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盛りすぎメイク、肌にとっては“四重苦”。ダメな理由を皮膚科医が教える | ビューティー

時刻(time):2020-10-01 08:09源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
―花房火月医師インタビュー その1― 40代になると、一気に押し寄せてくる深刻な肌悩みが「シミ」「シワ」「ほうれい線を含むたるみ」ではないでしょうか。 写真はイメージです(以下同じ) 「どの悩みから対処していいかわからない!」という女性のために、 はなふさ皮膚科 理事長の花房火月(はなふさ・ひづき)医師に対策方法を教えていただきました(以下、コメ

―花房火月医師インタビュー その1―

 40代になると、一気に押し寄せてくる深刻な肌悩みが「シミ」「シワ」「ほうれい線を含むたるみ」ではないでしょうか。

肌

写真はイメージです(以下同じ)

「どの悩みから対処していいかわからない!」という女性のために、はなふさ皮膚科理事長の花房火月(はなふさ・ひづき)医師に対策方法を教えていただきました(以下、コメントはすべて花房医師)。


多くの女性皮膚科医も実践している“三原則”とは


花房火月医師

花房火月(はなふさ・ひづき)医師

「肌の手入れに、一発逆転の特別なテクニックはありません。スキンケアは、『攻め』より『守り』だと思ってください。毎日の小さな積み重ねがトラブルを防ぎ、美肌を築き上げる基礎となるのです。『守り』の中でも最大の効果を発揮するのが、学会で会う多くの女性皮膚科医も実践している、『盛らない、焼かない、こすらない』の三原則です」

「盛らない、焼かない、こすらない」の詳細について順番に聞いてみましょう。




①盛らない~メイクアップを盛りすぎない


「美肌をつくるために大切なことは、メイクアップを盛りすぎないことです。肌トラブルで来院される女性にどんな化粧品を使っているかをたずねると、化粧下地の上にコンシーラー、リキッドファンデーション、パウダーファンデーションを重ね、最後にパウダーをつけてから、チークやアイメイクをするという方が少なからずいます」

 こうして盛りすぎることが肌の負担になるのは、4つの原因が考えられるそうです。

メイク
「1つめは、重ね塗りをすると肌をこする回数が増えるからです。こすることがどれほど肌によくないかは、『③こすらない』で詳しく説明します。

 2つめは、たくさんのメイクアップ製品をつけることによって、かぶれる確率が高まるからです。多くのメイクアップ製品には、すぐ劣化しないように、パラベンなどの防腐剤が含まれています。メイクのアイテム数が1つより2つ、2つよりは3つと増えるほど、肌につける防腐剤の種類は多くなります。

 その結果、肌をカビや雑菌などから守ってくれる常在菌を減らし、そのバランスを崩す可能性が高くなる。これが、盛らないほうがいい3つめの理由です。

 4つめは、何種類ものメイクアップ製品を塗り重ねると、その分、強いクレンジング剤を使わないと落としきれなくなる点が挙げられます。洗浄力が高くなるほど、肌の保湿成分である皮脂やNMF(天然保湿因子)、細胞間脂質が失われやすくなり、肌のバリア機能を低下させてしまうのです」







②焼かない~なにがなんでも日焼けしない覚悟を


日傘
「一説では、肌の老化の外的な原因は、7~8割が紫外線であり、年齢による衰えは、わずか2~3割といわれています。紫外線の恐ろしいところは、その場では目に見えないダメージが、積み重なると5年後、10年後の肌に大きな差をつけてしまうことです。

 だからこそ、美肌を目指すのであれば、なにがなんでも肌を焼かない覚悟が必要。日焼け止めには、紫外線をはじく効果が認められる紫外線散乱剤を使用したものと、肌に届く前に紫外線を吸収するといわれる紫外線吸収剤を使ったものがありますが、人により紫外線吸収剤は刺激になることがあります。SPF値が高くなるほど、紫外線吸収剤を含む製品が多くなります。日常使いであれば、SPF30程度で十分でしょう」





室内でも日焼け止めは必須?


 コロナ禍でリモートワークが増えた今、室内にいても日焼け止めを塗るのは必須といわれていますが。

カーテン
「個人的には、UVカット効果があるガラス窓や遮光カーテンを閉めきった室内にいるのであれば、日焼け止めは不要だと考えています」

 筆者の個人的な体験談で恐縮ですが、10代の頃ひどいニキビ肌に悩みました。ところが、外出時に必ず日焼け止めを塗ることを習慣化した結果、即ニキビとは無縁に。「あの肌荒れは紫外線が原因だった」と自覚してからは、「紫外線を塗らない状態で外出は禁止」を、現在も徹底しています。
 花房先生の言うとおり長年、遮光カーテンも愛用。美肌とはいえませんが肌荒れから解放されて、コンプレックスが1つ減りました。

 読者の皆さん、ぜひとも日焼け止めあるいは遮光カーテンの常用を。肌は老化してしまったら若返らせることが難しく(できるとしても高額!)、取り替えることもできない“財産”なのです。






③こすらない~肌には優しく優しくふれる


肌
「自分の肌とは、一生のおつき合い。宝物を扱うように、優しく優しくふれてください。皮膚の表面を守る角質細胞は、ちょっとした刺激やわずかな摩擦で壊れます。傷がつくと、本来は積み重ねたレンガのようにしっかりと肌を守っている角質に、すき間が生じます。すると、そこから肌の奥にためていた水分や皮脂が、どんどん蒸発してしまいます。

 角質の乱れが慢性化すると、乾燥が激しくなって表皮が弱り、なかなか新しい細胞を生み出せなくなります。肌の新陳代謝(ターンオーバー)が衰えてしまうのです。

 ターンオーバーが正常に行われなくなり、角質の代謝がうまくいかなくなると、『不全角化』といって、十分に成熟していない細胞が角化します。

 こうしてできた角質は機能が充分でないため、保湿能力が低下します。積み重なると足のかかとやひじのように肌がごわごわしてくすみ、乾燥がなかなか治らない、小ジワが増えるといったトラブルにつながるのです」





一番こすらずに済むクレンジング剤は?


「私が話を聞いた女性皮膚科医の多くは、クレンジング時にオイルタイプを使用していました。『あらゆるクレンジング剤の中で一番洗浄力は高く皮膚への負担が大きいかもしれないが、ジェルやクリームよりもこすらずにすむので、肌への悪影響は少ない』と考えてセレクトしているようです。

 洗い流す際は、温度にも注意を。30~36℃の、体温より低めを心がけてください」

<花房火月 取材・文/内埜さくら>
はなふさ皮膚科理事長。2006年東京大学医学部医学科卒業後、がん研有明病院や東京大学医学部附属病院などでの研修を経て、東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線レーザー科・助教。2011年、三鷹はなふさ皮膚科を開設の後、東京・埼玉で7院を開院。難治性の皮膚疾患をはじめ、薄毛、シミ・シワなどの美容皮膚科にも取り組む。著書に『やっぱり美人は、かかりつけの美容皮膚科を持っていた』など。



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