香港ならではの料理の特徴とは?
美食の街・香港は中国各地のグルメが集まる場所。麺や点心をはじめ、海に囲まれた場所にあることから海鮮料理があったり、元イギリス領だった影響で香港式の洋食を食べられるカフェレストランがあったりと、地理的・歴史的な影響を受け独自のグルメが発展しています。
そんな香港の料理を楽しめるお店がここ数年、東京都内で増えています。最新の米線店から点心の店、茶餐廳など、おすすめの5店を紹介します。※各店の営業時間は事前に公式サイトまたは電話にてご確認ください。
1. 日本初上陸! ライスヌードル専門店「譚仔三哥米線」

香港で愛されている日常食としてメジャーなもののひとつに、米線(広東語:マイシン、北京語:ミーシェン)があります。これは雲南省発祥で、断面が丸い太めのライスヌードルのこと。スープの辛さとトッピングする具材が選べるのが特徴です。

香港内には多くの米線専門店がありますが、中でも「譚仔三哥米線(タムジャイサムゴーミーシェン)」は有名店。『ミシュランガイド香港・マカオ版』で3年連続「ビブグルマン」として掲載されているお店です。
2022年3月現在、香港、シンガポールで79店舗を展開していますが、ついに日本にも上陸! 1号店が2022年3月31日に新宿に、4月中には吉祥寺と恵比寿にもオープンする予定。米線を食べられるお店は今までなかなかなかったのでオープンが楽しみです。

スープは、香り・しびれ・辛さを感じる奥行きある味わいのスープをベースに、花椒(ホアジャオ)を加えたピリ辛の「マーラー」や、トマトの爽やかな酸味と甘味を活かした「トマト」、酸味と辛みが絶妙な「サンラー」など、全6種類。
トッピングは、豚バラチャーシューやベビーイカ、パクチー、キノコ、ピータンなど、野菜・肉・海鮮などから選べるようになっています。

サイドメニューも充実していて、スパイシーな手羽先「トーフェイチキン」や「ほうれん草のマスタードソース」は特におすすめ。日本オリジナルメニュー「丸ごとトマトの黒酢ソース」も必食です。

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譚仔三哥米線(タムジャイサムゴーミーシェン)
WEB:https://tjsg.toridoll.com/
Twitter: https://twitter.com/TJSG_JP
Instagram: https://www.instagram.com/tjsg_jp/
2. 手作りの本格点心とチャーシューが美味!「点心厨房」

代々木にある「点心厨房」はその名の通り、点心が自慢のお店。香港の伝統的な点心を味わってもらいたいという思いのもと、この道40年の香港人シェフが、質の高い食材を選び、点心の皮から丁寧に手作りしています。
数ある点心はどれも評判ですが、とりわけ人気はエビ餃子や腸粉(ライスクレープ)。絶妙に中身が透ける皮の薄さに職人技を感じます。

また、点心以外の人気メニューにも注目を。例えば雲呑麺。鶏、豚骨、魚や海老の乾物、ハムをじっくり弱火で煮込みゆっくり出汁を取ったクリアなスープは、あっさりしているのに深い味わい。雲を丼の底に沈めて麺を伸びないように上に被せる盛り付けも香港スタイルです。
また、驚くほど柔らかい自家製チャーシューをのせた丼ご飯に、温泉卵をトッピングしたアイデアメニューも評判でリピーターが多いのだとか。

オープン以来、地元の人はもちろん、グルメな人々が遠方から足を運んでいるというこのお店。窓に面したカウンター席やテーブル席が用意されているので、何人かでも、1人でふらりと気軽に立ち寄るのにもおすすめです。

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点心厨房
所在地:東京都渋谷区代々木1-42-4 代々木P1ビル
TEL:03-6300-6889
3. 広東語が飛び交う「香港傳奇」で飲茶タイムを

東京メトロ「湯島」駅からすぐの場所にある「香港傳奇(LEGENDARY HONGKONG)」は、香港人と日本人のタッグにより生まれた点心のお店。休日になると店の前に行列ができる人気店です。店内には広東語が飛び交っていて、まさに香港の雰囲気。
おすすめは、この店ならではの「エビ春巻チョンファン(春風得意腸粉)」。エビのプリプリ感と春巻きのサクサク感、ライスクレープのしっとり感が共存する、食感が楽しい一品です。

もちろん、「エビ餃子」や「大根餅(蘿蔔)」「チャーシューまん(叉焼包)」といった定番の点心も充実。ほかに「パイナップルパンのバターサンド(菠蘿油)」や「雲呑麺」、「海南チキンライス」があるのも香港ファンにはうれしいポイントです。

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香港傳奇(LEGENDARY HONGKONG)
所在地:東京都文京区湯島3-34-8
TEL:03-6806-0157
4. 香港市民の憩いの場・茶餐廳を再現「香港冰室」

香港で最も庶民的で最もメジャーな存在なのが茶餐廳。香港式のカフェレストランです。朝食でも昼食でも夕食でも、ちょっとお茶をしたいときでも入れる、日本でいうとファミレスのような存在。メニュー数がとにかく多く、ちょっとB級グルメ感があるのも特徴のひとつです。

学芸大学にある「香港冰室(香港カフェ)」は2021年に登場した茶餐廳。香港式フレンチトースト「西多士」やエッグタルト「蛋撻」をはじめ、レモンの輪切りがたくさん入ったアイスレモンティー「凍檸茶」や香港式ミルクティー「港式茶」といった、茶餐廳定番のメニューが揃っています。
香港では一般的な出前一丁の麺にサテを加えた「沙麺」が食べられるのも、香港ファンにはたまりません。

この店の西多士は、挟まれたピーナッツバターにクラッシュしたナッツが入っていたり、練乳かハチミツかを選べたり、ちょっとした気配りに作り手の愛情が伺えます。

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香港冰室
所在地:東京都目黒区鷹番2-15-11産伸ビル2F
TEL:03-6303-0646
Twitter: https://twitter.com/hongkongcafejp
Instagram:https://www.instagram.com/hongkongcafejp/
5. 避風塘料理レストラン「喜記」が移転しパワーアップ

銀座にある「喜記(ヘイゲイ)」は、特に香港駐在経験者の中で人気の高いお店。本店は香港島の繁華街・銅羅湾(コーズウェイベイ)にあります。
ここで味わえるのは避風塘(ベイフォントン)料理。かつて「避風塘」と呼ばれる台風シェルターで水上生活者をしていた漁民による料理で、海鮮をスパイシーに味付けているのが特徴です。

「喜記」は、2017年に日本初上陸店として銀座6丁目にオープンしましたが、2022年2月に銀座5丁目の「イグジットメルサ(EXITMELSA)」のレストランフロアに移転。より広くなり、メニューもさらに充実したことで、一層利用しやすくなりました。

看板メニューのマッドクラブのチリガーリック炒めやホタテ貝の春雨ニンニク蒸しはもちろん健在ですが、他にも注目すべきメニューが盛り沢山です。
例えば、香港では冬の名物である土鍋ご飯「仔飯(ボウチャイファン)」をレギュラーメニューとして提供。昆布締めした魚の姿蒸しなど、日本風にアレンジを効かせたメニューもあります。

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喜記
所在地:東京都中央区銀座5-7-10 EXITMELSA 7F
TEL:050-3173-1505
WEB:http://heigei.jp/
執筆者:清水 真理子(香港ガイド)