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廃墟ホテルに人の気配。肝試しで行ったハズなのに… | ビューティーガール

時刻(time):2020-09-09 15:37源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
東京などの大都市とは違い、地方は夜遊びできる場所が限られています。なので、友人や恋人と深夜にドライブを楽しむ人たちも少なくないようです。 「高校を卒業して最初の夏休み、私は大学進学で上京していたのですが夏休み期間中は帰省していました。 それで遠距離恋愛中だった彼氏と友達カップルの4人で、地元では有名な心霊スポットに肝試しに行くことになった

 東京などの大都市とは違い、地方は夜遊びできる場所が限られています。なので、友人や恋人と深夜にドライブを楽しむ人たちも少なくないようです。

「高校を卒業して最初の夏休み、私は大学進学で上京していたのですが夏休み期間中は帰省していました。

 それで遠距離恋愛中だった彼氏と友達カップルの4人で、地元では有名な心霊スポットに肝試しに行くことになったんです」

懐中電灯停電暗闇夜 そう話す藤崎芳美さん(仮名・33歳/保険会社)ら一行が向かったのは、郊外の道路沿いにあるホテルの廃墟。郊外の県道から脇道に入った奥にあり、周囲に民家もまったくない山の中でした。

心霊スポット初体験でワクワクしていたけど…


「弟が学校の友達と肝試しに行ったことがあって、廃墟の話は弟からも聞いていました。怪談や心霊とかが苦手ということはなかったですけど、特に興味もありませんでした(笑)。

 このときは彼氏が『行こう!』っていうから一緒に来たけど、心霊スポットなんて呼ばれている場所へ真夜中に来たのは人生で初めて。だから、当然怖いんですが同時にワクワク感もあって、不思議なテンションだったのを覚えています」

 建物はコンクリート製で外壁にはスプレーの落書き。窓ガラスもほとんどが割られており、内部はかなり荒れていたとか。さすがに気味悪さを感じたそうですが、それでも想像していたほどの恐怖感はなかったそうです。

地元では知られた心霊スポット(画像は藤崎さんの弟さん提供)

地元では知られた心霊スポット(画像は藤崎さんの弟さん提供)

「これが旅館の廃墟なら建物も和風で違ったと思うんですが、ちょっと無機質な空間でイメージしてたのとは違うなぁって。ゲームのバイオハザードに出てくる廃墟っぽくて、今にもゾンビが襲ってきそうな雰囲気はありましたけどね」

 4人が建物内をくまなく探索したところ、客室エリアは入口付近ほど荒れておらず、保存状態のよい部屋もあったとのこと。そんな中、ある部屋の様子にものすごく違和感を覚えたといいます。




廃墟のハズだったが最近人がいる痕跡


「薄汚れた部屋の隅に布団が敷かれていて、その周囲にはスープが入ったままのカップ麺、ペットボトルやお弁当の容器がありました。

 彼氏が『ひょっとして誰か住み着いているんじゃ…』と言い出し、近くに落ちていた新聞に懐中電灯のライトを当てると私たちが訪れる数週間前の日付。そこは少なくとも20年以上前から廃墟になっていたので明らかに計算が合いません。今も住み着いている人がどこかに潜んでいるのでは……と思ったら急に怖くなりました」

 すると、彼氏は「車に戻ろう」と言い、廃墟ホテルを出ることに。ただし、先ほどまでとは打って変わって、彼氏は建物を出るまでほとんど口を開きませんでした。

廃墟に人の住んでいる痕跡が







暗闇の中で自分たちの様子をうかがっている者がいた?


「私が話しかけても、あいずちを打つ程度でいつになく真剣な表情でした。車に乗り込んですぐに出発したのですが、県道まで戻ったとき、彼氏が『気のせいかもしれないけど、あの部屋にいたとき、遠くから足音のような物音が聞こえたんだ』と言い出したんです。

 私たちには聞こえませんでしたが、『ああいう場所に潜んでいる人間であれば、凶器を持っている可能性もあるから』って。なぜ彼氏が急に無言になったのか納得しましたが、その話を聞いた後が一番怖かった。もし遭遇していたら間違いなく叫び声を挙げていたはずです」

(画像は藤崎さんの弟さん提供)

(画像は藤崎さんの弟さん提供)




廃墟を避けるようになった


 深夜の心霊スポット探索は、その後も何度か行ったそうですが廃墟だけは避けていたといいます。

「山奥のトンネルや『(オバケが)出る!』と噂の公園とか無難なところばかりです。廃墟で本当に襲われたらシャレにならないですから。彼氏とはその年の冬に別れてしまいましたが、19歳の夏の一大イベントとして今も鮮明に覚えています」

 心霊スポットの廃墟で人にばったり遭遇。ある意味、オバケを見るよりも怖いかもしれませんね。
 倒産したものの、解体費用がなくて廃墟のまま放置されているホテルは、全国各地にいくらでもあります。密かに住んでいる人もいるかも――。

―シリーズ「怪談・ゾッとする話/不思議な話」―

<文/トシタカマサ イラスト/カツオ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。




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