コロナ禍で大打撃を受けている業種のひとつが、飲食店。厳しい状況が続く中、コロナを警戒するあまり、接客方法やお客さんとのコミュニケーションがあらぬ方向にぶっ飛んでしまったお店もあるとか。

飲食店の評価サイトやSNSのコメント欄も炎上し、客とケンカになる店も……。いったい何が起きているのでしょう。
北関東で暮らす西山友里さん(仮名・31歳)は、コロナ前から近所の多国籍居酒屋へ頻繁に通っていました。しかし、度重なる緊急事態宣言やまん防を経て、店の雰囲気はガラリと一変してしまったそうです。
「元々少しこだわりが強い店主のガンコなキャラが、お店の特徴でした。でもとにかく味は最高。だから緊急事態宣言の合間にも、マスクは絶対して消毒液も持ち歩き、店内でも極力しゃべらないなど、できるかぎりのコロナ対策をして通っていたんですが……。
お店に入るやいなや、『ちょっと! ちゃんと消毒したの!?』と強い口調で大声を出されたんです。注意というか怒鳴られたような感じ。第一声がそれってちょっとあんまりじゃないですか。
そしていきなり『触ったところは自分で拭いてよね!』と、除菌用のアルコールスプレーと、雑巾を渡されました。なんでも、メニューの冊子や椅子の背もたれ、テーブルなど、触ったら逐一(ちくいち)拭けということらしいです。カウンター越しにずっと見られているのもちょっと……」

コロナ対策は大切ですが、入店して早々に怒涛の勢いで注意をされる客側もしんどいはず。
同じことを伝えるにしても、言い方って本当に大事ですね。
「そうなんですよ。キツイ口調で注意され続けると、まるで私たちお客さんのことをばい菌扱いしているのかなって思っちゃう。『絶対歓迎ムードじゃないよね』って友だちとマスク越しに小声で話していたら、『ちょっと! 至近距離での会話とかやめてくれない? するなら外でお願いします!』って。マスクもしていたし、大声でもないのに。あんまりじゃないですか?」
西山さんの怒りは止まりません。
コロナ対策に力を入れすぎた(?)店主の暴走は加速します。
「『食事中の会話は一切禁止』『外したマスクはテーブルに置かないで』と、これくらいならまだ許容範囲でした。でも、大皿の中華料理(エビチリや回鍋肉)を頼んで二人でシェアしようと机の真ん中の仕切りをちょっとずらしたら、『ちょっと! 勝手に仕切りずらさないで!」とまた大声で怒鳴られたんです。
シェアしたいと伝えると、『コロナ禍なんだから、シェアとかリスクの高いことをうちの店でしないでよ!』『食べたいなら、一人一皿頼んで!』とピシャリ。一人一皿って、一皿が最初から3人前はある料理ですよ? 小分けに設定されているなら一人ずつ頼むけれど、メニューはコロナ前と何も変わっていません。まだお箸も付けてないから最初に分けちゃおうと思ったんですが、これって大声で怒鳴られるほど非常識なことですか……?」
納得のいかない表情で首をかしげる西山さん。ちなみに取り分け用の小皿も「コロナ禍だからシェアしないように!」ともらえなかったそうです。料理は全部、お皿から直(じか)食いです。
「ほかにもビックリしたのが、『食べているときもマスクをしてください!』という注意です。食べているとき……? もぐもぐと咀嚼(そしゃく)しているときにマスクをつけろというなら分かりますが、店主いわく、『マスクをあごの下にずらしたりして、顔からは外さないで、口に物を入れる一瞬だけ“シュシュッ”と下げて戻してほしい』『マスクしながら食べてよ』って(笑)。もう理不尽すぎて笑っちゃいました。そこまで異常なほどコロナを恐れるなら、お店休んでゆっくりしてくださいよって正直思っちゃいます」

写真はイメージです(以下同じ)
コロナ禍で豹変してしまった店長
北関東で暮らす西山友里さん(仮名・31歳)は、コロナ前から近所の多国籍居酒屋へ頻繁に通っていました。しかし、度重なる緊急事態宣言やまん防を経て、店の雰囲気はガラリと一変してしまったそうです。
「元々少しこだわりが強い店主のガンコなキャラが、お店の特徴でした。でもとにかく味は最高。だから緊急事態宣言の合間にも、マスクは絶対して消毒液も持ち歩き、店内でも極力しゃべらないなど、できるかぎりのコロナ対策をして通っていたんですが……。
お店に入るやいなや、『ちょっと! ちゃんと消毒したの!?』と強い口調で大声を出されたんです。注意というか怒鳴られたような感じ。第一声がそれってちょっとあんまりじゃないですか。
そしていきなり『触ったところは自分で拭いてよね!』と、除菌用のアルコールスプレーと、雑巾を渡されました。なんでも、メニューの冊子や椅子の背もたれ、テーブルなど、触ったら逐一(ちくいち)拭けということらしいです。カウンター越しにずっと見られているのもちょっと……」

