心配していた子どもの環境
移住前、子どもが新しい環境に馴染めるかが、とにかく一番心配だったと語る、中島ご夫妻。でも、やっぱり子どものパワーは想像以上で……。
「子どもは、想像以上に早いスピードでこちらに馴染みましたね。長男なんて、始業式の翌日には、もう友達を家に連れてきて(笑)。言葉だって、こちらの方言を真似ていたんですよ! 長女は転校したばかりのころは『何をしていいかわからない』。と戸惑っていたようですが、最近突然『最近、学校がすごく楽しい!』と言ってきたので、ホッとしています」(佐知子さん)
2021年の夏頃には、前の学校の友達に会いに、子どもと一緒に東京に出かける予定なんだとか。移住したからと言って、二度と会えなくなるわけではありません。飛行機に乗ればすぐに元の場所に戻れるし、もう少し大きくなったら、子ども同士カメラ通話だって手軽にできる時代です。
家の快適な広さを知った
引越し前は、都内のマンション(2LDK)で暮らしていた中島家。決して狭いわけではないが、移住してから家が広いと心地いいと、新たな発見をした。
「今まで広い家にこだわりはなかったんですが、物理的に広いっていいことがたくさんあるんですね。モノを広げられるので、引っ越してから、子どもが絵を描いたり工作をしたり、創作活動をすごくするようになりました。昔だったら、ご飯のときはそれを全部片付けていたんですが、今はここで広げているなら、隣の部屋で食べればいい(笑)。食べ終わったら、また創作が続けられるのも、広さがあるからこそ、なんですよね」(佐知子さん)
生活全体が前倒しになり、余裕が生まれた
移住前は、平日は家族全員一緒にご飯を食べる機会がなかなか取れなかったと言う、中島家。移住した今、晩御飯は毎日家族全員で食べられるようになりました。
「移住後すぐは、仕事の準備のため、家にいる時間も長くて、子どもたちとの会話が自然と増えました」(慎二さん)
「夕食後の家族団らんの時間が増えましたね。オンラインで仕事ができるので通勤時間もいらないし、前より家にいる時間が長くなりました」(佐知子さん)
移住後に生まれた夫婦それぞれの夢
移住前、「畑は興味なし」と言い切っていた、佐知子さん。でも目の前で日々野菜が育つ過程を見ているうちに、野菜を育てる悦びに目覚めてしまったそう。
「今は毎日畑に出ています(笑)。もう野菜がかわいくて、かわいくて。来シーズンは、とうもろこしに、さつまいも、きゅうり……作りたい野菜がいっぱいあるので、今から楽しみ。自分の畑で収穫した野菜で、朝ごはんを作る贅沢を味わいたいですね」(佐知子さん)
「私は狩猟をしたいと思っています。近隣の農家さんが猪の被害で困っていることもあって、せっかくここに住んだのだから、ここに住む意味や、地域に還元できることがしたいと思っているんです。年末は自分で獲った鴨で、鴨南蛮を作りたかったんですが……残念ながら、それは間にそうにありません(苦笑)」(慎二さん)
新しく生まれた夫婦それぞれの夢も、今やほぼ毎日となった「未来ミーティング(晩酌)」で、パートナーにちゃんと伝えている。こんな仲の良い中島ご夫妻でも、お互い話してみて「えっ、そんなこと考えていたの!?」と、まだまだ驚くことがあるようですよ。