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突然「あなたはPTA委員に選ばれました」と連絡が…学校に直談判して知った“意外な事実”

時刻(time):2023-06-06 16:43源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
「このたびはPTAの委員を引き受けていただきありがとうございます!」 顔も名前も知らない人から突然こんなメールが届き、「心底ゾッとした」と語るのは、小学生の娘を持つ亜美さん(仮名・41歳)。くじ引きでPTAの委員に選ばれてしまったことで、ホラー映画を見ているような恐怖を感じたそうです。 「PTAの委員に選ばれました!」と留守電が 写真はイメージです(以

「このたびはPTAの委員を引き受けていただきありがとうございます!」

顔も名前も知らない人から突然こんなメールが届き、「心底ゾッとした」と語るのは、小学生の娘を持つ亜美さん(仮名・41歳)。くじ引きでPTAの委員に選ばれてしまったことで、ホラー映画を見ているような恐怖を感じたそうです。






「PTAの委員に選ばれました!」と留守電が


スマホを見て驚く女性

写真はイメージです(以下同じ)

「娘が通う小学校の保護者会でPTAの役員・委員選出が行われ、くじ引きでうちが選ばれたんです。でも、私としては、引き受けるなんてひとことも言ってないし、そもそも自分のいないところで勝手に決められたことに納得がいかなかった。でも、こちらの都合や意思は度外視で、勝手に話が進められていました

保護者会には、仕事の調整がつかず、オンラインで参加していたという亜美さん。ただ、音声が悪くて聞きづらかったため、先生たちの話がひと通り終わった後、接続を切って業務に戻ったそうです。

「どうやら、私がZoom(オンライン会議システム)から退出した直後に、PTA役員と各委員を選出するくじ引きが行われたようです。うちは見事にくじ引きで当たってしまい、その日の夕方、担任の先生から連絡がきました。

留守電に『今日の保護者会で○○さんがPTAの委員に選ばれました!』とメッセージが残されていたんですけど、勝手に選ばないでよ!と叫びたくなりましたね」






2年前に大病を患った母親のことも心配


フルタイムで働いている亜美さんは、担任の先生からの電話を受けて、ややパニックになったといいます。

仕事と家事、子育てをこなすだけでも手一杯です。娘が小学校に入学してからは、夏休みなどの長期休暇や学校行事への参加などもあって、時間を調整してなんとかやりくりしている状態です。そのうえ、PTA活動もやるなんてありえないと思いました」

亜美さんには他にも気がかりになっていることが。

遠方に住む高齢の両親です。特に、2年前に大病を患った母親が心配で、なるべく様子を見に行きたいとは思っているのですが、なかなか時間が取れない。とはいえ、もし急変したら駆け付けないといけないので……」













次々送られてくる不可解なメール


子育てに家事、フルタイムの仕事、そして高齢で病気がちな親。こんな状況でPTAの委員を引き受けるなんて、とてもじゃないけど無理! 気に病む亜美さんをよそに、PTAの役員を名乗る人たちから次々と不可解なメールが送られてきたそうです。

「『引き受けてくれてありがとうございます』『これから一緒に頑張りましょう』『委員のマニュアルを読んでおいてくださいね』って書いてあって、なんだか不気味でした。お互いに会ったことも、話したこともない。何より、私が引き受ける意思を示す前から、こういうメールが送られてくること自体が不可解だし、意味不明でした

パソコンのメール画面
そこで亜美さんは、学校に事情を説明し、辞退を申し出ることにしました。

「まず担任の先生に電話をして、私の現状を話し、PTA委員はできないと伝えました。先生は相談には乗ってくれたのですが、結局は、『お忙しいかと思いますが、そこを何とかお願いします』と言われただけでした」

けれども、亜美さんも引き下がらず、PTAを担当している教職員への直談判を決意。






副校長の「反応」にがっくり絶望


「担任の先生の次に対応してくださったのは、副校長先生でした。電話を代わった直後、『くじ引きで決まっちゃったんですよね?! ホントごめんなさい!!』と言われました。きっと、PTAのことで苦情を言う保護者もいるんだろうな、と思いましたね。

副校長先生には、定期的にPTA活動に関わるのは難しいことを伝え、マラソン大会など単発でできるイベントのお手伝いで勘弁してほしいと話しました」

理由も説明したうえで、はっきり辞退の意思を伝えた亜美さん。しかし、副校長からの反応にがっくりきたそうです。

「『あら~、それは大変ですね。ぜひ、他のPTA委員の方々と協力して、無理なさらず活動なさってくださいね!』と返されました。くじで決まった人は、何が何でもやるべきというのが前提なんでしょう……。ねぇ、私の話聞いてた? できないって言ってるんだよ!ってブチ切れそうになりました」

