ママ友付き合いに頭を悩ませている方は少なくないようです。それでも愛する我が子のために付き合い続けざるを得ないこともあるかもしれません。今回は悩みのタネだったボスママがある事件をきっかけにしおらしくなったエピソードをご紹介します。
今回話を伺ったのは小学校2年生の息子さんを持つシングルマザーの夏樹さん(仮名・33歳)です。息子さんが幼稚園に上がる時に離婚し、それからは女手一つで育てているそう。
「本当はあんまりママ友のランチ会って参加したくないんですけどね」
困った顔で言う夏樹さんですが、愛する息子のためにママ友との付き合いを続けているそうです。厄介事も多いようですが、情報交換の場のためと割り切っているとのこと。夏樹さんを悩ませているのがボスママ。
「外資系企業に勤めている旦那と、父親が大学教授だというのが自慢のママがいてうんざりしてるんですよ。いつも旦那と父親の自慢話ばかりで、それだけでなく、こっちに話を振ってきて『あなたのお宅はどうなの?』なんて嫌味ったらしく聞いてくるんです。こっちはシングルだって言うのに……」
そんなママ友会なのでついつい足も遠くなりがち。たまに参加すると嫌味をたっぷり聞かされる羽目に…
小学生の息子を育てるシングルマザーの夏樹さん
今回話を伺ったのは小学校2年生の息子さんを持つシングルマザーの夏樹さん(仮名・33歳)です。息子さんが幼稚園に上がる時に離婚し、それからは女手一つで育てているそう。
「本当はあんまりママ友のランチ会って参加したくないんですけどね」
困った顔で言う夏樹さんですが、愛する息子のためにママ友との付き合いを続けているそうです。厄介事も多いようですが、情報交換の場のためと割り切っているとのこと。夏樹さんを悩ませているのがボスママ。
自慢ばかりするボスママにうんざり
「外資系企業に勤めている旦那と、父親が大学教授だというのが自慢のママがいてうんざりしてるんですよ。いつも旦那と父親の自慢話ばかりで、それだけでなく、こっちに話を振ってきて『あなたのお宅はどうなの?』なんて嫌味ったらしく聞いてくるんです。こっちはシングルだって言うのに……」
そんなママ友会なのでついつい足も遠くなりがち。たまに参加すると嫌味をたっぷり聞かされる羽目に…
ママ友たちと箱根へ日帰り旅行へ
ある日のランチ会のこと。この日のランチ会のテーマは「春の行楽」についてだったそうです。
「ボスママがですね、『箱根の美術館に行って~、その後は湖の辺りで富士山を見ながらランチなんてどおかしら~?』なんて言い始めて……」
ボスママの提案に、他のママたちは作り笑顔で首を縦に振っています。夏樹さん曰くこれはいつもの光景だそうです。そんなこんなであれよあれよと箱根日帰り旅行が決まってしまいました。
ボスママ自慢のポルシェが動かかなくなる
行楽日当日の朝、ボスママから夏樹さんのスマホにLINEが届きます。何だろうと思って読んでみると、「彼女の自慢の愛車であるポルシェ・カイエンが突然動かなくなってしまった」とのこと。
「仕方ないので私が車を出すことにしました。親戚から格安で譲り受けた10年落ちのトヨタ・エスティマなんですけどね」
ボスママの家に寄ってピックアップして、箱根へ向かいます。車内では子どもたちが大はしゃぎ。特に目立った渋滞にハマることもなく進んでいきました。
事件は小田原厚木自動車道を走行中に発生しました。
ボスママの子どもが“大”をおもらし寸前
「夏樹さん……?あのさ……えと、さ……」
ボスママがルームミラー越しに夏樹さんに何かを訴えかけます。その表情はいつもの勝ち気な表情とは全然違い、困った顔をしていました。
「車、止まれたり、しない? 無理だよね……」
「え? どうしたんですか?」
「あの、ウチの息子がさ……」
彼女の言葉に思わず急ブレーキを踏みそうになってしまった夏樹さん。どうもボスママの息子が大を催してしまったらしく、かなり切迫している模様。ちらりと後ろを振り返ると顔は土気色になって腕には鳥肌が立ってお腹を押さえて苦しげな表情をしていました。
とっさにエコバッグを投げ渡す
車内はしんと静まり返りました。あいにく次のパーキングエリアまではしばらく掛かりそう。ボスママの息子は決壊寸前です。
夏樹さんはサイドボックスに詰めてあったKINOKUNIYAのエコバックを取って後ろにいるボスママに放り投げました。
「KINOKUNIYAのエコバッグにボスママの息子のお尻がすっぽり収まってて……今でも忘れませんよあんな光景。気に入ってたのになあ」
夏樹さんはそう言って苦笑しました。とんだハプニングがあったものの、予定通り行楽はプラン通りに始まります。息子たちの情操教育を兼ねた美術館巡りの後のランチでボスママに異変があったそうです。
ちょっと優しくなったボスママ
「己の失態を認めたくないのか知りませんが、威勢は相変わらずでした。でもね、私にだけはなぜか妙に優しい口調で接するんです。それだけじゃなくて…」

なんとデザートビュッフェから夏樹さんと彼女の息子の分のスイーツを取り分けて持ってきてくれたそうです。周りのママの不思議そうな視線を感じながらランチの時間は過ぎていきました。
「なんだかんだ言ったって、ボスママも人間なんだな~って思いました」
いたずらっ子そうに笑う夏樹さん。この行楽以降も、夏樹さんへのボスママの態度は若干和らいだそうです。10年落ちのエスティマには微妙な香りが付着しているけれど、少しは気が楽になったと、夏樹さんは微笑みました。
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<文/浅川玲奈>
(エディタ(Editor):dutyadmin)




