ディズニーランドをこよく愛する人々は多いですが、今回は、好きをこじらせすぎた“ディズニーオタク女子”の生態に迫ります。

埼玉県に住む吉本伊織さん(仮名・31歳)の女友達・A子さんは、筋金入りの熱狂的なディズニーオタク。新型コロナの流行前はいつでも入場できる年間パスポートを常に持ち続けていて(※現在は発行休止中)、平日の仕事帰りにもディズニー、休日ももちろんディズニー、そして最近ついに、ランドのある舞浜に移住してしまいました。
「前はA子も埼玉に住んでて、大宮から片道1時間半くらいかけてほぼ毎週通っていたんですよ。一人で行くのは当たり前で、毎週『今日は“陸”に行った。来週は“海”に行く』って報告があって。陸はディズニーランドで、海はディズニーシー。オタク界隈では普通に使われている隠語(?)みたいです」
友達や恋人、家族とわいわい楽しむのもいいですが、A子さんは基本的にはソロで堪能することが多いとか。「その方がゆっくり世界観を楽しめるから」だそうです。
「彼女がまだ大宮住みのころ、一度一緒に行ってみたいな~と思って、誘ったんですよ。そしたらもう、ガチ勢のすさまじさを垣間見たというか……。いや、遊び半分で誘っちゃだめだなって痛感しました」
遊びに行くのに、遊び半分で誘えない……? え?
一体どんな壮絶な体験だったのでしょうか。
「まず、大宮駅集合は朝の4時。そして28分の始発に乗って、舞浜に向かうからね……って言われた瞬間、一瞬意味が分かりませんでした。私としては、開園時間は8時くらいだから、『7時くらいに出ればいいじゃん』って思っていたんです。それでも8時半から9時くらいには現地に着けるし、って。
そしたら、『開園したての空気感が感じられない!』『入場前に並ばないなんて、ディズニーに失礼』と、なんとも意味が分からないマイルールを力説されました」
ええと、ディズニーに失礼とは……?

埼玉県に住む吉本伊織さん(仮名・31歳)の女友達・A子さんは、筋金入りの熱狂的なディズニーオタク。新型コロナの流行前はいつでも入場できる年間パスポートを常に持ち続けていて(※現在は発行休止中)、平日の仕事帰りにもディズニー、休日ももちろんディズニー、そして最近ついに、ランドのある舞浜に移住してしまいました。
一度一緒に行ってみたいな~と誘ってみたら…
「前はA子も埼玉に住んでて、大宮から片道1時間半くらいかけてほぼ毎週通っていたんですよ。一人で行くのは当たり前で、毎週『今日は“陸”に行った。来週は“海”に行く』って報告があって。陸はディズニーランドで、海はディズニーシー。オタク界隈では普通に使われている隠語(?)みたいです」
友達や恋人、家族とわいわい楽しむのもいいですが、A子さんは基本的にはソロで堪能することが多いとか。「その方がゆっくり世界観を楽しめるから」だそうです。
「彼女がまだ大宮住みのころ、一度一緒に行ってみたいな~と思って、誘ったんですよ。そしたらもう、ガチ勢のすさまじさを垣間見たというか……。いや、遊び半分で誘っちゃだめだなって痛感しました」
遊びに行くのに、遊び半分で誘えない……? え?
一体どんな壮絶な体験だったのでしょうか。
集合時間は朝の4時。入園ゲートには6時から並ぶ
「まず、大宮駅集合は朝の4時。そして28分の始発に乗って、舞浜に向かうからね……って言われた瞬間、一瞬意味が分かりませんでした。私としては、開園時間は8時くらいだから、『7時くらいに出ればいいじゃん』って思っていたんです。それでも8時半から9時くらいには現地に着けるし、って。
そしたら、『開園したての空気感が感じられない!』『入場前に並ばないなんて、ディズニーに失礼』と、なんとも意味が分からないマイルールを力説されました」
ええと、ディズニーに失礼とは……?
「電車は○号車の○番めの扉から出るよ」
「それから道中には、『最短距離で“陸”に向かう方法』を伝授されたんです」
陸に向かう方法……。大航海している冒険家か、海賊しか使わなさそうな言葉ですね。

