サッカーに比べるとルールは難しいですが、近年は女性ファンが増加しているプロ野球。どの球団も最近はレディースデーを設けるなど女性客をターゲットにしたイベントも行われ、球場での観戦デートを楽しむ人も多いようです。
今年で結婚4年目を迎える葉山三奈さん(仮名・32歳)は現在の夫と交際中、定番だったのが神宮球場や横浜スタジアムでのナイター観戦。2人とも阪神ファンでビールも大好きだったため、夏場はビアガーデン代わりに月1~2回のペースで野球場を訪れていたそうです。
「東京ドームもたまに行ってましたけど、やっぱり屋外のほうが気持ちいいじゃないですか。ただ、付き合って2年目の夏、神宮球場の外野スタンドでの観戦デート中、とんでもない目に遭っちゃって……。後ろに座っていた人が手を滑らせてしまったらしく、ビールの入った紙コップを頭から浴びてしまったんです」
それは一瞬の出来事で頭頂部(とうちょうぶ)付近が冷たいと感じたのもつかの間、髪から服にしたたってきたとか。球場のビール用のコップは500ミリリットルは入る大きなサイズのうえ、しかもまだ飲む前だったのかタップリ入っていたようで、全身ずぶ濡れになってしまいます。
「すぐに後ろから『ごめんなさい!』って声がして、振り向くと、私と同じくらいの年齢の女性が涙目で謝ってきました。
髪も服も濡れてどうしようと思いましたが不思議と怒りはなかったし、何度も頭を下げてくるので逆に申し訳なくなり、条件反射的に『大丈夫ですから』と言っちゃったんです。ちなみに全然大丈夫なんかじゃなかったんですけどね(笑)」

このときは小さなハンカチしか持っておらず、隣に座っていた彼氏と女性がタオルハンカチを差し出してくれたため、それを借りてお手洗いへ。すると、後から彼女がやってきて、「これを使ってください!」と応援グッズ用のマフラータオルを渡されます。
「わざわざ売店で買ってきてくれたんです。さすがに代金を払うと伝えましたが『そのくらいさせてください!』と言われ、引き下がる気配がなかったのでご厚意甘えました。普通のタオルじゃなかったから野球ファンとしてこれで拭くのはちょっと気が引けましたけどね(苦笑)」
それでもビールまみれの髪と身体を拭き、ビショ濡れのブラウスから彼に貸してもらったレプリカユニホーム着替えて、ようやく一息つけた三奈さん。ビール臭さはまだ残っていましたが、気になるほどではなく女性と一緒にスタンドに戻ります。
その間、彼女はブラウスを弁償すると言ってくれましたが、洗えば済むのでこれは丁重に辞退。ところが、「でしたら私のほうでクリーニングに出します」と提案され、お願いすることにします。
「善意なのはわかりましたがちょっと押しが強く、ここで押し問答をするのも面倒だったから任せることにしました。まさかこれがきっかけで長い付き合いになるとは思いませんでしたけど」

写真はイメージです(以下同じ)
頭からビールをかけられズブ濡れに!
「東京ドームもたまに行ってましたけど、やっぱり屋外のほうが気持ちいいじゃないですか。ただ、付き合って2年目の夏、神宮球場の外野スタンドでの観戦デート中、とんでもない目に遭っちゃって……。後ろに座っていた人が手を滑らせてしまったらしく、ビールの入った紙コップを頭から浴びてしまったんです」
それは一瞬の出来事で頭頂部(とうちょうぶ)付近が冷たいと感じたのもつかの間、髪から服にしたたってきたとか。球場のビール用のコップは500ミリリットルは入る大きなサイズのうえ、しかもまだ飲む前だったのかタップリ入っていたようで、全身ずぶ濡れになってしまいます。
「すぐに後ろから『ごめんなさい!』って声がして、振り向くと、私と同じくらいの年齢の女性が涙目で謝ってきました。
髪も服も濡れてどうしようと思いましたが不思議と怒りはなかったし、何度も頭を下げてくるので逆に申し訳なくなり、条件反射的に『大丈夫ですから』と言っちゃったんです。ちなみに全然大丈夫なんかじゃなかったんですけどね(笑)」

このときは小さなハンカチしか持っておらず、隣に座っていた彼氏と女性がタオルハンカチを差し出してくれたため、それを借りてお手洗いへ。すると、後から彼女がやってきて、「これを使ってください!」と応援グッズ用のマフラータオルを渡されます。
「クリーニングに出す」と言われて
「わざわざ売店で買ってきてくれたんです。さすがに代金を払うと伝えましたが『そのくらいさせてください!』と言われ、引き下がる気配がなかったのでご厚意甘えました。普通のタオルじゃなかったから野球ファンとしてこれで拭くのはちょっと気が引けましたけどね(苦笑)」
それでもビールまみれの髪と身体を拭き、ビショ濡れのブラウスから彼に貸してもらったレプリカユニホーム着替えて、ようやく一息つけた三奈さん。ビール臭さはまだ残っていましたが、気になるほどではなく女性と一緒にスタンドに戻ります。
その間、彼女はブラウスを弁償すると言ってくれましたが、洗えば済むのでこれは丁重に辞退。ところが、「でしたら私のほうでクリーニングに出します」と提案され、お願いすることにします。
「善意なのはわかりましたがちょっと押しが強く、ここで押し問答をするのも面倒だったから任せることにしました。まさかこれがきっかけで長い付き合いになるとは思いませんでしたけど」
同い年で地元も隣町だった!
それから約2週間後、クリーニング済みのブラウスを受け取るために女性と仕事終わりに再会しますが、食事に誘われたのでご馳走になることに。
そこで同じ歳だったこと、地元が隣町だったことで話が盛り上がって意気投合。以来、友人として付き合うようになり、お互い結婚・出産を経た現在も家族ぐるみで交流を続けています。
「普通じゃありえない出会い方だし、あの日は家まで阪神のレプリカユニホーム姿だから電車の中でも周りからクスクス笑われているような気がして最悪な1日でした。けど、今となっては笑い話かな。
社会人になってから仲良くなる人って仕事関係や子供を通じてのママ友がほとんどで、学生時代のような純粋な友達って出来ないじゃないですか。そういう意味でも彼女は大人になってからの唯一と言っていい友達なんです」
それこそ最初はトホホな思い出だったのかもしれませんが、本人も予期しなかった友情が芽生えたことでいい思い出に上書きされたのかもしれませんね。
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<文/トシタカマサ イラスト/zzz>
トシタカマサ
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
(エディタ(Editor):dutyadmin)