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息子の不登校に悩んだ母親が「学校、頑張るのやめよう」とやっと思えた理由<漫画> | ビ

時刻(time):2023-05-11 18:45源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
2023年4月15日に出版された今じんこさんの著書『 学校に行かない君が教えてくれたこと 親子で不登校の鎧を脱ぐまで 』(はちみつコミックエッセイ)では、息子の“もっちん”が小学校に行かなくなるまでの1年生から3年生までの様子が描かれています。 小学校1年生の5月から行きしぶりが始まり、2年生からは登校する日々が続いたものの、頑張り過ぎたことによってもっ

 2023年4月15日に出版された今じんこさんの著書『学校に行かない君が教えてくれたこと 親子で不登校の鎧を脱ぐまで』(はちみつコミックエッセイ)では、息子の“もっちん”が小学校に行かなくなるまでの1年生から3年生までの様子が描かれています。

 小学校1年生の5月から行きしぶりが始まり、2年生からは登校する日々が続いたものの、頑張り過ぎたことによってもっちん君はよりつらさを抱えるようになります。

 それに寄り添ってきた今さんも精神的に限界となり、心療内科を受診。うつ病と診断されます。親子共に非常につらい日々が続いていました。

 今回は、本書より第3話を紹介。後半では今さんが「学校に行くのをやめよう」と思えるようになったきっかけや、その後の様子などについて聞きます。

※本記事は全4回のうちの4本目です

【1本目を読む】⇒小1息子が「学校行かない」宣言。“テンパる母”の心情を描いた作者を取材<漫画>
【2本目を読む】⇒「学校に行きたくない」は命に関わるSOS。不登校の息子との奮闘を描いた作者に聞く<漫画>
【3本目を読む】⇒「今は学校に行ってほしいと思わない」不登校の息子に向き合う日々を描いた作者を取材<漫画>

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「別室登校」は親も子も地獄だった


――登校を続けていたもっちん君が再び学校に行くつらさを訴えるようになってから、今さんが付き添いながら別室登校をしていたことが描かれていました。別室登校や付き添い登校とは一般的にはどんなものなのでしょうか?

今じんこさん(以下、今):人や学校によって違うと思うのですが、空いている教室に通って親と過ごす場合や、ときどき先生が教室に様子を見にきたり、子どもだけがクラスメイトのいる教室に入ってお母さんは廊下に待機したり、お母さんが教室の後ろで授業参観しているというパターンもあります。

――別室登校や付き添い登校のつらさとはどんなものだと思いますか?

:別室登校が子どもにとって本当にいい居場所になって前向きに足が向くくらい安心できる環境になっているなら話は別なのですが、「とりあえず学校にいることに慣れたほうがいい」という意味合いの別室登校は自尊心が奪われて学校への拒否感がます場合が多いです。

親御さんたちに付き添い登校の話を聞くと、うつや過呼吸で倒れたという方も少なくありません。「付き添い」という言葉を聞くだけでもフラッシュバックでつらい方も……。

――今さんやもっちん君にとっても、別室登校はそれくらいつらい経験だったのでしょうか?

:教室に入れないから「とりあえず別教室で」と別室登校を始めてしまったので、すごくつらかったです。

インスタグラムで私が別室登校を頑張っていることを投稿していたとき、誰も「それはやめたほうがいいよ」と教えてくれなくて、後から「教えてよ!」と思いました(笑)。でも、指摘することで私が傷つくと思って誰も言わなかったのだと思います。「無理はしないで」とはたくさん言われていましたが、無理はずっとしていたので、どこから「本当の無理」になるのか渦中はまったくわかりませんでした。

私の場合は幸い、信頼している不登校のお母さんが「もう限界がきているんじゃない?」と教えてくれたので別室登校をやめることができました。






学校を休むと「休み癖がつく」と言われるけど…


教室

※イメージです

――今さんが「学校頑張るのやめよう」ともっちんくんに言うことになったきっかけは何だったのでしょうか?