「A子は大真面目に語っていました。なんでも、『電車は○号車の○番めの扉から出るよ。ホームについたらエスカレーターじゃなくて、このエレベーターがベスト』とか、『土日の○○駅は結構降りる人がいるから、あそこの席は絶対座れる』とか、リサーチがとにかく細かくてすごいんです」
なんでも、「スムーズに列がすすむ&ルート上支障のないおすすめの売店や、トイレなども教えてくれる」そう。何百回も通った経験の賜物(たまもの)だとか。
3時間並んで入場後、まずは園内をゆっくり散歩
そして6時前に到着して、およそ3時間の待ち時間を経て、無事入場。もうこの時点で疲れそうです。
「ええ、疲れ果ててます。でもA子は目を輝かせて、まず園内をゆっくり時間をかけて一周したあとに、アトラクションにダッシュしていきました」
園内を一周? 歩くだけ?
「そうです。なんでも、『人の気配がまだそこまでないランドの世界観や雰囲気を、ゆっくり堪能するのが好き』らしくて。……慣れてるA子は平気そうだったけど、私は4時集合のために2時起きして、6時に着いたのにそこから3時間待たされた時点で疲労困憊。その上で『散歩をたのしも!』とか言われるんですよ。さわやかな地獄でした」
分刻みでびっしり決められたスケジュール
そして、散歩中にA子さんから“あるスケジュール”が送られてきました。

「『今日のランドの過ごし方』って書いてあって、乗るアトラクションが分刻みでびっしり書き込まれていたんです。そして、トイレ休憩とか、食事とかも見事に組み込まれていて。こういうのって、一緒に『次どうしよっか~♪』って言いながら決めるのが楽しいじゃないですか。でもA子は違う。ディズニーなめんなよ、と。さすがプロ。さすがオタク。
わたしはもう、考えることをやめました」
プロの前で素人は無力。それにしても、対応できる吉本さんが凄すぎる気もするのですが。
友達のおかげで“鬼に金棒”な一面も
「従っちゃうとラクなんですよ。それに私は詳しくないから、素直に流されていればA子の提案はめっちゃ便利だし。『今のうちにあそこのトイレ行ってね~』とか、『お土産屋さんのねらい目の時間は○時前後』『空いてるコインロッカーはこことそこね』とか。混雑するレストランもだいぶ前から予約してくれたり、もう“ちょっとうるさい添乗員さん”だと思えば、問題ありません」

たしかに、不慣れだと予約やパークの周り方もアタフタしそうですが、慣れている友達がいれば鬼に金棒ですね。
「ショーもよく見える穴場マップを自分で作ったりしてて、熱狂的なオタク同士で情報交換しているみたいです。さらっと超望遠レンズを構えて、プロ並みの重装備でキャラクターたちを無言で激写しているところを見て、『ああ、この人は完全に“プロ”なんだな』『逆らっちゃいけねえや』と思い知らされました」
でも、ひとつだけ許せないことがあったとか……。
有料チケットを買いまくり、財布が空になった
「ひとつだけなんですけど、勝手にいくつも有料のチケットを買っちゃうところですね。『あのアトラクションはこの時期異様に混むから、有料の早く乗れるチケット買っといたよ!』って、すごく嬉しいんだけど、出費がバカにならないというか」
有料のチケットとは、入場券とは別にプラス2000円払う「ディズニー・プレミアアクセス」のこと。混雑時は2~3時間待ちも当たり前の人気アトラクションも、プレミアムアクセスなら別ルートで一気に乗り場近くまで案内されます。これまでの時間短縮のファストパスが有料化したようなイメージです。ディズニー公式アプリのグループ機能を使えば、同行者の分も買えてしまうんだとか。
「めっちゃ便利なんですよ。でも、1施設につき1回1人2000円かかるから、2つ乗れば4000円なんですよね。そこにお土産や食事代、入場料も入れたらランドで1日で軽く3万円近くかかっちゃう。A子はすべての趣味がディズニーで、これまで家が建つんじゃね? っていうくらいの額を投資しているから、もう金銭感覚が私のような素人とは別次元なんです」
ディズニーのプロによる、プロの楽しみ方。一度だけなら垣間見てみたい気もします……!
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<取材・文&イラスト/赤山ひかる>
赤山ひかる
奇想天外な体験談、業界の裏話や、社会問題などを取材する女性ライター。週刊誌やWebサイトに寄稿している。元芸能・張り込み班。これまでの累計取材人数は1万人を超える。無類の猫好き。
(エディタ(Editor):dutyadmin)