「『THE正解メイク』を求めているなら、期待に応えられないかもしれません」。こんな一言からはじまる『化け活。』(主婦の友社)。「メイクにはあなただけの解決法がある」と語るのは著者の化け子さん。日本トップクラスの女優から愛される現役のヘアメイク職人です。You Tubeチャンネル『ヘアメイク職人_化け子』は登録者数16万人。
化け子さんは55歳、「特に40代以上さまざまな加齢現象が現れてきて、より対応が複雑」になると言います。確かに、変に無理して若作りはしたくないし、とはいえ手を抜くと不潔に見えかねない、悩ましい年代ですよね。私達が望むのは、成熟した魅力と自然さをミックスし、適度な若さをコーティングしたメイクではないでしょうか。
本書で紹介されたメイクは、どれも簡単なものばかり。欠点は強引に隠さず、うまく生かす。厳選したアイテム使いでポイントを抑え、印象をグレードアップ。足し算ではなく引き算の魔法で、あなたの顔が変化しますよ。
ファンデーションの常識を捨てる
40代になれば気をつけていても、シミ、シワ、くすみ、たるみから逃れられません。隠そうと一生懸命になって、手あたり次第に重ねぬりして、結果厚化粧になってしまうことも。本書では「40代以上は、むしろファンデなしでもいい」とバッサリ。
「ほどよく補正力のある下地でくすみを払い、少量のコンシーラーでシミを隠す。これだけでもOK」と言います。ファンデが手放せない人にとって大胆ともいえる方法です。とはいえいきなりファンデを封印するのは勇気が要りますよね。ではまず、ファンデの選び方のポイントを本書からまとめました。
ファンデーションのカラーはこうして選ぶ
40代半ばを過ぎると、肌が黄ぐすみを起こしやすく、肌色に合わせた黄みの強いオークルのファンデを選びがち。
しかしほんのり赤みがかったトーンのほうが、くすみが飛んで自然な肌色になる。
そしてファンデの厚塗りをNGとする根拠は、「ファンデーションでシミは隠れません」という事実。「塗り重ねた分だけオバサン化」するというのですよ。脱オバサン化するために必要なのが、そうです、コンシーラーの出番です。
コンシーラーは2種類使いの新常識
コンシーラーって、1本あれば十分だと思っていましたが、40代以上は2本が正解。老け顔に見えてしまう原因がふたつあるのですから、納得といえば納得です。その原因とは、シミとクマ。では、順番に撃退していきましょう。こちらも本書からポイントを抜粋しました。
クマ撃退法
・茶グマ、黒グマ、青グマ、どのタイプも濃いめのオレンジで薄くする
40代以上は、クマの色に加えてたるみも発生します。一番目立つたるみの端だけをごまかすのが得策。たるみの端にちょんと塗り、ブラシで軽く叩いてぼかしましょう。
シミ撃退法
・シミはカバー力のあるものを選ぶ
シミ部分に直接、薄くつけ、塗り広げ過ぎない。複数シミがある場合も、コンシーラーはつけたさず、1回でつけます。ブラシでトントンなじませ、定着してから周囲をぼかす。
肝斑(かんぱん)撃退法
・肝斑は暖色系で肌のトーンをそろえる
主張の強いクマやシミと異なり、ぼんやり存在するのが肝斑。形や大きさが不明瞭のため、素肌を含めたほおのトーンをそろえるのが最善策。オレンジのコンシーラーを指にとり、こすらずポンポンとやさしく塗布します。
年齢に抗わず、メイクも心も更新していく
「メイクは目的ではなくひとつの手段。今の自分を更新するための心の準備」。化け子さんの言葉です。毎日鏡に向かってメイクするたび、ファンデがよれる、アイラインが引きづらい、似合うカラーがわからなくなった、等々、悩みが浮かんできます。反面、メイクが映えたら1日ご機嫌にもなります。メイクひとつで、私達の心が左右されるのです。

化け子さんの人生も波瀾万丈。私達と同じ多忙な日常から、女性を元気づけるためにメイク術を考案しました。本書を読めば、顔だけではなく心から晴れやかになること、間違いなし。ちなみに、使用したコスメの詳細も書いてありますよ。
<文/森美樹>
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
(エディタ(Editor):dutyadmin)













