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【都営三田線のトリビア10選】路線記号が三田の「M」じゃなくて「I」になった意外な理由

時刻(time):2022-06-27 20:23源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
都営地下鉄三田線は、目黒から白金高輪、三田、日比谷、神保町、巣鴨を経て西高島平まで都心をほぼ南北に貫く路線である。目黒では東急目黒線と直通し、電車は日吉まで乗り入れる。日吉からは2023年3月に予定されている東急&相鉄新横浜線とつながり、壮大な路線ネットワークが完成する見込みだ。 ここでは駅ナンバリングに従いI-01の目黒から西高島平まで辿ってみ

都営地下鉄三田線は、目黒から白金高輪、三田、日比谷、神保町、巣鴨を経て西高島平まで都心をほぼ南北に貫く路線である。目黒では東急目黒線と直通し、電車は日吉まで乗り入れる。日吉からは2023年3月に予定されている東急&相鉄新横浜線とつながり、壮大な路線ネットワークが完成する見込みだ。

ここでは駅ナンバリングに従いI-01の目黒から西高島平まで辿ってみよう。

1. 三田線の路線記号は「I」、ライン(路線)カラーは青

都営三田線の路線記号とラインカラー
都営三田線の路線記号とラインカラー


三田線の路線記号は「I」である。三田線なので当然「M」かと思うが、すでに丸ノ内線が「M」を使っていた。さらに「T」は東西線、「A」は浅草線が使用していたので、MITAのうち「I」しかなかったのである。路線カラーは青。東京メトロ東西線も青だが、こちらはやや明るい青でスカイブルー。微妙に異なっている。

なお、三田線の路線名は、名称が決まった1978年当時の南の終点が三田だったことに由来する。

2. ユニークな風貌の新型車両6500形

新型車両6500形
新型車両6500形


2022年5月に運行を開始した新型車両6500形。正面の角ばったデザインが文具メーカーKING JIMのロゴに似ていると噂になり、この車両のプラレールが発売されたときには、特典としてKING JIMの商品がおまけについたほどだ。

三田線の電車は長らく6両編成で常時混雑していたが、6500形は8両編成となり、「痛勤」解消にも役立っていると好評だ。

3. 地下鉄専用車両では珍しいボックス席

6300形の車端部にあるボックス席
6300形の車端部にあるボックス席


すでに四半世紀にわたって活躍してきた6300形。そのうち初期の13編成は、各車両の車端部に4人分のボックス席が設けられている(通路を挟んだ反対側はロングシート)。

首都圏で地下鉄線内を走るクロスシート車としては、東京メトロ千代田線を走るロマンスカーMSE、日比谷線を走るTHライナー、都営浅草線に乗り入れる京急や北総鉄道の車両があるが、地下鉄専用の車両で、一部とはいえクロスシートがあるのは珍しい。

目黒~白金高輪間で線路を共用する東京メトロ南北線でも9000系の初期車にも同様のボックス席があったが、改修されて現存しない。なお、6500形が増備された時点で、6300形のボックス席はなくなる見込みだ。

4. 目黒駅から白金高輪駅までは東京メトロ南北線と線路を共用

東京メトロ南北線と都営三田線の案内がある白金台駅
東京メトロ南北線と都営三田線の案内がある白金台駅


都営三田線の目黒駅から白金高輪駅までは、東京メトロ南北線と線路を共用している。もし、南北線あるいは三田線どちらかの線路にしてしまうと、都営線と東京メトロの路線を乗り継ぐこととなり、運賃が割高になってしまう。

そこで、共用の路線とすることで、運賃はそれぞれの路線のみのものとなり、目黒経由で東急目黒線に向かっても割高にはならないようにしているのだ。

もっとも、駅の造りは、天井までホームドアで覆うフルスクリーンタイプとなっているが、これは南北線仕様のものである。つまり、この区間においては、東京メトロが線路や施設を保有する第1種鉄道事業者、東京都交通局は線路や施設を保有しない第2種鉄道事業者に分類されるのだ。

