年末年始、帰省や家族旅行した人も多いと思いますが、近場ならいざ知らず、遠方だと費用もバカになりません。それで計画を立てても断念せざるを得ないことも少なくないようです。
ただし、当初の見積りの半額以下で行けるとなれば話は別。稲山貴代さん(仮名・35歳)も4年前の年末年始、思わぬ形で夫婦2人での北海道旅行を実現させたとか。
夫の友人からのまさかの申し出
「3歳上の夫はバツイチ。前の奥さんとの子供の養育費もあり、夫婦共働きでも生活はラクではありませんでした。その年の年末年始は帰省の予定はなかったため、今回は家でゴロゴロすることになりそうだなぁと思っていたんです」
すると、正月まで残り2か月を切った秋のある夜、帰宅した夫から「年末年始、北海道に行かないか?」と思いもよらぬ提案。
仕事終わりに中学時代からの友達と飲みに行くことは事前に聞いて知っていましたが、これには彼女もビックリ。この夫の友達は札幌にマイホームがあるのですが、転勤で首都圏に家族で引っ越し。ただし、数年後には戻ることになっていたので家は誰にも貸さず、そのまま残していたそうです。
しかも、期間限定での賃貸にも出していなかったため、「もし旅行に来るなら好きに使っていいよ」と厚意で言ってくれたそうです。
「それ聞いた瞬間、私は食いつき気味に『行く。絶対行く!』と答えていました(笑)。
北海道はいつか行きたいと思っていたけど、なかなか機会がなくて。で、そのまま結婚しちゃったので、当分無理だろうと諦めてかけていたんです。夫と一緒になってから一番の嬉しいサプライズでした」
台所が使えるので北海道グルメを自分で調理

ちなみにこの年、夫は年末年始10連休、派遣社員だった貴代さんも11連休と長かったこともあり、正月休みをほぼ北海道で過ごす8泊9日で計画。航空券も時期的に普段よりは高かったそうですが、LCCで1人往復2万5000円程度で確保することに成功します。
もしこれだけの間、ホテルに泊まるとしたら安いビジネスホテルでもさらに10数万円はかかったでしょう。その負担が一切なく、おまけに借りるのは家を丸ごとなのでリビングと寝室も別々。普通のホテルの客室にはないキッチンや洗濯機も完備され、実質的にはタダで民泊できるようなものです。
「一軒家ではなくマンションだったので雪かきをする必要もありませんでした。こたつがないのは意外でしたけたけど、暖房もあったから室内で過ごす分には自分たちの家よりも快適でした」
北海道では友人宅のある札幌を拠点に市内や小樽、旭川などを観光。滞在中も自炊できたから外食の頻度もおさえられ、食費も思ったほどかからなかったといいます。
「名物の味噌ラーメンやスープカレーは安いので食べに行きましたけど、お店だと値が張るカニやジンギスカンはスーパーで安く売っていたので、家で調理して食べました。
家計的に助かるのはもちろん、自分たちしかいないからゆっくり羽を伸ばせるし、食べた後に寒い中、歩く必要もなかったので結果的に大正解。つい食べすぎちゃったせいか体重が2キロほど増えてしまい、元に戻すのが大変でしたけど(苦笑)」
それでも旅行できたことには大満足。しかし、いくら宿泊費が0円で済んだといえ、夫の友人宅に滞在中は電気やガス、水道のほか、ストーブ用の灯油も使っています。そこでお礼としてある程度お金を包もうとしますが、相手は「友達からお金はもらえない」と断られてしまったそう。
ですが、ここまでしてもらって何もお返しをしないのは申し訳ないと考え、夫婦で相談して3万円分の旅行商品券を贈ることにしたそうです。
「いくら友達だからといっても光熱費分くらいはこちらで負担するべきですし、私も夫もそこまで甘えられませんよ。それに純粋にお礼をしたいという気持ちもあり、この方も旅行好きと聞いていたため、旅行券なら素直に受け取ってくれるんじゃないかと2人で話し合ってきめました」
現在は年末年始も育児に追われて休むヒマがなく、「後にも先にもあんなに楽しく、同時にのんびりできた正月休みはあのときくらいだけ」と話す貴代さん。彼女にとっても忘れられない思い出になったようです。
―お金まわりの悲喜こもごも―
<文/トシタカマサ イラスト/カツオ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
「名物の味噌ラーメンやスープカレーは安いので食べに行きましたけど、お店だと値が張るカニやジンギスカンはスーパーで安く売っていたので、家で調理して食べました。
家計的に助かるのはもちろん、自分たちしかいないからゆっくり羽を伸ばせるし、食べた後に寒い中、歩く必要もなかったので結果的に大正解。つい食べすぎちゃったせいか体重が2キロほど増えてしまい、元に戻すのが大変でしたけど(苦笑)」
感謝の意味を込めて友人夫婦に旅行券をプレゼント

旭川(冬の旭川駅)
ですが、ここまでしてもらって何もお返しをしないのは申し訳ないと考え、夫婦で相談して3万円分の旅行商品券を贈ることにしたそうです。
「いくら友達だからといっても光熱費分くらいはこちらで負担するべきですし、私も夫もそこまで甘えられませんよ。それに純粋にお礼をしたいという気持ちもあり、この方も旅行好きと聞いていたため、旅行券なら素直に受け取ってくれるんじゃないかと2人で話し合ってきめました」
現在は年末年始も育児に追われて休むヒマがなく、「後にも先にもあんなに楽しく、同時にのんびりできた正月休みはあのときくらいだけ」と話す貴代さん。彼女にとっても忘れられない思い出になったようです。
―お金まわりの悲喜こもごも―
<文/トシタカマサ イラスト/カツオ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
(エディタ(Editor):dutyadmin)
