウエブ媒体などで活躍中。All About シンガポール・沖縄ガイド。
執筆者:稲嶺 恭子(ライター/エディター)