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女性は男性より2倍「うつ」になりやすい。思わぬ原因が隠れていることも « ビューティーガ

時刻(time):2022-06-20 15:07源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
実は男性より女性のほうがうつ病になりやすいというのをご存じですか? うつ病の患者さんはどの世代でも女性が多く、男性より2倍程度、うつ病になりやすいそうです(※)。 ※ 厚生労働省「患者調査」2017年で、「気分[感情]障害(躁うつ病を含む)」の患者数は男性49万5000人、女性78万1000人。 “結婚うつ”や“引っ越しうつ”もありえる うつ病の原因はさまざまですが
実は男性より女性のほうがうつ病になりやすいというのをご存じですか? うつ病の患者さんはどの世代でも女性が多く、男性より2倍程度、うつ病になりやすいそうです(※)。

スマホ・女性
※ 厚生労働省「患者調査」2017年で、「気分[感情]障害(躁うつ病を含む)」の患者数は男性49万5000人、女性78万1000人。

“結婚うつ”や“引っ越しうつ”もありえる


うつ病の原因はさまざまですが、大きく関係しているのがやっぱりストレス。

女性は結婚や妊娠・出産などで人生設計を考え直す必要が出てきたり、家事や育児、介護と仕事との両立など負担が大きかったり。いまだ、「女性だから」とのしかかるストレスが、女性のうつ病の多さの背景のひとつだと言われています。

「また、ストレスは決して悪い出来事のときにだけ起こるわけではありません。昇進や栄転、結婚など一見、ハッピーな変化もストレスになるんです。女性の場合だと、家やマンションの購入がうつ病のきっかけになったりもします。ご近所つきあいがなくなり、行きつけのスーパーも変わる。そんなこともうつ病のトリガーになるんですよ」

そう解説するのは「メモリークリニックお茶の水」理事長で医学博士の朝田隆先生です。

朝田隆先生

朝田隆先生

昔ながらの「うつ病になりやすい人」


一般的に、うつ病になる人は、常に一生懸命で周囲の期待に答えようとする真面目なタイプが多いそう。いつも元気だった人から笑顔が消え、気がつくとふさぎこんだ表情をしている。「あの人が珍しい!」と言われるような、つまらないミスを連発……。そんな様子が続くと、「うつ病かも」と心配になります。

「従来型のうつ病になる人は、仕事や生活がうまくいかないと自分を責めがちですが、病気だと自覚することが大切。『できることをできるだけやればいい』と割り切って、休養してください」(朝田先生、以下同)

まったく違うタイプのうつ病も増えている


ところが、一方で、「まったく違うタイプのメンタル不調も増えている」と朝田先生。

「真面目で一生懸命とは真逆。我が道をいくタイプで、周囲とのコミュニケーションがうまくいかず、自分より他人を責める傾向がある。自己評価が高く、仕事以外では元気なので、『まさか、あの人が』と思うタイプがうつ病になるんです」

従来型と違うので、「新型うつ」と言われることも。思い返してみると、職場に一人くらいいるかもしれません。

不眠
「こうしたタイプの人は周囲とうまくいかなったり、望んだ評価が得られなかったりして、自分は嫌われているという思いを強くしてメンタルを壊してしまう。

ただ、よくよく調べてみると、軽度の発達障害があって周囲に合わせられない場合もあるんです。新型うつは抗うつ剤が効きにくく、カウンセリングなども治療法が異なるので、正しい診断が必要です」

女性に多い、ホルモンがからむメンタル不調


じつは診断が難しいメンタルの不調。女性の場合、さらにホルモンバランスの影響を受けるため、診断は症状だけでなく、年齢や置かれた環境や状況から総合的に判断する必要があるそうです。

「生理の前にイライラしたり気分が落ち込んだりする生理前不安障害(PMDD)を放置していると、うつ病につながりますし、マタニティブルーズと呼ばれる『産後うつ』も多い。妊娠から出産とホルモンバランスが乱れているなか、赤ちゃん中心の日々に生活が一変してしまうわけですから、メンタル不調を起こしてもおかしくはありません。

ただし、産後うつの場合、状況が明らか。一方で、同じようにホルモンバランスの影響を受ける更年期うつの診断は難しいんです」

アラフィフは「更年期うつ」を疑って


うつ病は20~30代に初めて発症する人が多いそうで、女性が50歳前後で初めて症状が出たら、まず、更年期障害か更年期うつが疑われるそう。

「うつ病の症状は気持ちが晴れず、楽しみや喜びも感じない。食欲もないし、夜も眠れないといったもののほか、頭痛や肩こり、腰痛、吐き気などもあります。こうした症状は更年期障害の症状にも似ていて、更年期なのかうつ病なのかの見分けは難しく、また、更年期障害によってうつ病になることもある」

うつかと思ったら若年性認知症!?


加えて、なんと! うつ病だと思っていたら若年性認知症だったというケースもあるそう。

「うつ病は思考能力や対処能力に歯止めをかける、いわば考える力を凍結するような病気。認知症の初期症状にも共通する点が多く、うつ病だと診断されて、薬を飲んでもまったく症状が改善されず、だんだん記憶のほうも怪しくなり、調べてみたら認知症で、すでに中期まで進行していたなんてこともあるんですよ」

更年期障害かと思っていたら、更年期うつの場合があり、さらには若年性認知症の可能性が!?

厚生労働省の調査によると、若年性認知症の人は全国で推計3万5700人で、18-64歳人口における人口10万人当たりでは50.9人。ぴんとこない数字ではありますが、朝田先生は「決して珍しくない」と言います。

「現代の医療では認知症を治すことはできませんが、進行を遅らせることはできます。ただ、正しい診断がなされず、その機会を失ってしまい、本人も家族も愕然とするわけです」

「うつだから仕方ない、更年期が終わればそのうち元気に」とつらい日々をがまんし続けた先に、もし認知症の宣告をされたら、あまりにつらすぎる……。

多様なメンタル不調があると知っておこう


ここまで述べたように、メンタル不調にも様々なタイプがあるのです。でも、「会社で受ける健康診断やストレスチェックテスト、産業医への相談などでは、どれに当たるのかわからない場合もあります」と朝田先生。

まずは自分自身で、“従来型のうつ”以外もありえる、と知っておきたいものです。

【朝田隆 医師】
「メモリークリニック御茶の水」理事長。82年東京医科歯科大学医学部卒業、国立精神神経センター武蔵野病院精神科医長、筑波大学臨床医学系精神医学教授などを経て現職。『認知症グレーゾーン』など著書多数

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<取材・文/女子SPA!編集部 提供/イーガイア>
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