最近はテレビコマーシャルでも、スマホに向かって「OK,Google」や「Hey,Siri」と呼びかける場面を目にします。
今日のスマホやPCはとてもかしこく、人間の言葉を聞き取れるのです。バーチャルアシスタントとのやり取りにはまだまだ不自然な部分もありますが、音声入力に関しては、かなり高い精度で認識してくれます。
いっぽう現実世界では、他の誰かが音声入力をしているところを目にすることはほとんどありません。それもそのはず、人目につくところでは音声入力を使わないのがマナーです。(たとえば電車で隣にいる人が、音声入力を使って耽美な小説を書いていたら、めちゃくちゃ怖いですよね。)
……ということは、実はあなたの知らないところで、周りの皆さんが「音声入力機能」をフル活用していたとしても不思議ではないのです。
そこで今回は、いつの間にか取り残されてしまわないよう、スマホやPCで音声入力をする方法を確認してみましょう。
仕事でも使える! ただし誤字の見直しは必須
詳しい使い方は後述しますが、「音声入力機能」は何も特別なことではありません。スマホやPCがあれば、特別な装置もソフトも必要なし!まだ使っていないという方は、以下のようなケースで音声入力を試してみてはいかがでしょうか。
●メールの返信

音声の認識を行っているのはOS(iOSやAndroidなど)なので、どのアプリでも同じように使うことができます。ただし送信前に誤変換がないかの見直しは必要で、この例では「漢字」が「感じ」になっています。
ひとつだけ注意したいのは、人名など固有名詞の変換が正しく行われているかという点です。ビジネスメールで相手先の名前を間違えてしまうと、失礼にあたります。ですので、一旦書き終えたあとに必ず見直すようにしましょう。単純な誤変換も、ないわけではありません。
●文書作成
文書作成をする機会が多い人も、音声入力を役立てることができるかもしれません。人の多いオフィスでははばかられますが、テレワーク等で周囲に他人のいない環境なら、遠慮なく独り言が言えます。頭の中でアイデアをまとめたら、それをマイクに向かって喋るだけ。音声入力したものを、あとでちょこちょこっと手直しすれば、資料もラクラク完成です。
とはいえ、Excelの図表など、数字をたくさん使う場合にはやはり不向きです。また、コピー&ペーストを多用する場合にも、素直にキーボードを使ったほうが効率的でしょう。
プライベートのLINEやSNSの投稿にも
●LINEやZOOM等のテキストチャット
ビデオ通話の良さのひとつが、「ながら会話」ができることです。作図や編み物など、言葉と関係のない作業なら、雑談しながらのほうがはかどることもあります。
いっぽうテキストチャットだと、キーボードを打つために両手がふさがってしまいます(スマホの場合には片手でいけますが)。そういう場合、音声入力を適宜使うことで、よりスムーズになるでしょう。
●SNSへの投稿
SNSの場合、企画書などのビジネス書類と比べれば、難しい言葉を使わずに済みますので、音声入力に向いています。各種ネットスラングがうまく変換されないのが難点ですが。
ところでSNSというと、少し前まではTwitterで「~なう」とつぶやくのが定番でしたが、今では全然見なくなりましたね。やっぱり、間の抜けた感じがするからでしょうか。
スマホやPCがあれば、特別な装置もソフトも不要
音声入力に必要なものは、マイクだけです。スマートフォンの場合には必ずマイクがありますし、ノートパソコンやタブレットPCにもほとんど内蔵されています。

デスクトップPCの場合には、一体型ではカメラと一緒にマイクも内蔵されていることが多いですが、タワー型の無骨なPCにはないこともあります。そういうときは別途買い求め、接続しましょう。「Bluetooth ヘッドセット」として無線接続できる商品もあります(Appleの人気商品「AirPods」もそうです)。
WindowsでもMacでも、OSそのものに音声認識システムが備わっているため、特別なソフトをインストールする必要はありません。スマホの場合も同様で、iPhone/Androidのいずれも、高度な音声認識システムを搭載しています。
「ファイルを保存」「メールを送信」などの操作も音声でできる
PCのWordやメールソフトで使ってみるとわかりますが、文章の作成にだけ音声入力を利用できても、保存したり送信したりするたびにキーボードに手を伸ばす必要があるのでは、あまり便利ではありません。
そういう場合には、OSに備わっている「音声コントロール」機能を使うのがおすすめです。「ファイルを保存」とか「メールを送信」といった具合に、普段ならマウスやキーボードで行っている操作を、音声で指示できるようになります。
Windowsの場合には、「Windows 音声認識」から細かい設定を行うことができます。Macの場合には、まず「システム環境設定」を開き、「アクセシビリティ」→「音声コントロール」と進むことで、この機能をオンにできます。

Macの操作手順です。音声入力のときは「キーボード」から設定を行いましたが、音声コントロールをオンにする場合は「システム環境設定」の「アクセシビリティ」を開く必要があります。「音声コントロールを有効にする」のチェックを入れましょう
“音声派”にはこれもオススメ
音声でPCやスマホを操作して「快適だ」と思った人には、声で操作する「スマートスピーカー」もオススメです。
特に良いのが、Amazonが展開している「Echo」シリーズです。「Echo Flex」など、5000円を切るモデルもあるため、気軽に試せます。
Echoにはキッチンタイマーなど便利な機能が備わっており、「Echoスキル」(アプリのようなもの)を追加することで、機能を無限に拡張できます。電車の運行状況がわかるアプリや、ラジオが聴けるアプリが特に便利です。
さらにスゴいのは、「スマートリモコン」と連携させることで、家中のあらゆる家電を声で操作できるようになることです。
テレビのチャンネルを変えるのも、部屋の明るさを調節するのも、すべて声だけで操作できるのはいたって快適です。
操作に手を使わないので、台所でも衛生的です。この機会に「スマート家電」に挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。
<文/ジャンヤー宇都>
(エディタ(Editor):dutyadmin)





