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コンテンツ提供:日本化粧品検定協会
概要
| 成分名 | アルブチン |
|---|---|
| 成分の働き | チロシナーゼ活性阻害 |
| 医薬部外品としての効能効果 | 美白 |
| 表示名称 | 【化粧品】アルブチン【医薬部外品】アルブチン |
| 主な配合アイテム | 【化粧品】【医薬部外品】スキンケア・ボディケア・UVケア |
由来・歴史
主な原料の由来
合成
歴史
1989年、資生堂の申請によって医薬部外品美白有効成分として承認されました。高山に生育するコケモモ、ウワウルシ、ナシなどの植物の葉に含まれる成分ですが、現在化粧品に使用されているアルブチンは合成によってつくられています。
その他の成分情報
ハイドロキノンと糖(グルコース)を結合させたハイドロキノン誘導体です。
アルブチンには、「α‐アルブチン」と「β‐アルブチン」の2種類があります。医薬部外品の有効成分として認められているのは、β-アルブチンのみです。β-アルブチンは、資生堂が開発し、多くの薬用美白化粧品に配合され、20年以上の使用実績があります。
一方、α‐アルブチンは、江崎グリコが独自の配糖化酵素を利用して開発した成分で、「チロシナーゼ」に作用してメラニンの生成を強力に抑制する効果は、β‐アルブチンの10倍という実験結果もあります。
しかし、安全性に対する懸念が払拭されておらず、医薬部外品の美白有効成分としての配合は認められていません(2022年6月現在)。ただし、化粧品原料としては、2002年より日本をはじめ世界各国で販売されています。
効能効果・はたらき


「化粧品」に配合したときの働き
シミの元となるメラニンは紫外線などの刺激を受けると、「メラニンをつくれ」という情報をメラノサイトに伝え、メラノサイト内でアミノ酸の一種であるチロシンは酵素チロシナーゼによりドーパ、ドーパキノンへと変化し、最終的にメラニンになります。
チロシンとチロシナーゼは鍵と鍵穴の関係にあるのですが、アルブチンはチロシナーゼにぴったり合う鍵を持っていて、チロシンより先にアルブチンと合体することでメラニンをつくらせなくします。
「医薬品」としての効能効果
医薬品としては配合されていません。
「食品、サプリメント」に配合したときの働き
アルブチンは果実(ナシやイチゴほか)などにも含まれています。ただし単独の成分として、サプリメントには利用されていません。
注意点
ハイドロキノンよりも大幅に細胞毒性が低いことがわかっており、刺激やアレルギーに関してもほとんどないという試験結果がでています。安全性が確認された成分ですが、肌への刺激が比較的強いため、肌の弱い方、初めて使用する方は、腕などで連続使用テストを行なってから使用しましょう。
ワンポイントアドバイス
日本化粧品検定協会代表理事:小西 さやか
「β-アルブチンは、特許により資生堂が独占使用してきましたが、特許期限を過ぎた後は、多くのメーカーからアルブチン(β-アルブチン)を配合した化粧品や医薬部外品が販売されています。アルブチンは、コウジ酸と並んで新しい美白有効成分開発の先駆けとなった成分です」
小西さやかさんの記事一覧
<引用元>
日本化粧品技術者会, 化粧品事典, 丸善出版株式会社, p.318-319
宇山侊男他, 化粧品成分ガイド 第7版, フレグランスジャーナル社, 2020, p.92,160
小西さやか, 美容成分キャラ図鑑, 西東社, 2019, p.66-67
株式会社マツモト交商 Webサイト(コンセプトシート)
岩瀬コスファ株式会社 Webサイト (オリジナル化粧品原料)
グリコ栄養食品株式会社 Webサイト (化粧品原料・アルブチン)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
(エディタ(Editor):dutyadmin)