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50代で分かった“夫婦関係”の育て方。時間はかかって当たり前 | ビューティーガール

時刻(time):2022-06-20 15:25源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
歳をとると若い頃にはわからなかったことがわかってきたりしますよね。若い頃に知っていれば、もっとラクに人生を生きられたのにと思うことも…。 そんな内容を綴ったエッセイ『 もっと早く言ってよ。50代の私から20代の私に伝えたいこと 』の著書・一田憲子さんの言葉はビューティーガール読者世代が見ても共感するものばかり。 ムック『暮らしのおへそ』『大人に

歳をとると若い頃にはわからなかったことがわかってきたりしますよね。若い頃に知っていれば、もっとラクに人生を生きられたのにと思うことも…。

そんな内容を綴ったエッセイ『もっと早く言ってよ。50代の私から20代の私に伝えたいこと』の著書・一田憲子さんの言葉はビューティーガール読者世代が見ても共感するものばかり。

ムック『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』などの企画や編集を手がけてきた編集者・ライターの一田憲子さんが贈る、これからの人生を豊かにするヒントをご紹介します。
(以下、エッセイ『もっと早く言ってよ。50代の私から20代の私に伝えたいこと』より本文を抜粋)

【関連記事】⇒50代で気づいた「人生を豊かにするヒント」もっと早く知りたかった!

夫婦の関係って、時間をかけて育てるもの。


もっと早く言ってよ。

一田憲子さん

「もう、こんなに忙しいのに全然手伝ってくれない!」「もうちょっと人のことまで想像を巡らせてくれればいいのに」。夫のダメなところをあれこれ数えてため息をつくことってない?

「この人じゃなかったら、どんな人生だっただろう?」と、ちらりと「別の人生」が頭をかすめちゃったりね。実は私もずいぶん長い間「もっといい人がどこかにいるんじゃなかろうか?」と思っていました。世の中には、ぴたりと気が合って、夫のことを尊敬し、うまくいっているご夫婦がいます。でも、「こんなはずじゃなかったんだけど」とため息をつく人だって多いんじゃないかなあ?

でもね、もうちょっとだけ我慢してみたら?

「人生の折り返し地点を過ぎたら、夫を見る目が少し変わるかもよ」と、あなたに伝えてあげたいと今思っています。最近の私たち夫婦は弾丸で温泉旅行に出かけたり、帰ってきて「やっぱり家のご飯がいちばんだよねえ」と言いながら、道の駅で買ってきた野菜を入れた鍋をつついたり……。ドキドキワクワクはしないけれど、そこそこしっぽりとした、いい関係になってきたなあと感じています。






プラスのメガネにかけ替えてみたら…


数年前にホロスコープを見てもらったら、「ベストなパートナーですね」と言われて「え~っ?」と驚きました。だって、その頃の私には、「もっと別にいい人が……」と邪悪な考えが渦巻いていたので。でも、このことをきっかけに、私の中で何かがくるりとひっくり返ったんだよね。「そっか、こんなに仕事ばかりしている私に文句ひとつも言わないもんね」「いつも、いちばん心配してくれるし」と、プラスのメガネにかけ替えてみたら、夫のいいところがたくさん見えてきて、自分でもびっくり!

若い頃は、自分が「やらなくちゃいけないこと」で手いっぱいで、知らず知らずのうちに「やってもらっていること」に気づかなかったんだなあと反省しました。

人生後半になって仕事の経験値が上がって、アップアップの状態から少し抜け出したり、子どもたちが巣立っていくと、やっと周りを見渡すゆとりが出てきます。そして、ようやく隣にいる人に気づく……。つまり、夫婦の関係が育っていたことを知ります。

いくらいい仕事をしても、引退したらそれはもう「過去」になるでしょう?

若い頃キラキラ輝いていたものがやがて色あせた時、いちばん確かな幸せは、隣にいる人と「これおいしいね~」と言い合えることなんじゃないかなあと、やっと気づいたこの頃。だから、相手に足りないことばかりを見ないで、じっくりゆっくり「夫婦」という関係を育てていくことも、なかなかいいものだって思うのです。







激しい筋トレは必要なし!ゆっくり動いて自分の筋肉を育てるのがポイント。


もっと早く言ってよ。

一田憲子さんの暮らし

 正直に告白すると、私は20代の頃から10キロ太りました。ただ、体力勝負のフリーライターとして仕事を続けるには、この10キロは必要だったのかもと思います。若い頃は体力がなくて、貧血でよく倒れたなあ。フリーランスになると、私が取材に行かなければ代わりの人はいない……そんな状況になって、ほとんど風邪もひかず、ずいぶん丈夫になりました。

