洗濯をしても服が臭いと感じたことはないでしょうか。また、外出直前や外出先で服のにおいが気になり、困った経験があるという人もいるかもしれません。風に当てるなどしても、生地に染み込んだにおいはなかなか除去できません。今回は、洗濯しても服が臭い原因や、洗濯で服のにおいを防ぐ方法、すぐに服のにおいを消したいときの対処法などを紹介します。
洗濯しても服が臭いのはなぜ?
洗濯したあとなのに服が臭いことはありませんか。洗濯物を取り込むときやたたむとき、服を着たときににおいが気になったことがある人は多いようです。洗った服がにおう理由として考えられる原因を解説します。
生乾きのまま放置した
洗濯物を生乾きのまま長時間放置すると、嫌なにおいが発生します。そのにおいの正体は、モラクセラ菌によるものです。洗濯しても落とせなかった皮脂汚れや水分を栄養源として増殖したモラクセラ菌の排泄物から発生します。
モラクセラ菌とは花王と愛知学院大学の河村好章教授が発見した部屋干し臭の原因となる菌です。人間や動物などの粘膜に常在している菌で、特別にめずらしいものではありません。ところが、天気の悪い日や気温が低い日は洗濯物が完全に乾くまでに時間がかかるため、においの原因となるモラクセラ菌が増殖しやすい環境になるのです。
参照:日本経済新聞「部屋干しの悪臭、原因は“モラクセラ菌“」
洗濯槽に汚れが溜まっている
洗濯機の洗濯槽に汚れが溜まっていると、洗濯物に汚れが付着してにおいが発生する原因になります。汚れていないように見えても、洗濯槽の裏側に洗剤の残りカスや皮脂などが蓄積していることもあります。
また、洗濯後は水分が完全に取り切れず湿った状態が続くため、カビが繁殖しやすい環境となります。カビを退治せずに洗濯すると、洗濯物にもカビ特有のにおいが付いて、乾いてもカビ臭さが残ってしまうのです。
外気の汚れが付着した
室内干しではなく洗濯物を外に干しても、外の空気が汚れていればにおいが付く可能性があります。たとえば、交通量の多い幹線道路沿いや高速道路の上方などで洗濯物を干していると、排気ガスのにおいが付着して、洗濯物がにおうことがあります。風向きなどでも多少は異なりますが、ひどいときには洗濯物が薄黒くなることもあるほどです。
洗濯物のにおいを防止するコツとは?
洗濯物のにおいの原因がわかったところで、どのようににおいを防止したらよいのでしょうか。ここでは、においの発生を防ぐ具体的な方法を紹介します。
温水を使う
まずは、洗濯物の汚れをしっかりと落として、においの原因であるモラクセラ菌の増殖を防ぐことが肝心です。
洗剤を規定量使っているのにどうも洗浄力が弱い、汚れが残ってしまうと感じる場合は、水道水をそのまま使っているケースが多いのではないでしょうか。効果的に洗浄力を上げるには、冷たい水ではなく40~50度程度のやや熱めの温水を使って洗濯することをおすすめします。水よりも皮脂の汚れが落ちやすくなります。
ただし、化学繊維やポリエステルなどの熱に弱い繊維は、熱い湯を使うと縮むこともあるため気をつけてください。洗濯表示をよく確認して、分けて洗濯するとよいでしょう。
酸素系漂白剤を使う
酸素系漂白剤は、水に溶けると発泡する性質があるため、皮脂や汚れを分解して汚れ落ちがよくなります。洗濯洗剤と同時に使えるものが多く、汚れ落としや染み抜きに加え、除菌や消臭にも効果的です。皮脂や食べこぼしなどの汚れをしっかりと落とせば、においの原因菌を寄せつけません。
酸素系漂白剤は色柄物にも使えます。ただし、金属には使用できないため、金属製のボタンや飾りなどが付いた衣類に使用するのは避けたほうがよいでしょう。
しっかり乾燥させる
洗濯のあとは、できるだけ早く乾燥させることを心がけましょう。高温の衣類乾燥機は除菌や殺菌に有効で、においの発生を予防してくれます。自宅に乾燥機がない場合は、早く洗濯物を乾燥させる工夫が必要です。
まずは、洗濯物の干し方に気をつけましょう。洗濯物を密集させると空気の流れが悪く乾きにくくなるため、できるだけ洗濯物同士のすき間を空けて干すことが大切です。
外に干せない場合は、浴室乾燥機があれば積極的に使ってください。部屋干しする場合は、扇風機やサーキュレーターなどを使って風を当てたり、除湿機やエアコンのドライ運転などで除湿したりするのも効果的です。多機能な布団乾燥機は衣類乾燥ができるタイプのものもあります。
衣類用脱臭機を使う
昨今、衣類の消臭やケアに効果的な家電が注目されています。家電メーカーからは、服の脱臭に力を発揮する衣類用脱臭機が登場しました。においの原因を分解することにより消臭効果が期待できます。頻繁に洗濯できないスーツやすぐに着たい衣類を脱臭するのにおすすめです。