今や連絡手段の必須ツールであるLINE。グループを作れば、メンバー内でやり取りができるため、計画を立てるときには重宝しますよね。
しかし、グループLINEで思わぬトラブルを経験した人もいるのではないでしょうか。今回は、グループLINEがきっかけでトラウマ級の経験をされた敦子さん(仮名・アラサー)にお話を聞きました。
年の近い同僚とグループLINEを作成
「4年ほど前に転職したのですが、新しい職場には年の近い同僚が2人いました。入社時期も近く、私たち3人はすぐに仲良くなったんです」
気の合いそうな同僚がいたため、敦子さんは新しい職場でやっていけそうだと安堵したそう。お昼休憩のときは、3人でランチを楽しんでいたと話してくれました。
「3人で飲みにいこうという話から、グループLINEを作ったんです。飲み会のスケジュールを決めるほか、職場の話や他愛もないやり取りをして、毎日楽しんでいました」
グループLINEを作った当初、敦子さんは転職してよかったと心から思ったそうです。しかし、3人のグループLINEには予想外の展開が待ち受けていました。
同じ会社の男性を盗撮する同僚
ある休みの日、敦子さんが家でのんびり過ごしているとラインの通知音が。3人で作ったグループLINEのメンバー、A子からでした。

「写真が添付されていたのですが、ショッピングモールで買い物をしている男女の後ろ姿が写っていたんです。『誰?』と聞いたところ、私たちが勤めている会社で、イケメンと人気の男性でした。A子は、職場の男性と奥さんがショッピングモールで買い物をしているところを目撃したそうです」
写真とともに「奥さん、ぽっちゃりしていてあんまりかわいくなかった」とA子からメッセージが届きます。A子からのLINEに、敦子さんは不信感を抱いたそう。
「『昨日〇〇さんの奥さん見たよ』と会ったときに話題で挙げるならまだしも、LINEで、しかもあきらかに盗撮した写真を送ってくるのは正直どうかと思いました。ただ、せっかくできた人間関係を壊したくない気持ちから、差しさわりのない返事をしました」
しかし、A子の行動はそれだけではなかったそう。
上司の娘のSNSを特定

「A子は、会社の上司との会話から情報を得て、SNSで上司の娘のアカウントを探したのです。『見つけた! 多分この人っぽい。アカウントにカギつけてない』とコメント付きで。わざわざSNSで探さなくても…と思ったのが本音です」
他人のプライベートをグループLINEに晒すA子に対して、敦子さんは日に日に嫌悪感を覚えます。そんな中、ついには敦子さんもプライベート晒しの被害にあってしまうのです。
買い物帰り届いたLINEを見て恐怖
仕事が終わり、買い物へ寄ってから帰宅した敦子さんのもとに、LINEの通知が届きます。LINEは、A子からでした。A子から届いた写真とメッセージに、敦子さんはぎょっとします。

「『(スーパー名)にいたよね?』というメッセージとともに、スーパーに駐車している私の車の写真が届いたのです」
A子が同じスーパーへ寄った際、敦子さんの車を偶然見かけて、わざわざ写真を撮って送ってきたそう。
「さらには『(スーパーの)プライベートブランドばっか買ってたw』と、A子からメッセージが届きました。偶然なのかわかりませんが、私が買い物している姿をどこからか見ていたようです。望遠鏡でも持って見ていたのかと思うほど、買ったものまでチェックされていて…。正直、怖いとしか思いませんでした」
退職した今でも安心できない
自分のプライベートを、わざわざグループLINEで晒してくるA子に嫌気がさした敦子さん。

「A子のLINEがきっかけで、買い物中、まわりの目が気になるようになりました。他人の買い物を見るのは、A子だけだとは思いますが…。やましいものはなにも買っていないのに、トラウマですよね」
結局、敦子さんは退職するまでグループLINEを抜けられなかったそうです。
「退職した今でもA子と活動エリアは同じなので、どこからか見ては晒されているのではないかと考えるときもあります。できることなら、会いたくないですね」
親しき仲にも礼儀ありという言葉があるように、プライベートはそっとしてほしいものですね。敦子さんとA子がどこかで出会わないことを、心から祈っています。
―シリーズ「SNS絡みの思わぬトラブル」―
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<文/東あきえ>
(エディタ(Editor):dutyadmin)
