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これってDV?と思ったら…よくある3つの被害事例。DV被害者にも特徴があった « ビューティ

時刻(time):2020-11-27 08:00源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
こんにちは、恋愛ジャーナリストの おおしまりえです。 意外と身近なDV 一般的な言葉になったDV(ドメスティックバイオレンス)やモラハラ。その定義は殴るや罵声を浴びせるといった“行為”がポイントではなく、2人の関係性に 『支配とコントロールがあるかないか』 が判断の決め手となります。例えば「アホ!」という身近な言葉一つとってもDVとなりうる場合もあり
 こんにちは、恋愛ジャーナリストの おおしまりえです。

DV

意外と身近なDV


 一般的な言葉になったDV(ドメスティックバイオレンス)やモラハラ。その定義は殴るや罵声を浴びせるといった“行為”がポイントではなく、2人の関係性に『支配とコントロールがあるかないか』が判断の決め手となります。例えば「アホ!」という身近な言葉一つとってもDVとなりうる場合もあり、思った以上に身近で、かつ多くの人が自分が被害者だということに気づけていない問題です。

 今回は、自分が被害者かもしれないと迷ったときにチェックすべきこと、またDV被害者になりやすい人の傾向について、自身もDV当事者だった中川拓さん、亜衣子さん夫婦に話を聞きました。お二人は現在、一般社団法人 エフエフピーを設立し、DVやモラハラの相談対応や回復プログラムを提供しています。





これってDV? 3つのチェックポイント


 前回記事では、DVの定義と見抜きにくい実例、そしてDVの多くは判断に難しいレベルのものがほとんどだと教えてもらいました。

 では、自分がDV被害を受けているかを迷った場合、どう判断すればよいのでしょうか? エフエフピーではHPでDVチェックを用意しています。今回は、その中でも頻出するDV被害について、3つの項目を紹介します。

DVのチェックリスト

DV被害者のチェックリスト。加害者かどうかのリストもある(一般社団法人エフエフピーより)

1:「普通はこうだろ!」と自分が基準であることをアピール

 加害者側が「普通はこうだ」と強く定義することで、2人の関係に“自分は正しい、相手は間違っている”という支配の構造を作る一言です。被害者側は「お前は非常識だ」「お前がおかしい」と言われ続けることにより、「自分がおかしいんだ…」と思うようになっていきます。

2:自分を最優先にしないとふてくされる

 被害者が加害者よりも別の用事を優先したり、自分の思った通りに動かないことで不機嫌になるパターンです。機嫌が悪くなった態度をアピールすることで、被害者に罪悪感を抱かせコントロールすることを目的にしています。そのうち被害者は「また不機嫌になるのでは…」と思い、自分だけの予定や加害者以外との約束を入れないようになっていきます。

3:受け手がしんどい束縛、相手の全てを把握したい

 あなた(被害者)が誰と話すか、誰と一緒にいるかを常に把握したがる行為は、相手が負担に感じていたらDVです。

 中川さんご夫婦の場合は、過去にノートや携帯を見せろといった行為があったそうです。加害者的には「やましいことがなければ見せられるでしょ」という、筋の通った主張をしているつもりなのだとか。しかしこの主張は相手にNoと言わせないためだけであり、相手への不信感と不安が根底にあるからこそおこなう行為です。

中川拓さん、亜衣子さん夫婦

中川拓さん、亜衣子さん夫婦

「私たち夫婦も、過去こういった行為が日常的に行われていました。当時はいつどこで誰に会うのか、どんなことを話したのか、全て報告することを義務付けられており、家族以外との連絡も取れない状態でした。
 そのため、日常的に支配されるのはもちろん、おかしいと思っても周りに相談できる人が誰もいないんです。その結果、夫に責められる言葉のまま『自分が怒らせる種を作っているんだ』と思っていました」(亜衣子さん)

「おかしい話ですが、DV行為を自分がしていた時、心の中では常に『俺が被害者なんだ』と思っていました。自分は正しくて、相手がおかしい。相手がおかしいから俺は怒らされている。だから俺は被害者なんだ!という……本当にその世界から抜け出せてよかったです」(拓さん)







