自宅で過ごす時間が増えた中、片付けなきゃ!という強迫観念に駆られた人、いませんか。でも、なぜ整理収納が必要なのでしょう。『理系夫のみるみる片付く!整理収納術』(オーバーラップ)によると、「片付ければ気持ちがスッキリする」から。つまり「ごちゃごちゃしている方がモヤモヤして集中できない」という事実。私達の感情は、思いのほか視界の影響を受けているのです。
本書に登場する理系夫は、片づけが苦手な妻のため、整理収納アドバイザー1級の資格を取得しました。モノをしまう、という表面的な解決方法ではなく、脳に特化したノウハウはまさに理系夫ならでは。本書から整理整頓のコツがわかるマンガを出張掲載&さらに解説もしちゃいます。



片付ける前に、設計図を作ってみる
整理収納が効率よく進まないのはなぜでしょう。本書いわく、「片付けの設計図を作っていないから」。どこをどういう風に片付けたいのか、仕事をするスペースを確保したいのか、目的によって片付け方が異なるというのです。
本書でも、収納用のカゴはたくさんあるのに、たまっていくのはカゴばかり、という謎のループにハマっています。まずは家の中を見渡し、理想とする部屋をイメージ。「机の上にモノがない状態にする」など、条件が見えたら「戻す場所を決める」という回答が導き出されます。そしてモノの住所を決めて上げればOK。ここまできたら、カゴや書類ケースの出番です。
マトリックスで、服の処分がスイスイ進む

マトリックスとは、物事の基盤、基質、発生源のこと。つまりモノを生み出す機能です。現在保持している衣服を、マトリックスにあてはめてみましょう。
☆キレイ・着てる …… 現役
☆キレイ・着てない …… フォーマル、ブランドもの
☆ボロい・着てる …… 買い替え対象
☆ボロい・着てない …… 処分対象
4種類に分けてみると、捨てるべき衣類も見えてきますし、自分の好みも把握できます。「キレイ・着てる」衣類と「ボロい・着てる」衣類は、おそらく似通っていますよね。「キレイ・着てない」衣類は、フォーマルを除いては、流行りに飛びつき衝動買いしてしまったのかもしれません。
物理的に整理収納しながら、頭の中もスッキリ整うマトリックス方式、ぜひやってみてください。
限りある時間を大切にしたい
片付けは頭の整理にもつながり、メンタルを健やかに保つ作用もありそうです。でも本書は理系夫にふさわしく、「探しものの時間ももったいない」と言います。モノの在処を明確にしておけば、同じモノは買いませんし、結果、ひとつのモノをていねいに扱います。節約になるのは金銭面だけではありません。「モノを探す時間に費やすなら、オヤツを食べながらのんびり家族で話す時間に使いたい」と本書。
家族愛にもつながる、理系夫の整理収納術。2021年の総仕上げに、あなたもはじめてみませんか。
<文/森美樹>
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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