あなたにはラジオを聞く習慣がありますか?全くなじみのない人もいると思いますが、意外と大人になってから聞くようになったという人も多いようです。
今回は、女性2人のラジオきっかけの意外なエピソードをご紹介しましょう。
“フィッシュバーガー食べ比べ”企画をラジオで聴いて
永田加奈さん(仮名・34歳・会社員)は、TBSラジオの朝の帯番組『ジェーン・スー生活は踊る』のリスナーです。
「スマホアプリのradiko(ラジコ)のタイムフリーで、半身浴中に聞くことが多いですね。スーさんの思い切りの良いしゃべりっぷりが好きで、笑ったり、うなずいたりしながらいつも楽しんでいます」
そんなある日『ジェーン・スー生活は踊る』の生活情報として、ファストフード店、喫茶店6社の“フィッシュバーガー食べ比べ”企画をやっていたそう。
「元からフィッシュバーガーが好きな小倉(弘子)アナの繊細な食べ比べ食レポの上手さと、絶対肉バーガー派であるスーさんのフィッシュバーガーの美味しさへの気づきがビンビン伝わってきて…聞いてるだけでよだれがでてきちゃったんですよね(笑)」
数日後、加奈さんは、友人のM子さん(36歳・派遣社員)とモスバーガーでテイクアウトする際にスーさんの顔が頭をよぎり、思わずフィッシュバーガーを注文しました。
「そしたら『いつもホットチキンバーガー一択の加奈がどうして?』とM子が不思議そうな顔をしましたが『も、もしかしてスーさんのラジオ聞いたとか?』と興奮気味に言ってきたんです」
中学以来22年、魚を食べていない友達が…
偶然どちらも生活は踊るリスナーだったと知った2人は「そうそう!あの回すっごく面白かったよね」と盛り上がりました。
「でも実はM子、中学生の時にしめ鯖に当たって以来魚が苦手になってしまい…今まで22年間一切魚を食べてきていないんですよ」
ですが加奈さん宅に向かう道すがら、M子さんがフィッシュバーガーをうらやましそうに見ている感じがしたそう。

「あの率直にものを言うスーさんが絶賛していたら、そりゃ食べてみたくなるよねと思い、包丁でバーガーを切って『一口試してみる?』とすすめてみたんです」
そして恐る恐るフィッシュバーガーを口にしたM子さんは「すごく食べやすくて美味しい~!」と目を丸くしたそう。
「あんなにずっと魚なんて眼中になかったM子が…本当にビックリしました!改めてスーさん&小倉さんの、言葉とリアクションで物事を伝える能力の凄さを感じちゃいましたね」
それ以来M子さんは、刺身以外の魚料理はだいたい食べられるようになったそうです。
続いては、新しく始まったラジオで衝撃をうけたという女性です。
パンサー向井×ココリコ田中のトークに衝撃
大林菜摘さん(仮名・27歳・契約社員)のラジオ歴は高校生の頃から10年位。深夜ラジオをたまに聴く程度です。
今まで朝の番組を聴く習慣はありませんでしたが、TBSラジオでこの春から始まったパンサー向井慧さんがパーソナリティを務める新番組『#ふらっと』の評判が耳に入ってきた菜摘さんは、なんとなく気になってチェックしてみることにしました。
「まず最初に、向井さんのしゃべり口調や声質は、朝の番組と相性がいいんだなと思いました。親しみやすいキャラだし、各曜日で変わるパートナーさんとの距離感もちょうど良くてとにかく聴きやすいなって」
そして、その中でも菜摘さんが衝撃を受けた曜日パートナーがいました。
「火曜担当のココリコ田中直樹さんです。田中さんは向井さんの事務所の先輩なのですが、2人の間に上下関係は一切感じさせなくて、とても穏やかな空気が流れていて…こんな心地よいおじさん同士のトークってあるんだ、と驚いてしまいました」
この番組の後の時間の担当パーソナリティであるジェーン・スーさんも、2人のトークを「朝のゴミ出しの時の立ち話みたいで、今まで聞いたことのない新しいスタイルだ」と褒めていたそう。
「とにかくおじさんっぽいガハハ感ゼロで、繊細な向井さんと田中さんが、お互いにリスペクトし合っている感じが心地いいんですよね」
それは若い女性がゲストにきた時も同様で…。
「おじさん特有の若い女性を下にみて“お嬢ちゃん”扱いするのではなく、ちゃんと敬意を払って質問することで有意義な話題を引き出していて。当たり前のことなんですがつい嬉しく感じてしまいました」
セクハラにあったことを思い出して胸が苦しくなった時に
そして田中さんが好きなものを語る時は、おじさんがやりがちな“◯◯が好きなそんな俺”をひけらかす「俺様ジマン要素」がまったく入っていなくて、本当に大好きだという思いがあふれ出しているので話が心にスッと入ってきます。
「同様に向井さんも“オレがオレが感”がなく謙虚なんですが、しっかりとパートナーやゲストを引き立てることで番組を引っ張っていてとてもスマートなんですよ」

そんな菜摘さんは、火曜の『#ふらっと』を聞く度に嫌なニュースばかりの世の中から一瞬でも現実逃避できると語ります。
「最近セクハラ&パワハラの酷いおじさん達が次々に告発されているじゃないですか?私もそれらのニュースを目にする度に、言葉のセクハラにあった時のことを思い出して怒りがぶり返したり、被害にあった女性に感情移入して胸が苦しくなったりしていたんです」
「もし全おじさんが、向井さんや田中さんみたいな感じだったらどんなにいいか…」と考えてしまうそう。
「だからこそ、こんな、ほのぼのしたおじさん達って希望だし、内面がより透けて見えるラジオってやっぱり面白いなと思ったんですよね」
菜摘さんはすっかり『#ふらっと』の熱心な常連リスナー(通称“ラジオ聞き”)になったそうです。
<文&イラスト/鈴木詩子>
(エディタ(Editor):dutyadmin)