コロナ対策は大切ですが、入店して早々に怒涛の勢いで注意をされる客側もしんどいはず。
同じことを伝えるにしても、言い方って本当に大事ですね。
「そうなんですよ。キツイ口調で注意され続けると、まるで私たちお客さんのことをばい菌扱いしているのかなって思っちゃう。『絶対歓迎ムードじゃないよね』って友だちとマスク越しに小声で話していたら、『ちょっと! 至近距離での会話とかやめてくれない? するなら外でお願いします!』って。マスクもしていたし、大声でもないのに。あんまりじゃないですか?」
西山さんの怒りは止まりません。
「食べているときもマスクをしてください!」のナゾ
コロナ対策に力を入れすぎた(?)店主の暴走は加速します。
「『食事中の会話は一切禁止』『外したマスクはテーブルに置かないで』と、これくらいならまだ許容範囲でした。でも、大皿の中華料理(エビチリや回鍋肉)を頼んで二人でシェアしようと机の真ん中の仕切りをちょっとずらしたら、『ちょっと! 勝手に仕切りずらさないで!」とまた大声で怒鳴られたんです。
シェアしたいと伝えると、『コロナ禍なんだから、シェアとかリスクの高いことをうちの店でしないでよ!』『食べたいなら、一人一皿頼んで!』とピシャリ。一人一皿って、一皿が最初から3人前はある料理ですよ? 小分けに設定されているなら一人ずつ頼むけれど、メニューはコロナ前と何も変わっていません。まだお箸も付けてないから最初に分けちゃおうと思ったんですが、これって大声で怒鳴られるほど非常識なことですか……?」
納得のいかない表情で首をかしげる西山さん。ちなみに取り分け用の小皿も「コロナ禍だからシェアしないように!」ともらえなかったそうです。料理は全部、お皿から直(じか)食いです。
「ほかにもビックリしたのが、『食べているときもマスクをしてください!』という注意です。食べているとき……? もぐもぐと咀嚼(そしゃく)しているときにマスクをつけろというなら分かりますが、店主いわく、『マスクをあごの下にずらしたりして、顔からは外さないで、口に物を入れる一瞬だけ“シュシュッ”と下げて戻してほしい』『マスクしながら食べてよ』って(笑)。もう理不尽すぎて笑っちゃいました。そこまで異常なほどコロナを恐れるなら、お店休んでゆっくりしてくださいよって正直思っちゃいます」
それなのに……常連とはマスクを外して大爆笑
対策を徹底する姿は素晴らしいですが、あまりにもお客さんの気持ちを無視してしまうのもいかがなもの。これだけ厳しく管理しているのですが、さぞ店主自身にコロナ対策もバッチリかと思いきや……その“装備”にはア然。

「それが、客にこれほど言っておいて、自分はマスクもしていないんですよ(笑)。なんでも、『厨房は熱気と水蒸気がすごいから、こんなに湿度の高いところでコロナは生きられない』『マスクつけていたら体力が持たない』とかなんとかで。
そして自分はカウンターに座っている仲のいい常連さんたちと、ビール片手にベラベラ大声でお喋りしまくり。叫ぶような大声だったり、肩や背中を叩きあって距離感もほぼないですし。他人(客)に超絶厳しく、自分らに激甘ってどういうこと……。飛沫飛びまくりの、密のかたまりですよ。常連さんたちもマスク付けてない人の方が多いし、仕切りのプラスチックの板を勝手に外して、もうとにかくやりたい放題でした」
お店の評価サイトは炎上している
もはや「店主自身が感染源になりかねないですよ」と語る西山さん。このように傍若無人(ぼうじゃくぶじん)、一部の客だけに理不尽に厳しいコロナ対策を押し進めた結果、店のSNSや評価サイトは今も炎上中です。
「辛辣(しんらつ)なレビューが多くて、もう擁護(ようご)できないくらいですよ。
『これ以上被害者を出したくない。行く前に絶対レビューを見てください』とか、
『コロナで神経がピリピリしているのでしょうが、客に八つ当たりしすぎ』
『味は美味しいしコスパも悪くないが、それらすべてをマイナスに覆すくらい店主の態度が最悪』
『驚くほど早く帰りたくなる店です』(一部レビューを抜粋)
なんか、コロナ禍になって店主の本性が見えてしまったような……。できる限り、応援しようと思っていたのに。コロナ禍でも、お客さんを大切にしてくれるお店を開拓したいです」
この事態を乗り切ろうと全国の飲食店が必死になる中、お客さんの心をないがしろにするほどの対策は、まさに本末転倒。物理的な問題も、心の問題も、思いやりを持ちつつ適度な距離感を持ちたいものですね。
―シリーズ「新しい生活様式がしんどい」―
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<取材・文&イラスト 赤山ひかる>
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