勝手気ままに楽しめる一人旅。ぼっち旅はさびしいと苦手な女性も多いと思いますが、自分ひとりだからこそ旅先での出会いが多いのも事実。なかには旅行がきっかけで人生の伴侶を得る方も少なくありません。

写真はイメージです
社会人2年目、休暇を利用してトルコを旅行
「でも、なかなか機会がなくてようやくまとまった休みが取れたのがこのタイミングだったんです。トルコは昔から行ってみたかった国のひとつで、イタリアとオーストラリアの3つで迷ったんですけど、最後は直感で決めました!」
その旅で彼女が特に楽しみにしていたのが奇岩で有名なカッパドキア。深夜バスで早朝に到着後、名物の洞窟ホテルにチェックインした際、フロントのスタッフから現地ツアーを勧められます。
2泊する予定だったので1日目は個人で観光し、2日目にツアーに参加しようと思っていましたが、実はカッパドキアは広大で、面積は東京都に匹敵するほど。個人でめぐるには交通の便が悪いことを聞き、その場で参加を決断します。
「しつこく勧められたのもありますが、ツアー代も米ドル払いで20ドルと安かったし、効率よく観光できるならいいと思ったんです」
ツアーのなかに未来の夫が
ツアーといってもワゴン車で巡る少人数のもので参加者は5名。その中で日本人は美子さんと同じホテルに宿泊していた直孝さん(仮名)の2人だけでした。
「彼は当時27歳で、会社を辞めて半年の予定で長旅をしている最中でした。東南アジアやインド、エジプトなどを巡ってトルコに入国したそうで、移動中や休憩中にそれまでの旅のいろんな話をしてくれたんです。
今まで私の周りにはそんな旅をする人は誰もいなくて、お世辞にもイケメンってタイプではなかったですが、すごくキラキラして見えたのを覚えています。一目惚れってわけではないですけど、この時点でかなり惹かれていたのかもしれません(笑)」
別れる前に連絡先を交換。彼の帰国後に…
2人は翌日もカッパドキアの別のスポットを巡る現地ツアーに参加。美子さんは翌日の飛行機でイスタンブールに移動する予定になっていましたが、直孝さんはこの日の夜、バスで次の目的地へ向かうことになっていたとか。
ツアーを終えてホテルに戻ってきてから彼のバスの出発までは数時間あり、「よかったら夕食どう?」とディナーに誘われたといいます。
「ホテルの近くに壺(つぼ)焼きケバブっていう名物の郷土料理を出すレストランがあり、そこでトルコのビールやワインを飲みながらいろんな話をしました。当時はLINEはまだなかったですけど、メルアドを交換。私はその数日後に帰国しましたが、彼とはその後もずっとメールのやりとりを続けていました」
直孝さんは当初の予定よりは旅の期間が大幅に伸びましたが、カッパドキアで別れてから約4か月後に帰国。仕事で空港には迎えに行けませんでしたが、その週の土曜日に久々に再開。2人きりの帰国歓迎会を開き、その席で正式に交際を申し込まれたそうです。
「その前のメールのやりとりをしている段階からこの人と付き合うんだろうなって流れだったし、実際その通りになったなって。このとき2年ぶりの彼氏でしたし、もちろんうれしかったけど、驚きはなかったですね。むしろ帰国が延期になって待たされたくらいです」
彼氏はかなりのエリートだった?
しかし、会社をやめて長旅に出る男性を結婚相手としては不安に思う女性も多いでしょう。彼女は結婚前提の付き合いだったようですが、そこの不安はなかったのでしょうか?
「もともと私でも知っていた有名な外資系に勤めていたと話していましたし、帰国後もゆっくりする間もなく半月ほどで正社員として働き始めていましたから。
最初に会った時はヒゲ面の小汚いバックパッカーでしたけど、話ぶりも知性を感じたし、こっちの話もしっかり聞いてくれる。今と違ってあのころは良かったんですけどねぇ(苦笑)」
現在は2人の子宝にも恵まれ、夫婦円満に過ごしているとのこと。結果的に海外一人旅はこれ一度きりだったそうですが、彼女だけでなく夫にとっても人生の大きな節目となったようです。
―シリーズ「人生の転機」―
<文/トシタカマサ>
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トシタカマサ
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
(エディタ(Editor):dutyadmin)