「あの弱かったノリコがねえ」と母はびっくりしています。

それでも、ハッと気がつくとお腹や背中に肉がついてきたり、二重あごになったり。これはいかん! とあれこれ痩せる方法を模索しました。でも、30代の頃はジムでちょっとハードなトレーニングをすれば、するすると体重が落ちたのに、40歳を過ぎると代謝が落ちているのか、ちっとも痩せなくなっちゃったんだよね。

そんな時、たまたま出会ったパーソナルトレーナーに教えてもらったのが、ゆっくり体を動かすインナーマッスルの鍛え方です。初めてトレーニングジムに行った時、まず言われたのが「背筋を伸ばして立ってください」ということ。

「えっ? こんなことが関係あるの?」と思ったけれど、今ではその重要さがよくわかります。当時の私は筋力がなくて、真っすぐ立っているつもりなのに頭が肩よりも前に出て、肩が内側に入ってたんだよねえ。

その後に教えてもらったのは、床に寝て、ゆっくりゆっくりと上体を起こす運動。たったこれだけなのに、なかなかつらいのです。ゆっくり動きながら、自分の腹筋で自分の体を支えるということが、こんなにもできないものなんだということを思い知りました。「ウッホウッホと筋トレする必要はないんです」とトレーナーさんに言われて納得!

そのほか、スクワットや股関節を柔らかくするストレッチなど、数種類を教えてもらい、毎朝ヨガマットを敷いて体を動かすようになりました。寝てゆっくり上体を起こすことを10回。寝たまま頭を少し上げ、片足ずつ抱えるのを10回、スクワットは30回などなど。「ウッホウッホ」やらないから、最初の頃は少しプルプルするけれど、それほど頑張らなくても大丈夫。ゆっくり無理なく続けることができました。

2~3か月たつと、少しずつ効果が出てきました! 2キロほど痩せて、何よりぶよぶよだったお腹が締まってきた! 痩せるためには、まず自分の筋肉を作らないといけないということが、よくわかりました。








筋肉が育つと、自分に自信が持てるようになる!


あのね、筋肉が育つと、自分に自信が持てるようになるよ!

これが、トレーニングを始めていちばんよかったなあと思うことです。私は胃下垂ということもあって、ご飯を食べた後など、下っ腹がぷっくり出るのがずっとコンプレックスでした。

30代の頃、ぴったりとしたニットのワンピースを着ていたら「おめでたですか?」なんて言われちゃったこともあったなあ。だから、パンツを選ぶ時は、なるべくお腹回りのラインが出ないもの、タックが入ってふわりと体から離れるシルエットのものを選んでいました。でも、筋トレを始めてから、お腹がぺたんこになった!

すると、パンツ選びに頭を悩ますことが減って、シャツをパンツにインすることもできるようになりました。

自分の筋力で自分を支えることができるようになり、以前よりずいぶん姿勢がよくなった気がします。かつては写真を見るたびに「ああ、姿勢が悪いなあ」とがっかり。トークイベントに登壇した後に、ヨガの先生から「イチダさん、せっかく背が高くてすらっとしているのに、姿勢が悪いのがもったいないねえ」と言われたことも。

どんなに姿勢よくしようと背筋を伸ばしても、ずっと意識し続けることはできないよね。ふっと気を抜いたらすぐ猫背になっちゃう……。つまり、「頑張って」だけではいい姿勢をキープできないってこと。筋肉を鍛えることで、無意識のうちでもちゃんと体を支えられるようにならなくちゃ。姿勢がよくなると血行も便通もよくなるし、何より同じ服を着ていても見た目がよくなるんだよ。ね、筋トレっていいことばかりでしょう?

でも、トレーニングには、「どこを」意識して体を動かしたらいいかなど、やっぱりプロの目が必要。いちばんのおしゃれは洋服ではなく、自分の体のラインを整えること……。そう考えれば、レッスン料も捻出できそうじゃない?

おばあさんになっても、シャキッと立っていられる女性になりたいなあと思っています。

<文/一田憲子 ビューティーガール編集部 撮影/山田耕司>

【一田憲子】
1964年生まれ。編集者・ライター。OLを経て編集プロダクションへ転職後、フリーライターとして数々の書籍や雑誌で活躍。ムック『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』(ともに主婦と生活社)は、企画から編集までを手掛ける。著書に『大人になってやめたこと』など。ホームページ「外の音、内の香」では暮らしの知恵を綴っている。



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