DV被害者に共通する3つの傾向


 DVはもちろん加害者側に大きく問題があるのですが、関係性の根本には共依存があります。つまり、被害者にも相手に依存したり、相手の行為を容認して助長してしまう“種”を持っていることが多いです。

イラスト待ち

※写真はイメージです(以下同)

 だから被害者にも原因がある、と言いたいわけではありません。ただ、被害に遭われている方の気質にDV関係になりやすい傾向があるなら、気づくことで解決策を探していけます。ここではDV被害者に共通する、3つの性格傾向を教えてもらいました。

・口ごもるタイプ
・尽くすタイプ
・インドアで内向的なタイプ


「私もそうでしたが、被害者になる女性に共通していることは『夫(パートナー)のお世話をすることで自分の存在意義を見出そう』という気持ちが強い傾向にあります。私も、当時は夫と離れたら自分には何も残らないのではないかといった、自己肯定感の低さがあったんです。夫から逃げたいのに、同時に『私が突然消えたら、夫は明日からどうするんだろう』と、逃げたい相手の心配をしてしまう。今思えば、こういった感覚が相手への依存心として、DV関係に発展する構図を生み出していたのかもしれません』(亜衣子さん)




人がDVをしてしまう理由


 エフエフピーでは、加害者と被害者、どちらに対しても“悪者”という定義をしません。それはDVの根本には、相手に自分の存在価値を求める共依存の気持ちが強くあるからだといいます。

「人がDVをする理由にはいくつかありますが、1つは依存の心があるからです。もう1つは、やはりまだまだ強く残るジェンダーバイアスです。『家事や育児は女性がするもの』『外で働く男が偉い』といった、自分の方が頑張っている、たくさん稼ぐ方が偉い、などの上下関係を生み出す考えがあると、DVに発展しやすいです。

家事

家事・育児は女性の仕事で、外で稼ぐ俺の方が偉いという考えの男性も…

 逆に女性がDV加害者になるパターンも、『男のくせに稼ぎが少ない』『家事においては自分の方が優れている』という意識から、夫(パートナー)をバカにしたり否定してDV関係に発展していきます。またこれはDV当事者に限りませんが、多くの人が『感情は外の出来事によって勝手に引き起こされる』と思っています。つまり、怒りや悲しみが湧いたらコントロールするのは無理と思っているんです。

 しかし私達がプログラムに取り入れている『選択理論心理学(※)』では、そうは考えません。全ての感情は自分の内側で選択することにより起きるとされています。感情の取り扱い方を知っていくことで、ネガティブな感情もDVに発展させることなく付き合っていけると考えます」(拓さん)

(※)選択理論心理学…アメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー博士によって1996年に提唱される。私達は日常から受ける刺激(外的要因)に無自覚に反応するのではなく、欲求を理解した上で選択してくことを学び、良い行動習慣を根付かせていくという方法論。

DV当事者にできること


 最後に、自分がDV被害者&加害者かもと思ったら、当事者にまずできることはあるかを聞きました。

「正直、当事者間で解決するのは難しい」「私たちも自分たちでどうにかしようとした時期もありますし、エフエフピーに参加して頂いている方々にもそういう努力をされた方は一定数います。でも、少し改善されたと思ってもまた元に戻ることを繰り返し、結局は更生プログラムを受けることになる経緯を辿っています」ということから、改めてDVの対処法の難しさを感じます。既に支配とコントロールの関係が成立している以上、それを当事者間で対等な関係に戻すのは困難ということです。

 悩みの程度によって緊急度や対処方法も様々です。少しでも「おかしい」と思ったら、適切な専門機関などを頼りながら、対処していければと思います。

【話を聞いた方】
一般社団法人 エフエフピー
代表 中川拓さん、亜衣子さん
選択理論心理学をベースに人間関係修復の手伝いをする一般社団法人。過去のDV加害者/被害者の関係を乗り越えた夫婦が実践するDV加害者更生プログラムはおそらく日本唯一? オンラインと対面の両方でプログラムや面談を実施している。

<取材・文・イラスト/おおおしまりえ>
おおしまりえ
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518




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