髪の毛が抜ける…これってわたしだけ?ストレスなどによる原因から抜けやすい時期、許容範囲の本数、病気の可能性などを先生に教えてもらいました。対策として、普段使っているシャンプーの見直しからはじめまてみましょう!頭皮環境を整えるシャンプーも合わせてご紹介します。薄毛を食い止めるには、早期の対策がカギ!きちんとケアしていきましょう。
【目次】
・髪の毛が抜ける原因はストレス⁈
・髪の毛が抜けやすい時期とは
・髪の毛が抜けても大丈夫な本数とチェック法
・髪の毛が抜けるのは病気⁈
・髪の毛が抜けるのをシャンプーで食い止める!
髪の毛が抜ける原因はストレス⁈
髪の毛が抜ける原因は複雑
教えてくれたのは…抗加齢医学専門医 ウィメンズヘルスクリニック東京 院長 浜中聡子先生
脇坂ウィメンズヘルスクリニック大阪 顧問医師、国際アンチエイジング医学会専門医。米国抗加齢医学会専門医。女性頭髪専門外来において、多くの女性の髪悩みに向き合う。ていねいな診察ののち、内服薬、外用薬、サプリメントによる治療、点滴等、その方に最適な治療法を提案している。
男性の抜け毛・薄毛に最も多い“男性型脱毛症(AGA)”には、男性ホルモンが関与しています。原因はある程度解明されているため、治療の方針も定まっているそうですが、一方女性の抜け毛や薄毛はというと……?
「女性の抜け毛の原因としては、男性と同じく“髪の成長に関与するホルモンバランスが変化すること”、そして“血流が低下して、毛根に酸素や栄養が届きにくくなること”が考えられます。ただしその背景には、女性ならではのホルモンの変化や、ライフステージの変化が複雑に関係していて、男性のように“これが原因”と特定するのが難しい状態です」(浜中先生)
生理が始まる思春期、妊娠・出産の経験、そして更年期と、女性は一生の間にホルモンがダイナミックに変化します。それにともない一生の間に何度か“髪が抜けやすいタイミング”が存在するそう。さらに、仕事と家庭の両立や家族のケアなど、女性特有の環境ストレスが複雑に絡み合って、抜け毛・薄毛に繋がっているそうです。
【女性に多い抜け毛・薄毛のタイプ】
女性の薄毛は、原因や症状によって、いくつかに分類されます。最も多いのは“びまん性脱毛症”と呼ばれるものです。
「びまん性脱毛症は、頭頂部から分け目にかけて少しずつ毛量が減り、やがて全体的に薄くなっていきます。その他には、男性のように特に頭頂部が薄くやりやすいFAGA(女性男性型脱毛症)、出産後に髪が抜けやすくなる分娩後脱毛症などが知られています」(浜中先生)。以下は、主な女性の脱毛の種類です。
【主な女性の脱毛の種類と原因】
びまん性脱毛症
血流の低下や、女性ホルモンの低下など、様々な原因が関係して発生する脱毛。加齢とともに発生することが多く、髪が全体的に薄くなっていきます。
FAGA (女性男性型脱毛症)
加齢によるホルモン低下によって生じる脱毛です。男性と違って生え際のラインは変わらず、髪全体が薄くなり、特に頭頂部が透けやすい傾向があります。
分娩後脱毛症
出産前後に女性ホルモンの分泌量が変化することで生じる脱毛です。1年~1年半程度で自然に元に戻りますが、高齢出産や多胎出産などのハイリスク出産で体力の回復が遅い場合、戻りにくいケースも。
円形脱毛症
本来は体を守るリンパ球が毛根にダメージを与え、円形に脱毛する自己免疫疾患の一種です。年齢に関係なく発生し、ストレスが関与すると言われていますが、科学的根拠は今のところありません。
牽引性脱毛症
ポニーテールなど、同じ髪型を長く続けることで発生する脱毛です。髪を引っ張ることで毛包が萎縮したり、毛根の血流が阻害されることが原因と言われています。
頭皮のトラブル
皮脂に汚れや雑菌が繁殖したり、過剰な洗浄から乾燥を引き起こすなど、頭皮のトラブルから発生する脱毛です。
女医に訊く#15|女性の抜け毛・薄毛はなぜ起こる?原因を医師が解説
髪の毛が抜けやすい時期とは
髪の毛が抜けやすくなる季節
シャンプー後に排水溝を見て「今日はこんなに抜け毛が!?」と、驚いた経験はありませんか?