以上は、専門的なことなので、利用者には分かりやすく双方の路線であることを図示している。

5. 板橋が付く駅名

板橋が付く駅3つ
板橋が付く駅3つ


三田線には新板橋、板橋区役所前、板橋本町という3つの板橋という名の駅があり、少々ややこしい。新板橋は、一旦地上に出て5分ほど歩くとJR埼京線の板橋駅と乗り換えができる。また、東武東上線の下板橋駅も歩いて10分ほどの位置にある。

東上線には、中板橋駅、上板橋駅もあるので、板橋と名が付く駅は7つだ。浦和が付く8駅には及ばないが多くてややこしい。

6. 高架線を走る三田線

高架線上を快走する三田線6300形
高架線上を快走する三田線6300形


三田線の西高島平行き電車は、志村坂上駅を発車してしばらくすると地上に出て、終点までの5.2kmは高架線上を走る。志村三丁目から西高島平までの6つの駅はすべて高架線上にある。

これは、当初、荒川を渡って埼玉県に向かう構想もあり、地質や予算を考慮すると地下ではなく地上に線路を敷くのが適切だと考えたからだといわれている。

結局、二転三転して現在のルートに落ち着いたのだ。東京メトロ東西線の14kmほどの地上区間には及ばないけれど、それに次ぐ長い地上区間である。

7. 団地の下にある車両基地

車両基地の一部は団地の真下にある
車両基地の一部は団地の真下にある


西台駅の脇には三田線の電車のねぐらである志村車両検修場がある。かなり広大な敷地が広がっているが、一部は団地の下になり、そこで電車が休んでいるという珍しい光景を目にすることができる。なお、車両基地の線路は西台駅とは直接つながってはおらず、西隣の高島平駅付近で本線に合流している。

8. 3つの高島平駅

高島平、新高島平、西高島平と続くと紛らわしい
高島平、新高島平、西高島平と続くと紛らわしい


1968年に志村駅として開業したものの翌年には高島平駅となったこちらの駅は、都営6号線(当時の路線名)の終点だった。1976年に西に向かって延伸され新高島平、西高島平という2つの駅が新設された。何だかよく似たような風景であり、駅名も紛らわしく遠くから訪問した人の中には迷う人もでるのではないだろうか。

高島平駅だけは2面4線構造と大きな駅なので他の2駅とは区別がつきそうだ。

9. 西高島平駅からの延伸は?

西高島平駅で高架線はプツンと途切れる
西高島平駅で高架線はプツンと途切れる


西高島平駅は、上下線のホームが向かい合い中間駅のような風情がある。高架線上の線路がぷつんと途切れていて何とも中途半端な感じだ。とりあえず終点にしたといったところだが、実際、さらに延伸する構想はあったのだ。

もともとは東武東上線と直通する予定があり、そのため線路幅は都営地下鉄では唯一の1067mmとしたのである。ところが、東武東上線は有楽町線や副都心線と直通運転をすることとなり、三田線との直通運転は中止となってしまった。

それなら、西高島平から荒川を渡り、戸田市(埼玉県)方面へ線路を延ばそうという構想もあったのだが、それも具体化しないまま立ち消えとなってしまった。西高島平駅の中途半端な終わり方を見るにつけ、無念さが伝わってくるようである。

10. 三田線を走る電車

三田線を走る予定の相鉄21000系 写真提供=相模鉄道
三田線を走る予定の相鉄21000系 写真提供=相模鉄道


北への延伸計画は夢と消えてしまったが、南への延伸計画は着々と進んでいる。五反田まで延伸し、東急池上線への乗り入れ構想は目黒経由に変更されたものの、東急への乗り入れは実現し、日吉までの直通運転を行っている。

それどころか、日吉からさらに線路は延び、2022年度末には、新横浜駅を経て、相鉄線への直通運転が決まっている。三田線にはすでに東急の電車が乗り入れているけれど、さらに相鉄のヨコハマネイビーブルー塗装の電車が顔を見せることになる。あと半年余り、実現が楽しみである。

都営三田線は一時期他線への乗り入れがない孤立した路線として停滞していたが、今や神奈川方面への直通運転が注目されている。新たな車両も登場し、今や目が離せない路線なのだ。


執筆者:野田 隆(鉄道ガイド)
(エディタ(Editor):dutyadmin)
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