ただ、しばらく話をしていると意外な事実も分かってきました。













忙しい母親が増え、PTAの活動内容を減らしている


「副校長先生によると、ここ数年、PTAの活動内容をかなり減らしているというのです。以前は当たり前だったベルマークの集計作業や茶話(さわ)会を廃止し、定期的に行われていた部会も可能な限りなくしたり、オンラインミーティングに切り替えたりしているとか。

最近は、忙しいお母さんたちが増えているので、なるべく負担がかからないような活動内容に変えているのだと話されていました」

部屋で仕事をする母親とお絵描きをする子供
共働きの家庭が増えているにもかかわらず、学校やPTAは相変わらず、世の母親たちに負担を強いている。そう思っていた亜美さんにとっては、ちょっとした驚きでした。

「副校長先生なりに苦慮しているんだなと感じましたね。最初は、抗議しようと考えていたんです。『保護者が忙しい毎日のなか四苦八苦していること、巷(ちまた)でPTAに対する反感が高まっていることを知ってください!』ってね。でも、私が言うまでもなくちゃんと理解されているみたいでした

電話を切る前には、副校長から「お母さんのような責任感のある方ならきっと大丈夫」と謎の激励を受けたという亜美さん。なんだかモヤモヤが残ったそうですが、夫と話し合い、最終的にはPTA委員をやることにしたそうです。






部会に出てみたら……やっぱりね!


4月からPTAの活動を開始したという亜美さん。実際にやってみてどう感じたのでしょうか?

「まだ始まったばかりなので、詳しい事はわかりませんが、デメリットばかりではないと思います。普段あまり会わない保護者や教職員の方々と話す機会ができるし、それによって学校生活や習い事、中学受験や地域のことなど、色々と情報交換できますから」

その一方で、「やっぱり!」と思ったこともあったとか。

「部会に出てみたら、空席がけっこうあって。単に欠席した人もいたようですが、どうやらPTA委員の就任を拒否した保護者もいたようです。また、名目上は役員や委員になっているけど、活動は一切しないという人も少なくないみたいです」

なるほど。だから、副校長先生は「活動は難しい」と連絡してきた亜美さんをむしろ「責任感が強い」と感じたわけですね。

「そうみたいです。けど、PTAの役員や委員を拒否する人、選ばれても活動はしないという人の気持ちもよ~くわかります。くじ引きで当たった人は『やって当然』で、選択肢がないなんて、どう考えても変な話ですから。よくわからないうちに、こちら側の意思や論理や一般常識が全く通用しない世界にグイグイ引き込まれるんです。もう怒りや驚きを通り越して恐怖ですよ。なんだかホラー映画でも見ているような感じでした














岸田総理も国会でPTAについて言及


近年、様々なトラブルが取り沙汰されているPTA。そうしたこともあってか、今年3月には、岸田首相が学校のPTAについて「任意団体であり入退会は保護者の自由」と国会で答弁し、話題になりました。けれども実際には、“任意のボランティア団体”とはかけ離れていると亜美さんは言います。

「少なくとも、うちの娘が通う小学校は、入会も活動もほぼ強制です。そういう学校はまだまだ多いのではないでしょうか。私は学生時代にボランティアをやっていたのですが、当然のことながら入退会も活動も本人の意思次第。仕事でさえ、ここまで無理強いされた記憶はありません。なのに、教育現場でこんな理不尽なシステムがまかり通っているのが不思議です

最近では、PTAの活動をボランティア制にする学校も増えているといわれています。亜美さんも、親が学校運営に関わること自体は良い事だと考えているそうです。

「子どもたちの学校生活を充実させるために、都合がつくときに可能な範囲で協力してもらえませんか? と言われて、『嫌だ!』と思う親はあまりいないのでは。問題なのは、PTAという名の下で、本当に必要なのかどうかもわからない活動を強制されていること

実は、役員や委員のなかには親切で良い人も多いので、つくづくPTAのシステムが悪いんだなと感じます。古い体制を変えていかなければ、親と教師の協力関係を築くどころか、分断を生むことにもなりかねないと思います」

亜美さんはいま、自分がPTA委員をやっている間に、何か小さな変化を起こせないか模索しているそうです。

―シリーズ「PTA役員・町内会・自治会関係のトホホ」―

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<文/ビューティーガール編集部>
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