炭酸技術や土台美容液のお手入れ習慣など、常に新たなソリューションを提供している花王から、想像もつかなかった画期的な製品が登場。「beautygirl」2月号の連載『イトーーク』では、そんな事件をスクープ!


マキア編集長
伊藤かおり
non-no、MORE編集部を経て’08年からマキアへ。入社以来人物インタビューを中心に取材してきた経験を活かし、美容=人生を誌面づくりのモットーに。

花王 コンシューマープロダクツ事業部門
ソフィーナ事業部 エスト ブランドマネジャー
葉山信太郎さん
20年以上にわたりラグジュアリーブランドのマーケティング一筋。グローバルブランドへの本格的なリニューアルを開始した2019年より現職に。
エストから革新的な美容ツールが登場
伊藤 花王が開発したファインファイバー テクノロジー(積層型極薄膜形成技術)。この技術を応用した第一弾製品がついに発表されましたね。美容ギア好きの人にも新鮮に映るのでは?
葉山 楽しくお手入れできるものを目指したのはありますが、エストは2019年、11月に発売した「GPサイクルセラムケア」を皮切りに、本格的なグローバルブランドとしてリスタートを果たしました。それに続くのが今回発表した「バイオミメシス ヴェール」です。
伊藤 「たった一本の糸から始まる、未来の肌体験」というキャッチのとおり、糸なんですよね。それがとても不思議。
葉山 本製品は、まず長時間賛沢な潤いで満たす美容液を肌に塗り、その後肌の上に膜を作る溶液を機器を用いて直径1ミクロン以下の極細繊維にし、直接肌に吐出して肌上に積層型の極薄膜を作ります。極薄のヴェールをまとうことで一晩中適切な湿潤環境を作り、翌朝驚きと感動をもたらします。
伊藤 実際試してみましたが、肌にのっていると感覚はまったくないんですよね。しかも、簡単に剥がして取ることができる。以前、このファインファイバー テクノロジーの勉強会に参加させていただいたことがあるのですが、製品化するならベースメイクかな?と思っていましたが、まさかスキンケアになるとは!
葉山 一緒に組み合わせる製剤によってボディケアやメイクアップ、アートなどにも活用ができます。もちろん、メイクアップ分野も視野に入れています。
肌の上で湿潤環境を作って美のポテンシャルを引き出す
伊藤 医療分野でも湿潤環境にすることで傷をキレイに治すのが主流になってきていますよね。
葉山 肌表面の水分環境を適度に整えることで、自身の肌の力を引き出すことを目的に開発されました。しかし、湿潤環境は肌を密閉すればいい、というものではありません。適度に水分蒸散することが大切。これを実現できたのは、極細繊維が持つ高い毛管力。これにより併用する製剤を速やかに膜全体に均一に広げ、しっかりと保持することが可能に。一方、繊維の隙間から適宜水蒸気を通すので、肌を完全に閉塞することはなく、適度な透湿性も保てるのです。
伊藤 “肌が持っている自らの力を引き出す”というのがエストらしいし、まさに今の美容に求められているもの。誰しも“自分の肌は弱いんじゃないか”と感じていて、なかなか自分の肌に自信が持てない。そこを化粧品で底上げし、“自分の力でまだがんばれる、未来がある”と思えるのは素晴らしいことですね。
