
インタビュー前半では、ポチュアウォーキングがどういうものか? また誕生するまでのストーリーをお話しましたが、後半ではさらに深掘りして、KIMIKOさんご自身がウォーキングから学んだことを中心に、ポスチュアウォーキングの人生哲学についてお届けします。
ポスチュアウォーキングは、具体的にはどうやって完成していったのか?
お手本は“美しさ”です。昔、三十三間堂の千体の千手観音立像を横から見たときに、「まっすぐ綺麗にたつ人がたくさんいると、ここまで美しいのか」と感動したことがあって。そのときは、これを目標にしようと思いました。あとは、とても美しく作られたヨーロッパのホテルの階段。「ここをどう歩いたら、一番美しいか」と考えたり、日々研究して完成させていきました。
見た目が美しいということは、(身体の)使い方が美しいということ。これは何かしらの法則にのっとっているはずだと、それを感じていったんです。こういうところから、私のポスチュアウォーキングのメソッド「肘膝4段活用」や「絶対美脚角度」がうまれていったんだと思います。
ポチュアウォーキングよって学べる人生哲学とは?
プロセスを楽しむという価値
私はウォーキングで人生を学んだと思っているのですが、その中の1つが、“プロセスを楽しむという価値”です。ゆっくりと歩くことによって見える景色や、つく筋肉があるんですよね。だからバイクや自転車で移動することだけが価値じゃないんだってわかったんです。
例えば編み物。出来上がった商品を買ってきてもいいのに、編む途中が楽しかったり、出来上がったときに達成感もありますよね? あと、この網目を編んでいる時は「こんなことを考えていたな」みたいなエピソードがあったり。その編み物にいい思い出が詰まっていたりする。ポスチュアウォーキングも続けていると、振り返ったときに、深い幸せがたくさん詰まっているんですよね。だから、例えるなら“人生を編む”みたいな、感じなんです。
「考える、動く、感じる」を繰り返して思考を深める

なんでもかんでも、すぐにできればいいってものじゃない。ポスチュアウォーキングは、「考える、動く、感じる」、これを繰り返してゆっくりと理解が深まっていくイメージなんです。例えば、「なるほど、背骨がまっすぐってこういうことなんだ」とか、単純に言葉で理解するのではなく、それまでの過程を楽しんで、自分の知恵にしていくんです。そうやって思考が深くなっていくところも歩くことの醍醐味ですね。
2本足でしっかり歩くことが自信につながる
木は根が深くなればなるほど、高くそびえ立ちますよね。葉っぱも太陽に向けて広がって光を浴びる準備をしているけれど、しっかり根をさすことで、深いところから栄養が入ってくる。人間の足は、ウエストから下に全体の70%の筋肉があるんです。足の裏をいかに地面に密着させて、26個ある骨をどう丁寧に使えるか、それが上に伝わっていくんです。
2本の足で立って生活する動物って人間以外にいないじゃないですか。これってすごいことで、お尻の筋肉なんてゴリラよりも強いと言われてるんですよね。だから、この2本足を意識して欲しい。しっかりと地面を蹴ることによって、上半身が前に進んでいく。そして、特に身体の後ろ側を大事に使うこと。背中がまっすぐになると、筋肉が上がって身体の前が自然と美しい曲線になります。そして、目線も上がって景色が変わってきます。2本足に安定感が出てくるので、「地面にしっかりと立っている」という感覚を覚え、それが自信へと繋がってくるんです。
ポスチュアウォーキングで人間の身体の価値に気づく

身体はずっと自分のもの
テレビのCMや広告でプロスポーツ選手の磨かれた肉体を見ると、綺麗だなって思います。あたかも、天に与えられたもののように見えますが、それは鍛えられて作られたもの。肉体自体は誰も持っているもので、鍛えるか鍛えないかは自分で選択できるんですよね。だから、誰にでもチャンスがあるし、いわば肉体は泥棒が入っても持って行かれない財産なんですよね。
しかも体は、絶対に自分のいうことを聞いてくれます。ウォーキングで、自分に自信を持つためのスイッチが入り、それと同時に自分の身体って本当に素敵にできてるなって思うようになったんです。
そして、後に気づいたのが、私の身体は私だけのものではないということ。生徒さんたちが私の身体を見て喜んでくれるし、子どもも産んでいます。それをどんどん紐解いて遡っていくと、もともとコンプレックスを持っていたこの身体ではありますが、最終的には心の底から両親に感謝できるようになりました。無限の愛を受けているわたしが、自分のことを愛さないでどうするの?と。
使い残しがないように自分をちゃんと生きることが大切
みなさん、見た目に関して、人と比べて落ち込んだり、コンプレックスを持つことも多いと思うんですが、人体模型を想像して見てください。皮を一枚ペロリとめくったら中身は一緒です。もっと奥にある美しさは「命があること」なんです。そうやって思考を深めていくと、朝起きた時に自分に感謝できるようになり、毎日が楽しくなります。
だから、ちゃんと美しく生きて美しく終えるために、今日の使い残しがないように、自分をちゃんと使って生きることが大切。今日歩いてきた道を美しく歩くと、頑張ったって思うじゃないですか。それでいいんです。

一見かけ離れていていますが、「歩く」ということには、こんなにたくさんの人生哲学が詰まっています。
ポスチュアウォーキングで日本中の方が美しく街を歩き、人生を学び、毎日を楽しく行きれるようになること。これが今の私の目標です。
美しく歩けば体型も人生も劇的に変化! ポスチュアウォーキングとは?
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