「40代を楽しもう!」をキャッチフレーズに活動する美容系YouTuber・あいりさん(43)。アラフォー女性向けのコスメや美容情報を発信し、明るく親しみやすいキャラクターが人気で、チャンネル登録者数は約26万人(8月16日時点)に上ります。
YouTubeへの動画投稿を始める前は「普通の派遣OLだった」といいます。アラフォーで新しい世界へ踏み出した経緯や、YouTuberという仕事のやりがいについて聞いてみました。
37歳で「やり残していたこと」に気づいた
――あいりさんは40歳で本格的にYouTuberとしてスタートされましたが、それまではどんなお仕事をしていたんですか?
あいり:派遣社員で事務職をやっていました。仕事は好きだったのですが、37歳のときにふと、『このまま手に職もなく40歳を迎えたら、将来どうなるんだろう』と不安になったんです。人前で話すのが得意だったので、それを生かしてイベントの司会などのMCの仕事をしたいと思うようになりました。
――昔から人前に出るのが得意だったのですか?
あいり:小学校の学芸会で演技をしたときに、みんなが「あいりちゃん上手だったよ!」と褒めてくれて、母もすごく喜んでくれたんです。それから母が喜んでくれるのが嬉しくて、積極的に人前に立つようになりました。中学校では演劇部で、弁論大会に出たりもしました。短大を卒業してからは事務職に就職をしたのですが、37歳のときにやっと、人前で声を発する仕事を“やり残していた”と気がついたんです。
――どうやってMCの仕事を始めたんですか?
あいり:「MCの仕事をやりたい」と、周りの人にとにかく発信していました。すると友人が「地元のお祭りのMCをボランティアでやってみない?」と声をかけてくれたんです。まったくの独学で挑んだのですが、とても喜んでいただけて、そこに来てくださった方がお仕事を紹介してくださったり、MCの事務所に入って研修を受けたりして、少しずつキャリアを積んでいきました。
40歳の誕生日にYouTubeをスタート
――37歳でMCになるという目標を実現したあと、なぜYouTubeを始めたのでしょうか?
あいり:MCを始めた頃「同世代の方が何かを始める勇気になれば」と思って、日常や美容のブログを始めたんです。ヘアアレンジの手順を写真や文章で説明するのが難しくて「動画を見てもらったほうが分かりやすいのかな」と考えて、YouTubeに動画をアップしたのがきっかけでした。
友人から「ブログだとあいりの良さが出てないね」と言われて、動画のほうが私自身を出せるんじゃないかと思ったのも理由の1つです。MCはあくまでも主役を引き立たせるためのお仕事なので、自分がメインになって表現したいという気持ちもありました。それで、40歳の誕生日の2016年11月10日から本格的にYouTubeをスタートしました。
――YouTubeを始めることに不安はありましたか?
あいり:始めるまで1年間くらい悩みました。当時YouTubeは若い人向けのイメージだったし、40代女性でYouTubeをやっている人がほとんど見当たらなかったので「こんなおばさんの動画を誰が見てくれるんだろう」となかなか勇気が出ませんでした。動画編集も自分にできるか自信がなかったです。
――YouTubeで「顔出し」することに躊躇はありませんでしたか?
あいり:むしろ出たがりなので、それはまったくなかったです。「見てくれる人に笑って元気になってもらいたい」という気持ちが強いので、芸人さんに近いメンタリティーなのかもしれません(笑)。
事務職とMCも続けながら、1年で登録者数5万人に

――YouTuberとして軌道に乗るまで、どんなことが大変でしたか?
あいり:楽しんでやっていたので苦労とは思っていなかったんですが、最初は事務職・MC・YouTuberの3足のわらじを履いていて、働き詰めでした。土日に動画を撮影して、平日の仕事が終わってから編集作業をしていました。
始めてから1年後くらいに登録者数が5万人になって、そこで初めて家族や友人に公表しました。でも昔の同級生には既にバレていて「40歳にもなって、何がやりたいんだ」と結構笑われていたらしいんですが、今ではみんな「すごいね!」と褒めてくれています(笑)。
――どんな動画が、チャンネル登録者が増えるきっかけになったのでしょうか?
あいり:アイラインの描き方を紹介した「簡単に描けるリキッドアイライナーの描き方」(2016年11月)や、「キャンメイクの福袋コスメでナチュラルメイク」(2017年1月)ですかね。福袋紹介は今ではお正月の定番イベントになりました。夫が企画・撮影してくれた私へのドッキリ動画「【ドッキリ】妻にドッキリを仕掛けたらリアクションが神だった。」(2017年10月)も沢山の方に見ていただくきっかけになりました(現在129万回再生以上)。
苦労を経験したからこそ「幸せに向かって生きよう」と思える

――YouTuberとして、どんな時にやりがいを感じますか?
あいり:視聴様からのコメントが、すべてのモチベーションになっています。喜んでいただけるのが嬉しくて続けられてきました。
――ネガティブなコメントもあると思うのですが、どう受け止めているのでしょうか?
あいり:落ち込んだ時期もあったんですが、今はポジティブに捉えられるようになりました。「私のためにわざわざ時間を削ってコメントを書いてくださってるんだ」と考え方を変換して、感謝するようにしています。
――すごく前向きな考え方ですね。昔からポジティブ思考だったのでしょうか?
あいり:そんなことは全然ないんです。30代半ばに離婚を経験したりして、精神的に落ち込んだこともありました。でもいろいろな苦労をしてきたからこそ「人は幸せに向かって生きている」と考えられるようになりました。「幸せになりたい!」と思って進んできたからこそ、前の自分よりも、今の自分が少しずつ良くなっていると感じます。
――アラフォーで新しいことに挑戦するのは勇気がいると思うのですが、どうやって踏み出せばいいと思いますか?
あいり:自分が「やりたい」と思ったときが1番若いんだから、絶対に挑戦したほうがいいと伝えたいです! 私も「失敗したらどうしよう、笑われるんじゃないか」と悩みましたが、失敗したらまた別のことをやればいいんです。踏み出してみて初めて見える世界があるので、自分から、そのやりたい気持ちを発信して動くことが大事だと思います。
――今後、YouTuberとしての目標はありますか?
あいり:今は登録者数30万人を目指しています。最終的には、生きている間に50万人を達成することを目標に続けていきたいですね。
<取材・文/都田ミツコ 動画/YouTube>
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