柔道整復師/パーソナルトレーナーのヒラガコージです。睡眠は人生の1/3の時間を費やすとも言われ、睡眠の質の高さを求める人もいますよね。そこでより良い枕を探す人も多いでしょうが、世の中には数多の枕があってどれがいいのやら…「まくら難民」という言葉もあるくらいです。
そこで今回は身体の構造から正しい枕の選び方をご紹介します。
①枕の形状に正解はない
枕の形は、筋肉量が少なくて身体の線が細い人は低めの枕、肩周りに筋肉が集まっている人は高めの枕と相性がよいでしょう。でも、これこそが正解だ!という枕はありません。その理由はとてもシンプルで、それぞれに体格の違いがあるからです。
人間の背骨、首の骨には自然なカーブがあって、これによって重たい頭を効率よく支えられています。首の形、頭の形がそれぞれ違うため、枕の高さや形状はその人によって合うものが異なるわけです。
姿勢良く立った状態だと首の自然なカーブが見られます。この状態を仰向けになって再現できる枕の高さがその人にとってフィットしている状態です。これは枕の販売店で計測してもらうか、背中を壁に当てて立った際の壁と後頭部の距離感を図って、その分だけの厚さの枕を選ぶのもいいでしょう。
②大きさにも注目

枕の形には凹凸や高さだけでなく、大きさも大切なポイントです。いくら背骨のカーブなどにフィットしていても、頭をしっかり支えられていなければ毎晩数時間使うとなるとストレスがかかります。また、睡眠時は無数の寝返りを打つので、左右に体勢を変えても頭が落ちないような大きさを確保してあげるといいでしょう。
枕の基本サイズはセミシングル(35×50cm)、シングル(約43×63cm)、セミダブル(50×70cm)、ダブル(43×120cm)とあって、女性の場合だとセミシングル~シングルが一般的です。
ところが寝返りの回数や範囲が広い人では、これらのサイズだと頭が枕から落ちてしまうこともあります。その場合はセミダブルを選んで、どんなに寝返りを打っても頭が枕の上から落ちないようにして、常に頭や首を守られている状態にするのがよいでしょう。
③通気性・排熱性のよさ

最後にお伝えしたいのは、枕選びにおいて大切なのに見落としがちなのが通気性、排熱性です。脳は日中にたくさん稼働させるとたくさんの熱を溜め込みます。溜まった熱を逃すことも質のよい睡眠の条件になりますから、枕にどれほどの排熱性があるかはとても重要になります。
特にデスクワーク、しかも家の中で完結してしまうような体を動かさずに仕事をする職種の人は、運動による身体の排熱チャンスが少ないため、睡眠時に脳の排熱がしっかりできないと疲れが解消しづらくなるでしょう。
パイプ、ひのき、そばがらの枕は通気性があって熱がこもりにくいと言われています。ウレタンやポリエステルなどが主流な時代ではありますが、ぐっすりと眠れない人は素材にこだわってみてはいかがでしょうか。
<文/ヒラガコージ>
ヒラガコージ
柔道整復師/パーソナルトレーナー。スポーツクラブでインストラクターとして指導をし、現在は医療国家資格である柔道整復師の知識を生かした身体機能の改善からダイエットまで幅広いクライアントを担当するフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動中。Twitter:@fifth_petal
(エディタ(Editor):dutyadmin)
