こんにちは、毛髪診断士の元井里奈です。癖毛のダメージヘアに悩んでいた時代から、今では自分の髪が好きと思えるようになりました。ダメージや薄毛を防ぎ、美髪へと導くヘアケア方法を発信しています。

毛髪診断士・元井里奈(もといりな)
これから生えてくる髪を「元気に生やす」ためには、ダメージケアのような表面的なことではなく、血行や睡眠など生活習慣が関わってきます。
生活習慣というと、「何か始めなくてはいけないの?」と思われると思いますが、私が美髪を育てるために「やめたこと」をご紹介します。
①「常温未満の冷たい飲みもの」
髪をつくる毛母細胞は、頭皮の中に張り巡らされている毛細血管から栄養を受け取って髪を育てています。
そのため、健康な髪を生やすには、食事から摂った栄養をしっかりと頭皮のすみずみまで届ける必要があるのですが、それを阻む悪者のひとつが「冷えによる血行不良」です。
毛細血管は細く、しかも頭は体の一番高いところにあるので、そもそも血行が悪くなりがちです。そこへ、冷えまで加わるとさらなる血行不良となり、毛母細胞に栄養が届きにくくなってしまいます。
美髪を目指し始めてからは、暑い夏でも冷たい飲み物はめったに飲まなくなりました。ただ、私はビールが大好きなので、「今日は飲む」という日は免除しています。
②「足首が露出するパジャマ」
これも同じく「冷えによる血行不良」を未然に防ぐためです。足先のことなので、髪には関係ないと思われるかもしれませんが、私は血の巡りを全身のこととして捉えています。
パジャマのボトムスでよくあるのが、足首のところで絞れている形か、足先までストンと開いた形のものだと思います。この二つで言えば、足首が絞れている形がよいと思っていたのですが、寝ているうちに上にズレたりして結局足首が露出してしまうのが気になっていました。
そこで、12分丈のレギンスをパジャマとして使うようになりました。足首はもちろん、かかとと足の甲も半分くらい覆えるので、寝ている間の足の冷えをしっかり防ぐことができ、夏も含めて年中通して使っています。
本当は、首や手首も年中温められると良いのですが、まだまだ甘いですね。
③「15時以降のカフェイン」
髪を元気に生やすためには、良質な睡眠が大事、ということは知っている方も多いのではないでしょうか。でも、良質な睡眠ってなかなか実行できないのよね~、という声が聞こえてきそうです。
私も美髪育成を始めた当時はこれがなかなか難しく、「早く寝る」ということができませんでした。22時に就寝と言われても、目が冴えてしまっていて眠れないのです。
そこで、目が冴えてしまう原因と考えられることをやめました。まずは15時以降のカフェインです。コーヒー、紅茶、緑茶など。すべて15時以降は飲まないか、そういうものを飲みたいときは、ノンカフェインやディカフェのものを必ず利用しています。
④「日暮れ以降の明るい照明とテレビ」
これも睡眠のためです。昔の人は、日が暮れたら寝て、日の出とともに起きる生活をしていたはず……と考えて、明るい照明やテレビは日暮れ以降つけないことにしました。
実際、睡眠の質をよくするための方法として、眠る前のテレビなどはやめたほうがいい、と言われていますよね。これは、交感神経が刺激されて、体がリラックスモードになりづらいからです。
私はこれを、昔の人にならって「日暮れ以降」にしています。完全に照明がないと困りますので、日暮れ以降は暖色の間接照明だけにして、テレビをつけなくなりました。最近の就寝時間は22時前後のことが多く、寝つきはとても良いです。途中で子どもに蹴られたりして起きますけれど……。

髪がボロボロだった頃の私→最近の私
<文/毛髪診断士 元井里奈>
元井里奈
東栄新薬株式会社/取締役。毛髪診断士®/サプリメントアドバイザー/メノポーズ(更年期)カウンセラー。慶應義塾大学卒。髪に悩む女性のためのサプリメント「美ルート」をプロデュース。毛髪、栄養学、女性ホルモンに関する専門知識をもとに、ヘアケアコラムの監修や執筆も行う。2児を育てるワーママでもある。Instagram:@rinam.0922、Twitter:@rinamotoi、ブログ「ワーママ毛髪診断士が教える、35歳から始める育毛・美髪ケア」
(エディタ(Editor):dutyadmin)


