本好きなら一度訪れたい。何かに出会える6つの「小さな書店」、東京版。

「コンコ」とは「玉石混合」から来ているらしい。
その名の通り、いろんなジャンルの古本が並ぶ、17坪の「小さな書店」。
雑多な本の海の中から自分だけの1冊を見つけ出す。ほんとの出会いはいつだって運命だ。

棚と棚はゆったり。斜めに向いた、どっしりとした本棚は背表紙が見やすくなっている。ちょっとしたところに表れる気遣いがほっとする。

街にすっと溶け込んでいる、そんな自然な雰囲気が気持ちいい。ふらっと来れる、そんな書店。

何も思わずに通りかかったら本屋さんだとは気づかないかもしれない。ガラスドアの向こうをよく見ると書棚が。
ここは絵本・写真集・画集を主に扱う「小さな書店」。

奥行きのある店内にはポスターもたくさん。
さすが「読む」より「見る」に比重の置かれた本をメインにした本屋さん。
奥にはギャラリースペースもあり、個展や出張販売なども行われているそう。

本の始まりは絵本だった人も多いのでは？
あの頃にかえって本を「見て」みると、新たな発見があるかも。

古本と古道具。
似ているようなものでありながら、この2つが一緒になったお店はありそうでなかなか無い。
どちらがメイン、とかじゃない。2つで1つが心地よい。

向かって右に古本、左は古道具。
わかりやすい店内は居心地が良くて長居してしまいそう。

知らないはずの「むかし」は、なぜかどこか懐かしい気がする。
ここは「むかし」を感じられる場所。

書店は売ったり、買ったりだけの場所じゃない。
そこに1つの場所があることで「何か」が生まれる。

ポポタムには絵本を中心に児童書や文芸書の古本が並ぶ。
それだけじゃない。
服やアクセサリー、アート作品も多い。
レジの奥にはギャラリースペースが広がっている。

本屋ととギャラリー。
普通なら交わることのないもの同士の交流が作る素敵な空間。
街のざわめきから抜けたこの場所は1度訪ねたらきっと気にいる。

目が覚めるような朱、朱、朱。
ドキドキして体温が上がる。
色の効果は、大きい。

ここにあるのは芸術や美術、モダニズム、都市文化などの書籍と、広告の図案・包装紙・ポストカード・はがき類などのいわゆる「印刷物」。
古いものは19世紀の末、時代が下がっても1960年代くらいまで。

店内のカラーについては、店主さんが「自分の扱う本は現代にも通用するもの。『いま』という時間を呼吸できる部隊が必要」と考えたからなんだとか。

ここにはコンビニエンスなお店では決して出会えない「本物」に出会える。
訪れた際にはぜひ店主さんとの会話も楽しんでほしい。

ブックカフェが増えている昨今。
でもここはあえて「古本屋さんが営む酒場」と呼びたくなる。
商店街に馴染む「小さな書店」で一杯いかが？

大正時代の建物をリノベーションしたというお店は、格子戸やカウンターなどすべてに木が使われている。
日常から離れた世界にいるよう。

コクテイル書房の本棚にはやはり「食」「料理」「酒」の本が多い。なんだかお腹が空いてきた。

料理のお品書きは原稿用紙に毎日手書き。
ひと月に一作家、作家にちなんだお料理が出されるそう。
料理と本が出会う場所。おいしい書店はここにあります。

本と出会うだけじゃ物足りない。
自分だけのアンティーク？アート？それともおいしいお料理？
ここでは何に出会えるでしょう。