「紙博」や「蚤の市」といったイベントや、東京都調布市と台湾に雑貨店とカフェを手がける手紙社が、2022年7月、長野県松本市の浅間温泉に「手紙舎 文箱(てがみしゃ ふばこ)」をオープンしました。国内で関東以外への出店は今回が初。その拠点として選んだ浅間温泉は、江戸時代には松本藩の御殿湯として栄え、今でも老舗旅館や共同浴場が残る風情ある温泉地です。店舗はその一角にある元銀行だった建物をリノベーションし、1階には雑貨と喫茶と古書スペース、2階には紙マルシェが入ります。今回はそんな「手紙舎 文箱」の魅力をご紹介します。
元銀行をリノベしたオシャレな店内
30年前まで使われていた旧銀行をリノベーションした外観と温泉街の風情が相まってレトロな雰囲気
店名を“文箱”と名付けた理由は浅間温泉郵便局の隣に立ち、紙製品中心の雑貨類を取り扱うことから。元銀行の建物をリノベーションした趣のある店舗の入り口で訪れる人を出迎えるのは、多くの著作やブックデザインなどで活躍するクラフト・エヴィング商會デザインの店名ロゴが入った看板です。店内は配管や建材がむき出しになった天井や古道具、ヴィンテージ風の家具、こだわりの照明など、オシャレな空間が広がります。
展示作品は喫茶スペースにも飾られ、作品を眺めながら喫茶タイムが楽しめます
雑貨と喫茶スペースには、約3週間ごとに内容が入れ替わる展示スペースが設けられ、手紙社が主催する、イラストレーターやデザイナーなどの巡回展が楽しめます。
仕事や暮らしに彩りを添えるアイテムが揃う雑貨スペース
福岡在住のイラストレーター・グラフィックデザイナーのいのうえ彩氏の紙雑貨。LETTER BOX 1個 2090円(手前)、祝儀袋1袋880円(左奥)
入り口を入ってすぐにある雑貨スペースには、壁一面を彩るポストカードなど、紙雑貨を中心とした手紙社選りすぐりの雑貨類が並びます。木製の棚やテーブルには、作家やテーマごとに品物が配置され、その世界観に触れるだけでも有意義な時間が過ごせます。雑貨の傍らには各作家の紹介カードも置かれているので、気になる作家を見つけたらぜひチェックしてみてくださいね。
北海道札幌市を拠点に活動するpo-to-bo氏制作のブローチや耳飾り。陶器の質感とにじむような色が優しい風合い
雑貨スペースには、長野県の土地柄に合わせてセレクトした紙雑貨が並ぶほか、浅間温泉在住のテキスタイルデザイナー・sanada midori氏(H/A/R/V/E/S/T)デザインの文箱限定切手も登場予定。
文箱限定で販売されているガラスペン「まつもとスワン」1万1000円
松本市の国宝 松本城で出会えるコブハクチョウや、コハクチョウが飛来する安曇野市の御宝田遊水池など、白鳥との縁が深いことでも知られる長野県。それにちなんで羽鳥景子氏が制作したオリジナル商品が、水と白鳥がモチーフのガラスペン、「まつもとスワン」です。
フルーツをテーマにしたコーナー。今江未央氏の豆皿や、早崎志保氏制作のガラスのアクセサリーが並ぶ
また、長野県ではリンゴをはじめブドウやモモなど果物の生産が盛んなことから、フルーツをテーマにしたコーナーも。石川県金沢市を拠点に活動する今江未央氏が手がける九谷焼の豆皿の中には、ブドウが描かれた文箱限定のデザインもあります。浅間温泉に訪れた記念として購入してみてはいかがでしょう。