「髪は成長期、退行期、休止期を経て(ヘアサイクル)、自然に根元から抜け落ちます。だいたい1日平均80~100本くらいは、許容範囲です」と、浜中先生。特に季節の変わり目は抜け毛が増える傾向があるそう。「なかでも夏の終わり~秋口は、夏の紫外線ダメージの影響で抜け毛が増える傾向にあります」(浜中先生・以下「」内同)
自然な抜け毛にも個人差があるそうですが、“こんな感じで抜け落ちたら要注意”という、目安はあるのでしょうか?
「何もしなくてもハラハラ抜け落ちる、髪に指を通すと必ず複数の毛が引っかかってくる、朝起きた時に枕に尋常でない量の髪がついている、というのが目安になると思います。もし一時的な現象ではなく、そのような状態が続くようなら、専門医への相談をおすすめします」
女医に訊く#15|女性の抜け毛・薄毛はなぜ起こる?原因を医師が解説
髪の毛が抜けても大丈夫な本数とチェック法
気になるときのチェック法
教えてくれたのは…へッドスパセラピスト 細川ひろ子さん
『ラ・カスタ銀座本店』のヘッドスパサロンにて施術を行うほか、セミナーの講師、イベントやテレビ出演など、幅広く活躍。著書に『解決! 大人の髪のSOS』(講談社)。
毛束を手でつかんだ感覚で確かめて
「いつもより毛束が細いかも」と思ったら、早急に対策を。
\見極めのポイント/
・分け目やつむじが目立ってきた。
・生え際が薄くなってきた。

「何もしなくても毎日約100本は抜けるもの。気にしすぎないで」(細川さん)
「抜け毛を増やさないためのケア方法は?」「頭皮のかゆみ対策は?」髪の揺らぎに関するお悩みを髪のプロが解決!
髪の毛が抜けるのは病気⁈
どこの病院にいけばいい?
教えてくれたのは…抗加齢医学専門医 ウィメンズヘルスクリニック東京 院長 浜中聡子先生
脇坂ウィメンズヘルスクリニック大阪 顧問医師、国際アンチエイジング医学会専門医。米国抗加齢医学会専門医。女性頭髪専門外来において、多くの女性の髪悩みに向き合う。ていねいな診察ののち、内服薬、外用薬、サプリメントによる治療、点滴等、その方に最適な治療法を提案している。
抜け毛や薄毛に悩んだ時、どの病院へ行けば良いのでしょうか?
