おだやかな陽気が続くゴールデンウイークシーズン、宿泊をともなう外出は控えたほうが良いのでは、という人におすすめなのが「日帰りハイキング」。今回は、登山総合月刊誌『山と渓谷』の編集者で、登山経験豊富な阪辻秀生さんが、初心者向けの穴場の低山5座をご案内します。
【おでかけ時のポイント】
・居住地やおでかけ先の都道府県の要請に従って行動しましょう
・体調に不安を感じるときは外出を控えましょう
・なるべく少人数で空いている時間に行きましょう
・周囲の人との距離をできるだけ保つようにしましょう
・マスクを着用し、手洗いは小まめに行いましょう
おだやかな陽気が続き、ゴールデンウイークが近づくと、どこかに出かけてみたくなるもの。ただコロナウイルスの感染は依然、予断を許さない状況です。
せっかくの休みだけど、宿泊をともなう外出は控えたほうが良いのでは、という人におすすめなのが日帰りハイキング。今回ご紹介する5座は、マイカーでも公共交通機関でも登山口まで行くことができ、登山口と山頂を6時間程度で往復できる、初心者向け山を選びました。
【東京・神奈川】大人気の高尾山の隣にある、静かなハイキングが楽しめる穴場の山/草戸山
▲草戸峠から高尾山を望む/写真提供・町田市
京王線高尾山口駅に着くと、いつ行っても高尾山に向かう観光客でごった返しています。私としてはこの浮かれた雰囲気が少し苦手なのですが、超人気山・高尾山のすぐ近くに、日帰りハイキングにおすすめの低山・草戸山(くさとやま/364m)があるのをご存じでしょうか。
草戸山は、高尾山の南側の山稜にあり、高尾山のある八王子市と、町田市、相模原市の境界に位置しています。草戸山までの登山道を歩いているとときどき高尾山方面が木の間から見えるのですが、大混雑しているであろう高尾山を横目に、こちらの登山道は本当に静か。
自分たちと同じように静かなハイキングを楽しみたい登山者(トレイルランナーも少し)がほとんどなので、自分のペースで山登りを楽しむことができる山です。
高尾山口駅の喧騒を離れ、住宅地を登山道に入るとすぐに急登が始まりますが、四辻と呼ばれる分岐点から草戸峠までは緩やかな登りをのんびり歩いていきます。
危険個所はなく、一本道なので迷う心配もほとんどありません。小学校低学年の息子と来たことがありますが往生することはなく、むしろスリルが好きな子どもには物足りないくらいでした。
草戸山の山頂には「松見平休憩所」と呼ばれるあずま屋があります。これは展望台にもなっていて、相模原市街方面の展望が開けています。ベンチもあるので、ここで眺めを楽しみながらランチをするのも良いでしょう。
ちなみに私は、いつもここで長めの休憩をとることにしています。ガスバーナーとクッカー、食材を持参し簡単なランチを作る「山ごはん」の味は格別ですよ。
下山は来た道を帰るのがおすすめです。往路では、喧騒を逃れるために駅前を足早に通り過ぎましたが、下山後は駅前の食事処やお土産屋に立ち寄っておでかけ気分を満喫するのが良いでしょう。
また、町田市側に下る道もあり、遠足やキャンプスポットとしても知られる「大地沢青少年センター」を過ぎて約15分、バス停 「青少年センター入口」からはJR橋本駅行きのバスに乗れます。
草戸山
所在地:東京都町田市相原町、東京都八王子市南浅川町、神奈川県相模原市
最寄駅:高尾山口駅
草戸山周辺の立ち寄りスポット
1.高尾山口駅周辺
駅前には日帰り温泉「京王高尾温泉 極楽湯」があるほか、高尾周辺の自然・文化に関する展示がある「TAKAO 599 museum」など観光施設が充実しています。お土産屋や食事処も多数あるので、下山後にいろいろ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
2.高尾の蕎麦
高尾山といえば蕎麦、らしいです。以前、取材で高尾山を歩いた下山後に私が立ち寄ったのは「高橋家」という蕎麦屋さん。店内に柿の木が生えていて天井の穴から屋根の上まで伸びている不思議なお店です。特に調べずに入ったのですが、とろろ蕎麦が美味しかったです。
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