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ドラマ『silent』プロデューサーが語る「紬が“青い服”を着ているワケ」 | ビューティーガ

時刻(time):2022-12-01 08:33源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
大反響を呼んでいる川口春奈さん、目黒蓮さん(Snow Man)出演のドラマ『silent』(フジテレビ系/毎週木曜10時~)。“音のない世界”を描いた本作に幅広い年齢層の視聴者が夢中になり、動画配信サービス『TVer』上では再生数が 歴代最高記録を塗り替えるという快挙 を遂げています。「いま若者はドラマを観ない」という通説を覆した本作、そのヒットの理由はどこにあ

 大反響を呼んでいる川口春奈さん、目黒蓮さん(Snow Man)出演のドラマ『silent』(フジテレビ系/毎週木曜10時~)。“音のない世界”を描いた本作に幅広い年齢層の視聴者が夢中になり、動画配信サービス『TVer』上では再生数が歴代最高記録を塗り替えるという快挙を遂げています。「いま若者はドラマを観ない」という通説を覆した本作、そのヒットの理由はどこにあるのでしょうか?

『みんなの朝ドラ』などの著者で演劇・ドラマなどエンタメに詳しいライター木俣冬さんによる村瀬健さんのインタビューをお届けします(以下、木俣さんの寄稿)。

ドラマ『silent』第1話より

ドラマ『silent』第1話より





真正面から描く恋愛ドラマを多くの人が求めていた


 話題のドラマ『silent』もいよいよ後半戦。ラブストーリーが減ってきたテレビドラマのなかで、きらりと光るラブストーリーとして若い世代にも大人世代にも注目を集めている。

 20代の新人脚本家・生方美久さんによる何気ない日常会話にリアリティーがあって共感ポイントが高いが、短い相づちの多い、ゆっくりした日常会話の場面につい見入ってしまうのは画面づくりも重要な要素だろう。ブルーを基調にした映像や俳優の表情、やわらかい光、それが見ていて心地よい。それと、そこに流れる音や音楽も心をなでていく。

 この世界観をどうやって作り出したのか、村瀬健プロデューサーに聞いた。

――話題になっていますね。

「この取材場所に向かう途中、街中で『silent』のことを話している人達がいたんです。カフェとかでも話題にしてくれているのを耳にすることが多くて。街中や電車の中など、自分の意図してないところで作品の話を耳にすることが人気のバロメーターのひとつですが、僕がテレビドラマに関わった長い歴史のなかでもそういうことは数えるほどしかないから、ほんとうに驚くし、嬉しく感じています」(プロデューサー・村瀬健さん/以下同)

ドラマ『silent』第4話より

ドラマ『silent』第4話より

――何が受けたのでしょうか。

「ひとつは、人の心を丁寧に描いていることでしょうか。紬(川口春奈)、想(目黒蓮)、湊斗(鈴鹿央士)、奈々(夏帆)……まだまだもっといろいろな登場人物を描いていきますが、それぞれのシンプルな恋愛感情を真正面から描く――正確にいえば、それだけではないですが、それを多くの人が求めていたのかもしれないですよね」












映画畑のスタッフが集結。短いセリフが空気感を作りだす


――セリフが少ない分、気持ちが描けるということでしょうか。

「セリフを少なくするためにろう者を描いているわけではなくて、このドラマは聴者同士でも一つ一つのセリフが短いんです。生方さんのセリフは、日常会話にある『ふーん』とか『うん』とか『そうだね』とかいうような合いの手を取り入れているから、セリフのひとつひとつはセンテンスが短くても、会話自体は長くて。そのリアルなやりとりを丁寧にやっていると、ああいう余白のある空気感が出る。

 ただ、タイトルが『silent』ですから、その言葉を表現するために、音楽やSEや演出で過剰に情報量を付与するのではなく、意図的に余白を作ることは意識しています。そのために、風間太樹監督にオファーをして、カメラマンや、照明、録音などにはCMや映画畑のスタッフを集めました」

