加速する円安、輸入コスト増による値上げラッシュ、支出が増えても上がらない賃金……。“悪い円安&インフレ”の時代を迎えた日本。今までと同じお金の使い方を続ければ、家計崩壊のリスクに晒される可能性も。今回は家計再生コンサルタントの横山光昭氏と、マネーコンサルタントの頼藤太希氏に話を聞いてきた。今こそ家計を再構築し、円安&物価上昇のダブルパンチに備えよ!
お金が貯まらない人に共通するのは支出の価値基準がないこと
貯蓄や投資に躍起になりがちだが、家計を見直す上で“使い方”にも工夫が必要となる。
「お金が貯まらない人に共通するのは支出の価値基準がないこと。流行に流されたり、『激安』『コスパがいい』という言葉に弱かったりと、必要性が低いものでも『せっかくだから』と買ってしまう。端的に言えば、どうしてもこだわりたいものにはこだわり、優先順位の低いものは安価なもので済ませる。こうして使い道にメリハリを持つよう意識すべきです」(頼藤氏)
ボーナスの使い方にも要注意

毎月の手取りはもちろん、ボーナスの使い方にも注意したい。
「ボーナスは臨時収入ではなく、年収の一部。ボーナスの4割は貯蓄に回したいところです。すぐに貯蓄用口座へ移しましょう。自分や家族へのご褒美は3割程度で我慢。残りは本代や勉強代などの自己投資、金融資産への投資に充てるのがオススメです」(頼藤氏)
横山氏は「モチベーションを保つためにも、支出のメリハリが重要」と説く。
「すべてマニュアルどおりに切り詰めて生活しても、長続きしないのが人間。“先取り貯蓄”ができて毎月赤字でないなら、使いたいものに使ってもいいと思います。例えば趣味に使うお金は、他を切り詰めて丸く収まっていれば問題ありません。そうやって自分の中で『これだけは譲れない』という“軸”を先に決めておくといいですね」(横山氏)
一時的に家計を立て直しても、続かなければ意味はない。この“メリハリ”こそがお金の使い方で一番重要な要素なのだ。
支払い方法にも目を向けるべき

もうひとつ、使い方を考える上で欠かせないのが支払い方法。特典やポイント還元狙いでクレジットカードを何枚も所持している人は多いが、これも銀行口座と同じく2枚まで絞るべきとか。
「枚数が多いと不正利用されても気づきにくくなるほか、ムダな年会費を見落としてしまいがち。与信枠にも影響を及ぼし、ローン審査が通りにくくなることも。キャッシュレス決済も同様で、手を広げすぎるとどこにいくらチャージしたか、どこにポイントが残っているかが曖昧になり、支出の流れが把握しにくくなってデメリットとなります」(頼藤氏)
クレカは2枚、交通系電子マネーは1枚、スマホ決済は2つなど、キャッシュレス決済方法は5つ以内に絞っておきたいところだ。
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お金の正しい使い方5か条
1. 支出に対する価値基準を持つ
流行や値引きに流されず、自分にとって必要なものかどうかをきっちり考えてモノを買う習慣を持つと、衝動買いによるムダが減る
2. 消費にメリハリをつける
どうしてもこだわりたいものにはこだわり、優先順位の低いものは安く済ませるなど、消費のランクにメリハリを持たせる
3. 費用対効果を意識

いくらお得でもまとめ買いした食材をムダにしたら元も子もない。逆に、自己投資につながる本や人脈を広げる機会への参加をケチっては将来の収入増の芽を摘むことに
4. クレジットカードは2枚に絞る
クレジットカードを何枚も持っていても、不正利用のリスク、年会費などムダな出費のリスクが増えるだけ。与信枠への悪影響も
5. スマホ決済は2個まで

流行に乗って多数の決済方法を所持していても、お金の流れが散漫になるだけ。ポイントも分散し、もったいない
【マネーコンサルタント 頼藤太希氏】
(株)Money&You代表。中央大学商学部客員講師。『1日1分読むだけで身につくお金大全100』『はじめてのNISA&iDeCo』など著書・監修書の累計部数は77万部超【家計再生コンサルタント 横山光昭氏】
マイエフピー代表。個別相談で2万1000件以上の家計を再生。約90万部のベストセラー『3000円投資生活』シリーズ(アスコム)をはじめ著書多数<取材・文/週刊SPA!編集部>
(エディタ(Editor):dutyadmin)