保険診療の範囲で治療できるという意味で言えば頭皮のトラブルや円形脱毛症は、一般的に皮膚科の領域とされています。しかし、それ以外の複雑な女性の薄毛に対応するには限界があるのも事実です。
「可能であれば“頭髪専門外来”がある病院がよいと思います。頭皮の状態はもちろんのこと、血液検査でホルモンの状態を調べたり、専門の医師が女性の薄毛・抜け毛に対して、多角的な診断を下すことが可能だからです」(浜中先生)
また治療の選択肢が豊富なことも、頭髪専門クリニックの特徴です。内服薬や外用薬、サプリメント、点滴療法、必要によってはホルモンを補充するなど、その人に合った治療が叶います。
【受けられる治療法とは】
以下は頭髪外来で受けられる、抜け毛・薄毛に関する治療の一例です。
■薬剤による治療
内服薬による治療と外用薬による治療があります。唯一発毛効果が認められているミノキシジルを中心に処方されます。その人によって使う薬や濃度が変わりますが、一般的に市販薬よりも医師の診察による処方薬のほうが高濃度で且つ浸透率も高いと言えます。
■サプリメント
普段の食生活だけでは不足しがちな栄養素を高濃度の医療用サプリメントで補います。髪のタンパク質合成を促す“鉄”“銅”“亜鉛”“カルシウム”や“マルチビタミン”など。ドクターズサプリメントは、市販のサプリより濃度や吸収率に優れています。
■点滴療法
髪や爪の成長に必要な成分を点滴します。直接血管に投与することで、内服薬や外用薬の効果を、効率良くサポートします。
■ホルモン補充療法
ホルモンの分泌量を検査したうえで、天然型のホルモンクリームなどで、不足しているホルモンを補います。
【期待できる改善率は約70~80%】
抜け毛・薄毛対策には、生活習慣の改善や市販の育毛剤など、自分で出来ることも存在します。しかし、もし本当に悩んでいるなら「ぜひ頭髪専門医の治療を選択肢の一つに」と、浜中先生は語ります。
「抜け毛の原因を、頭皮だけではなく身体全体のバランスから診断し、その方に合った治療を選択できるのは、頭髪専門医ならではの治療といえるでしょう」(浜中先生・以下「」内同)
20代の髪に100%戻るのは難しいとしても、医学的な治療を行うと平均70~80%くらいの改善は期待できるといいます。そして何より、抜け毛・薄毛の背後に隠された女性特有の悩みを、専門の医師に相談できる点も魅力です
「女性の抜け毛・薄毛の原因は、その人ごとに違います。悩みをうかがった上で、どんな治療をするか。そして生活習慣をどういう風に工夫していくか、親身にサポートすることこそ医師の重要な役割と考えます。髪は伸びるのに時間もかかりますから、治療には一定の時間が必要です。その点をご理解いただいて治療を開始し、薄毛が改善する患者さんも少なくありません。まだ頭髪専門クリニックは一般的ではありませんが、まずはその存在を知ってもらえたらと思います」
女医に訊く#16|薄毛対策に有効な「食べ物」「シャンプー習慣」「病院での治療」
髪の毛が抜けるのをシャンプーで食い止める!
まずはシャンプー習慣の見直しから!
自分でできる抜け毛対策として、“毎日のシャンプー習慣を見直すこと”も重要です。きちんと汚れを落とし、清潔に保つシャンプーは、髪の土台ともいえる“頭皮環境”を整える大切なステップ。
「頭皮の脂っぽさや臭いを気にする方もいますが、“洗いすぎ”には注意が必要です。女性の場合、総じて頭皮がオイリーな方は少ないと言えます。頭皮が乾燥しているのに洗浄力が強いシャンプーを使うと、乾燥やダメージの原因になることも。抜け毛が気になる時は、アミノ酸系洗浄成分を配合した“低刺激のシャンプー”に切り替えるのも一案です」(浜中先生・以下「」内同)
シャンプーをするとある程度髪は抜け落ちますが、抜け毛が気になるときはシャンプーしたほうが良いのでしょうか、それとも少し控えたほうが良いのでしょうか。
「頭皮の汚れを落とし、清潔に保つという意味では、汗や皮脂が気になる夏は毎日洗髪して良いと思います。ただし冬場は、頭皮の状態や年齢によって、一日一回もしくは二日に一回の頻度で調整すると良いでしょう」
“洗った直後”“翌日の朝”“翌日の夕方”、この3つのポイントで頭皮を触ると、自身の“頭皮のべたつき感や汚れの変化”を判断しやすいといいます。いずれにせよ、1日に複数回シャンプーするのは“洗いすぎ”の可能性が高いようです。
女医に訊く#16|薄毛対策に有効な「食べ物」「シャンプー習慣」「病院での治療」
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