GWはどこに行くにも高速が混んでいて嫌になりますよね…。しかも、渋滞中にはさまざまなトラブルが起こりがちです。女子SPA!では「ドライブ」関連の大きな反響を呼んだ人気記事を紹介します。(初公開日は2023年1月16日 記事は取材時の状況)
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「うちの実家は茨城なんですが、コロナ禍に入ってかれこれ4年、まったく帰省していなかったんです。夫が医療関係者なので忙しかったのもあるのですが、家族での旅行も控えるようにしていました。なので、コロナ規制が弱まった今年の年末年始は、久しぶりの帰省でした」
そう語ってくれたのは専業主婦の鈴木由貴さん(仮名・38歳)。夫と小学1年生の男の子の3人家族です。
久しぶりの帰省にワクワクが止まらない家族

※イメージです(以下、同じ)
「うちの実家は茨城の海の近くなので、今まで仕事を頑張ってきた夫の気分転換にもちょうどいい環境でした。息子とも『風がなければ魚釣りをしに行こうね』とか、『お墓のお掃除もしてお供えのお菓子は何にしようか』とか。すごく話が盛り上がってとっても楽しい車内でしたね~」
由貴さんの実家は茨城の中でも田舎のほうの海街で、大きな漁港や神社など昔ながらの雰囲気がいっぱいの場所。由貴さんの家族は、普段の都会生活から離れてのんびりとした時間を想像しワクワクしていたといいます。
この時は、帰りの車内でまさかあんなことが起きるとは知らず……。
楽しく過ごした3日間
「実家に到着すると、父と母に久しぶりに会えたことへの安堵感でいっぱいでした。ちょうど、姉の家族も遊びに来ていたので『大きくなったね~』『身長何センチになったの?』なんて、子どもの成長に喜びあって……」
久しぶりの帰省は、由貴さんにとって特別な時間だったようです。
「本当にあっという間の3日間でした。息子は夫と義兄と海での魚釣りを楽しんで、カサゴやヒラメなどを釣ってきたり、釣ってきた魚のさばき方をわたしの父が教えてあげたり……。あと、小さいですが庭に畑があるので、じゃがいもやにんじんの収穫もさせてもらいましたね。年越しには神社の鐘が鳴って、懐かしかったな~」
涙の最終日。たくさんのお土産を手に帰路へ
いよいよ、帰省最終日。東京へ出発する前に、野菜やお土産用にと用意してくれたお菓子をたくさん渡してくれた由貴さんの両親。次はいつ会えるのかな、いつまでも元気でいて欲しいなと思いながら、思わず涙が溢れたそうです。
「いくらテレビ電話やLINEをしているとはいえ、やっぱり直接会って顔を見るのが一番ですね。顔のしわや、歩き方の変化など、両親の老いを感じる3日間でもありました」
帰りの車内でとんでもない悲劇が……
茨城の実家から東京の自宅までは、混んでいなければ高速で約2時間半。でも由貴さん家族が出発した日は、1年の中で一番混むと言われている1月2日でした。
「前半は混んでいなかったので、この勢いでどんどん進もうと休憩を入れずに車を走らせました。実家で遊び疲れた息子は、車に乗った途端に爆睡していたのでチャンスだと思って。出発から1時間半くらい経った頃、寝ていた息子が『おしっこー!』と叫び出したんです」
でも、その時には渋滞のど真ん中。トイレのある地点までどのくらいかかるかも分からなくて。ナビを見ても道が渋滞を示す“真っ赤”になっていました。
そして、悲劇は起こったのです。
おしっこが我慢できない息子は「漏れちゃう、もう! 漏れちゃうぅ」と言いながら泣き出し、泣きながら失禁。途端におしっこのニオイが車内に充満しました。
「もうしょうがないから、泣かないで外を見ていよう。次のトイレで着替えようね」と後部座席の息子をなだめながら、なんとか息子を泣き止ませた由貴さん。
「とりあえず、このまま息子を落ち着かせて休憩所までもたせようと思っていたんですが、今度は運転席から『おえぇ~』って声が聞こえて。車内に広がったおしっこの臭いで夫が吐き気をもよおしてしまったんです。もう、地獄でしたね。後ろにはおしっこの息子、横には今にも吐きそうな夫。そして大渋滞という……」
夫にタオルを渡してニオイを防ぎながら、なんとか休憩所まで嘔吐せずに済んだようですが、あの時の地獄の時間は、由貴さんにとって一生忘れられない出来事になったそうです。
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<文/maki イラスト/ただりえこ>
(エディタ(Editor):dutyadmin)