ドラマ『silent』第6話より

ドラマ『silent』第6話より

――風間さんは映画化もされた『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称『チェリまほ』テレビ東京系、2020年)などで注目された方ですね。

「彼を最初に監督に抜擢したのは僕なんですよ。映画『帝一の國』のスピンオフドラマ『帝一の國~学生街の喫茶店~』の演出を依頼しました。『帝一の國』の監督補(※クレジット上ではプロダクションマネージャー)だった風間くんは脚本打ち合わせにも参加していました。性格がよくて、人懐っこくて、いろいろな意見も出していて、そのセンスが良かったので、スピンオフドラマを作るとき、彼の監督作品をひとつも見ていないにもかかわらず(笑)、風間くんに声をかけました。

 当時、彼はまだ自主映画しか撮ったことがなかったのですが、できたスピンオフはめちゃくちゃよくて。そのあと映画『チア男子!!』(2019年)をやって、ドラマ『チェリまほ』で火がついて……」

ドラマ『silent』第3話より

ドラマ『silent』第3話より

「僕が好きな彼の監督作はドラマ『うきわ―友達以上、不倫未満―』(テレビ東京系、2021年)です。淡々と客観的に不倫を描いたドラマがすごく良くて、僕の狙っている感じに近いと思い今回の『silent』をお願いしたら、ドンピシャでした。

 ゴールデンプライムの連ドラを一度も撮ったことがなくて、しかもあの若さ。そういう監督にチーフを頼むのは異例なんですけどね。信じてよかったです」














紬の“青い服”は同じ服を着まわす生活感。細部でもリアリティーを追求


――ブルーを基調にした画面が注目されています。

「“北野ブルー”になぞらえて……などと言うのはおこがましいとは思いながら“風間ブルー”と呼んでいて(笑)。まず、紬のカラーを青に決めたのですが、ところどころに使用されているシアンは風間監督の世界ですよね。

 青といえば、紬が印象に残る青い服をよく着ていることを指摘されるのですが、これは色にこだわっているわけではなくて、同じ服を着ているというリアリティーなんです。ドラマではたいてい毎週、毎場面、おしゃれな服をとっかえひっかえ着ていますが、実際にはそんな人はなかなかいないですよね。やはり、自分の好きな服は何回でも着るし、少ない服を1週間で着回す。視聴者の方々と同じく地に足のついた生活をしている紬を描いています」

ドラマ『silent』第1話より

ドラマ『silent』第1話より

――ロケ場所の距離感もリアルでふつうに移動できるような設定になっています。作品によっては撮影優先で実際は移動が難しいこともありますが、無理なく移動できるロケ地なのでドラマの世界を体感できます。

「僕が以前プロデュースした恋愛ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(以下『いつ恋』フジテレビ系、2016年放送)で雪が谷大塚を舞台にした際に聖地巡礼する視聴者がたくさんいまして、いまだにファンがロケ地を訪ねてくれています。そこに行くと、登場人物がいるような気がすると皆さん、言ってくれるんです。

 僕も『北の国から』(フジテレビ系、1981年)が好きで富良野に行きましたからね。そういう楽しみも含めてドラマの良さだと思っているので『silent』でも世田谷代田から渋谷までリアルに通える流れを意識してロケ地を選びました。それも風間監督のセンスでいい感じに撮ってくれています。そういえば、『いつ恋』も登場人物が同じコートをよく着ていました。裕福ではなく、都会の片隅でひたむきに生きていると感じさせる人物を描くことで、とくに若い視聴者のかたに共感していただけているように思います」

●木曜劇場『silent』公式サイト、●木曜劇場『silent』公式Twitter :@silent_fujitv

<文/木俣冬>
フリーライター。ドラマ、映画、演劇などエンタメ作品に関するルポルタージュ、インタビュー、レビューなどを執筆。ノベライズも手がける。『ネットと朝ドラ』『みんなの朝ドラ』など著書多数、蜷川幸雄『身体的物語論』の企画構成など。Twitter:@kamitonami



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