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離婚覚悟で不倫したのに、10年続く仮面夫婦関係「何かを間違えたんだと思う」 | ビューティ

時刻(time):2022-03-03 13:38源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
離婚を心に決めたこともあった。夫に言い出したこともある。それでもなぜか今も結婚生活が続いている。 「いつ離婚してもいい」と思っていたら、“仮面夫婦状態”が定着してしまったらしい。 写真はイメージです(以下同じ) 「10年くらいはただの同居人なんですよ」 「結婚して……11年もたつんですね。今数えてびっくりしました。そのうち10年くらいはただの同居

離婚を心に決めたこともあった。夫に言い出したこともある。それでもなぜか今も結婚生活が続いている。

「いつ離婚してもいい」と思っていたら、“仮面夫婦状態”が定着してしまったらしい。

仮面夫婦

写真はイメージです(以下同じ)

「10年くらいはただの同居人なんですよ」


「結婚して……11年もたつんですね。今数えてびっくりしました。そのうち10年くらいはただの同居人なんですよ。これでいいのかなといつも思っていました。今もそう思っています」

そう言うのはミオリさん(40歳)だ。24歳のときに小中学生時代の同級生であるタクヤさんと再会、「だらだらと」4年間つきあい、双方の親のプレッシャーもあって29歳のとき、ようやく結婚した。

「彼も私も、別に結婚しなくてもいいよねという感じで、徒歩10分くらいのアパートに住んでいました。婚姻届を出そうと決めたのと、妊娠がわかったのが同じ時期で。ちょうどよかったねという感じで結婚したんです」

愛がなかったわけではない。むしろ一緒にいると気楽すぎて、わざわざ婚姻届を出す必要性を感じなかったのだ。もともと家も近くて親同士も仲がよかったから、再会してつきあいだしたことを親は喜んでいたという。

「タクヤの家は私たちが高校生のときにおとうさんの仕事の都合で越していきました。でもタクヤはそのまま親戚の家から高校に通い、大学は関西のほうに行ったんです。仲がよかった親同士も疎遠になって。タクヤが東京で就職して私とばったり会ったことを親に話したら、ものすごく喜んでいたと。

つきあうようになったとき、私も親に話したら『また縁ができたのね』とすぐに連絡をとりあっていました。親たちが早く結婚しろと騒ぎ出したのはつきあって2年ほどたったころでしたね」




流産したことをなじられて


やっと結婚すると決めたとき、タクヤさんの両親は上京、ミオリさんもタクヤさんも不在のまま親同士が再会、ミオリさんの実家に1泊していったという。

「気心も知れているし妊娠したし、結婚するしかなかった。タクヤも私も仕事優先でしたが、つわりがひどかったときはとても優しかったんです。根がいいやつだから。

調子が悪くて会社を休んで寝ていたら、仕事が忙しいのに、わざわざ昼に一度帰ってきてくれたこともありました。『様子を見に来ただけ』と言っていましたが、私がそのころ唯一食べられたグレープフルーツが切れているのを知っていたんです。たくさん買ってきて剥(む)いてくれました。つわりは短期間でおさまったけど、ずっと心配してくれていました」

妊娠 マタニティ
だがミオリさんは稽留(けいりゅう)流産をしてしまう。初めての妊娠で流産し、2日ほど入院して手術も受けた。

「私はショックで泣いてばかりいました。タクヤも最初は慰めてくれていたけど、だんだん無口になっていって……。『ミオリだけが苦しいんじゃない、オレだってつらいんだよ』と怒鳴って深夜にプイと家を出て行ったこともあります。

でも私はタクヤより自分のほうがずっとつらいと思っていた。タクヤの苦悩は期待が裏切られたものだけど、私は実際、体で体験していることだから」

タクヤさんに対して、思いやりがないとなじったこともあった。

ギクシャクした日々が続いた。それでもそれぞれの実家の励ましがあり、体が回復するとミオリさんも少しずつ前向きに考えられるようになった。








もう一度、子どもをと願ったが


「そのころ私、タクヤにずいぶんひどい言葉をぶつけていたみたいです。自分ではよく覚えていないんですが。今までごめんね、もう一度、ふたりで生きていきたいと言ったら、タクヤは『オレもそう思ってる。ミオリの立場になれなくてごめん』と。これで夫婦仲が元に戻ったと思ったんですが、なんだかギクシャクが抜けないんですよね」

ミオリさんが流産したあと、ふたりは寝室を別にしていた。タクヤさんは帰宅が遅くなることもあるのでミオリさんに負担をかけまいと別室で寝ていたのだ。ところがふたりで話し合ったあともタクヤさんは寝室に戻ってこない。