:付き添い登校をすることで、自分がどんどん精神的につらくなって「もう無理だ」と思ったからです。子どもも親も倒れるまで頑張ってしまいがちです。わたしもうつ病になるまで頑張ってしまいました。

学校を休むことについて「休み癖が付く」と言う人もいますが、今の社会での精神疾患の方の急増を見ると、休めない癖が付くより、甘えたり休めたりしたほうが断然いいと思っています。それを学べたことはよかったです。

――旦那さんとはどんな話し合いをしていたのでしょうか?

:私が行きしぶりに対応したり付き添い登校をしていた時は、夫がすごく仕事を頑張っていた時期だったんです。夫が自分のことばかりやっているように見えて、すごく腹が立っていました。夫は「つらくても学校に行ったほうがいい」という考えではなかったのですが、実務はほぼ私で、「他人事じゃないんだから関わってよ!」と思っていました。

私がうつ病になったことが転機になって夫も変わり、学校とのやり取りをやってくれるようになりました。私が学校の対応でウジウジしていると「ハッキリ伝えていいんだよ」と言って対応してくれました。

男親が学校に行くと母親の時とは違ってちゃんとした会議室に通されたり、要望をしっかり聞いてもらえるというのは、他の不登校の親からもよく聞きます。不本意ですが不登校のライフハックかもしれません(笑)。

――先生に「復帰しづらくなる」と言われると親は迷ってしまいますね。

:先生は本当に子どものためを思って言ってくれているのが分かるんです。明らかに嫌な先生だったら違うのかもしれないですけど、すごくいい先生だし善意で言ってくれているから強く言うことができませんでした。子どものためを思っているのは先生も私も一緒だったとしても、考えが違うのなら親の思いはハッキリ伝えていいと思います。













不登校の問題は“誰もが当事者”


『学校に行かない君が教えてくれたこと 親子で不登校の鎧を脱ぐまで』(はちみつコミックエッセイ)

『学校に行かない君が教えてくれたこと 親子で不登校の鎧を脱ぐまで』(はちみつコミックエッセイ)

――「学校に行かせようとすること」をやめると決めてからは、どうやって過ごし方を模索していったのでしょうか?

:不登校を選択してすぐにラクになったわけではなくて、葛藤する時期はありました。そこからトライアンドエラーで少しずつ元気になっていきました。

家で過ごすにも、時間を決めて何かやろうとすると全然回復に繋がっていかなかったり、「この場所に行かせよう」と決めるともっちんの表情がどんどん暗くなって「ここは違うのかな」と思ってやめたり、試行錯誤していました。私ともっちんの過ごし方が正解ではないので、せっかく学校から離れたのだから「〇〇するべき」という考え方からも解放されてラクになってもらえたらと私は思っています。

――学校に行かなくなってから、もっちん君のお友達との繋がりはどうなったのでしょうか?

:同じ小学校で近所に住んでいる子が家に遊びに来てくれることもあります。学校のいろいろなことを話してくれて、聞いていると「学校に通っている子もストレスを抱えているんだな」と思うこともあります。

今はオンラインサロンなど、ネット上で気の合う人を見つけることができますし、子どもたちもオンラインゲームで友達ができることもあるようです。SNSなどで探してみると意外と人と繋がることはできると思います。

――この本を通して、不登校について伝えたいことはありますか?

:不登校というと「子どもに問題がある」と思われがちですけど、社会がそういう見方を作り出してしまっている部分があることを伝えたいです。単に学校にマッチしない子どもがいるというだけのこともあります。「学校に行けない子どもが増えた」とネガティブに捉えるのではなく、「個性的で面白い子ども達が増えている」とポジティブに捉えてくれる人が増えると、また違った見方ができるようになるのかなと思っています。

「うちの子は不登校じゃないから関係ない」と思う方もいるかもしれないのですが、社会を作っている1人として誰もが当事者だと思うので、できるだけ多くの方に読んでもらえたら嬉しいです。

<取材・文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。




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