「今、仕事が忙しくて遅くなったり早朝出勤があったりするから、まだ別のほうがいい」というのだ。

「それじゃしかたがないと寝室は別のまま。私は通常勤務に戻りましたが、タクヤは毎晩遅かったですね。出張もあったし、確かに忙しそうだった。

ゆっくり話してないままに週末を迎え、その週末でさえ彼は仕事だと出かける。まったく会話がないわけじゃないけど、お互いに遠慮していたのか、核心をついた言葉を出せなくなっていた。気づいたら、流産してから1年もたっていました」

セックスレス、破局離婚不仲夫婦カップル元気になったミオリさんも、再び仕事に集中している。同じ家にいながら、洗濯も掃除もそれぞれが時間のあるときに自分の分だけするようになっていた。

「ただ、ときどきタクヤは私の実家に行きたがりました。そんなときは昔のタクヤのまま。うちの両親におもしろい話を聞かせたり、くつろいで父とお酒を酌み交わしたり。

タクヤの両親が上京すれば、私と4人で楽しく食事をしました。でもふたりきりになると、『大丈夫?』『無理すんなよ』ということくらいしか言わない。他愛ない会話ができなくなってしまった……」




離婚覚悟で不倫したけれど


ミオリさんは寂しかった。その寂しさから、会社の同僚や後輩と酔った勢いで一夜をともにしたこともある。だが、深夜に帰れば夫は寝ているし、朝帰りをしたときは夫はすでに出かけたあとだった。夫にバレて揉めてもいい、離婚となってもかまわない。そう思っても、バレる状態にさえない。

孤独感が埋められなかった。だからよけい仕事に埋没し、息抜きのように不倫をした。夫もそうなのかもしれない。それなのに心を通わせる機会をお互いに避けていた気もするという。今、振り返ればの話だが。

「35歳になるころ、子どもはどうするとタクヤに聞いたんです。すると彼は『ほしいと思ってる』と。じゃあとふたりで久々にしようとしたんですが、タクヤはできなかった。ごめんと言われて私もなんだか惨めな気分になって……」

不倫も目的が一致していないとすれ違う気持ちを落ち着けるために不倫を繰り返した。一夜だけの関係もあれば、1年ほどつきあったこともある。だがなぜかどうしても離婚したいという気持ちはわいてこない。かといって、もう一度じっくり話し合ってともに進むのにも躊躇(ちゅうちょ)があった。

「心の距離は遠いんだけど、もうそれで固まってしまったのかもしれません。同居人としては不快ではないし。彼も外に女性がいるのかなと思うこともありますが、不思議と嫉妬はないんです。

最近、たまに日曜日などふたりとも休みで家にいるときがある。彼は自室にこもっている。私はリビングで本を読んで。彼が自室から出てきたときに、お茶飲むと聞くと『うん』って。おいしい紅茶があるよというと、彼がいれてくれる。一緒に飲んで、最近、どう、うん、まあまあなんて言ってまたそれぞれ自室に引き上げる。

夜は私の実家で食事をしたりもします。そういうときは変わらず絶好調で、親に対して“娘のいい夫”を演じてくれる。これはこれでいいのかななんて思うこともあります」








「何かを間違えたんだと思う」


40歳が近づいたとき、もう子どもはいいやと気持ちが吹っ切れた。その直後に出会った10歳年下の独身の彼と、今は「まじめに」恋愛をしている。

「タクヤが気づいているかどうかはわかりません。気づかせないようにしているし、タクヤも気づかないようにしていると思う。そこはお互いさまです」

だが彼女はうっすらとわかっている。この不倫の恋が再婚に結びつくことはない、と。今回は本気度が高いが、その情熱もいつか薄れていくだろうと予想している。

離婚、破局「私がいつか恋をしなくなったとき、タクヤか私のどちらかが離婚を言い出すのか、あるいはふたりの両親がいなくなったとき私たちの縁も切れるのか。それともこのまま最後までいってしまうのか。明日は何があるかわからないからなんとも言えませんが、今はお互いに変化を求めていないんじゃないでしょうか」

どちらも遠慮して踏み込めなかった流産後の微妙な関係。あの時期にもし戻れたら、もっと気持ちをぶつけ合いたかったとミオリさんは言う。ただ、そうしていたら、あのとき関係は壊れていた可能性もある。

「ふたりとも自分の悲しみに沈み込んでしまったのがいけなかった。でもどうしたらいいかわからなかったのも事実。何かを間違えたんだと思う」

どうすることもできなかった過去がある。せつなそうに遠くを見つめるミオリさんの目がうっすらと潤んでいた。

【他の回を読む】⇒シリーズ「不倫、その後」の一覧はこちらへ

<文/亀山早苗>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio




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