それは神話や伝説が由来だったり、花の姿そのものから想起させられるものであったり、様々です。今回は、私たちの生活に身近な季節ごとの花の花言葉をご紹介します。花言葉を知れば、花を見かけたときの印象も変わります♡
春の花
タンポポ「別離」

タンポポを見かけるようになると春を感じますよね。タンポポの花言葉には「誠実」「幸せ」などもありますが、「別離」は、綿毛になったタンポポが風に吹かれてどこかへ飛んでいく様子から来ています。身近で可愛い花だけれど、意外と切ない花言葉もあるんですね。
クローバー(ツメクサ)「約束」
pi___24
様々な場所で見つけられるシロツメクサ。四葉のクローバーは幸運のお守りとして広く知られています。花言葉は「約束」。アイルランドでとある聖人が様々な奇跡を起こしたことが由来で、アイルランドの国花にもなっています。
菜の花「小さな幸せ」
mnm.2414
おひたしなど食用にされることもある菜の花。花言葉は、可憐な小さな花を茎の先に咲かせることから来ています。野に咲く菜の花を摘んで飾ったり、菜の花を食べて春を感じたり。目にも舌にも小さな幸せを感じさせてくれる花です。
桜「精神の美」
iceberg_823
日本人に馴染み深い桜の花の花言葉は、アメリカ初代大統領のジョージ・ワシントンが父が大切にしていた桜の木の枝を切ってしまい、それを正直に告白したという高潔な精神性を表すエピソードが由来。この花言葉のように美しい精神を持ちたいですね。
ツツジ「慎み」「節度」
10090725c
よく垣根に植えられているツツジ。花言葉は、しとやかな女性を思わせる「慎み」「節度」。赤色のツツジは「愛の喜び」白のツツジは「初恋」という花言葉があります。
フジ「やさしさ」「恋に酔う」
yukico_twingram
風に吹かれゆらゆらとやさしく揺れる様子から。甘い香りを漂わせながら揺れる様子が、恋に酔っているようにも見えます。遠い昔から今に至るまで、日本人の心に響く風流な美しさを持つ花です。
チューリップ「思いやり」「愛の告白」
iceberg_823
チューリップの花言葉は、3人の騎士から求愛された少女が、騎士たちが争わないよう女神に頼んで花に姿を変えてもらったというオランダの神話が由来になっています。白や黄色など、色ごとに違う花言葉もあります。
カーネーション「愛」「感動」
rikakonoooo
母の日の贈り物として広く知られているカーネーションは、花の色によって様々な花言葉がありますが、多くは愛情を表現するもの。ピンクなら「温かな愛」、オレンジなら「清らかな愛」という花言葉があります。黄色のカーネーションは「軽蔑」という意味があるので、注意が必要です。
夏の花
アジサイ「移り気」「辛抱強さ」
fumie_craft
梅雨になると、雨の中鮮やかな花を咲かせるアジサイ。咲きはじめから色が変わっていくことから、「移り気」という花言葉があります。また、花をつける時期が長いことから、「辛抱強さ」という花言葉もつけられました。
sayaka_xoxosw
朝顔「はかない恋」「固い絆」

小学生時代、夏休みに育てた朝顔。朝に花が開き、夕方にはしぼんでしまうことから「はかない恋」という花言葉があります。また、「固い絆」は、支柱にしっかりと蔓をからませている様子から。
ひまわり「あなただけを見つめる」
aloha6misato
夏らしい明るい黄色の花をつけるヒマワリ。毎日太陽の方向を見つめていることから、このような花言葉がついています。一途な愛を示すのにもぴったりで、プロポーズにヒマワリの花が使われることも。
アヤメ「よい便り」
hiroko_aloha
アヤメの英語名はアイリス(Iris)。ギリシャ神話のイリスという神々の伝令を勤める侍女が、女神ヘラに虹に姿を変えてもらったという伝承から、アイリスは伝令の女神イリスの化身とされており、花言葉もそれに由来しています。
サルビア「尊敬」

サルビアの英語名は賢人を意味する「sage」で、花言葉も賢人からイメージされるものになっています。青いサルビアには「知恵」、赤いサルビアには「燃える思い」という花言葉もあります。
ハス「清らかな愛」
93chama_cherir
湖面に浮かぶ涼しげな花、蓮の花言葉は「清らかな心」。濁った泥の中から育ち美しい花を咲かせることから、清く純粋なものとされています。蓮の花を眺めていると心が澄んでくるようです。
ユリ「純粋」「威厳」
eimitkhs
キリスト教では聖母マリアを表す花で、「純粋」という花言葉もそこから由来しています。美しく上品で可憐な雰囲気にぴったりの花言葉ですね。「威厳」は、ユリの大ぶりで印象的な花が咲き誇る様子から。
バラ「あなたを愛します」
_ayanezine
神話でも歴史上でも数多い逸話を持つバラの花は、情熱的な愛を表す花言葉がたくさんあります。赤いバラは、「あなたを愛します」「愛」「熱烈な恋」など。色や本数によっても花言葉が変わるので、愛の告白にもぴったりの花です。
秋の花
ススキ「活力」

お月見に欠かせないススキ。野焼きをしても次の秋には一面のススキが生えることから、強い生命力を表す「活力」「精力」といった花言葉が付けられました。
菊「高貴」「高潔」
haruberu505
菊の花言葉は、そのまま高貴で気品あふれる菊の花の雰囲気から。皇室の家紋にも使われるなど、格調高い花です。苦味の少ない食用の菊もあり、日本人に馴染み深い花のひとつです。
キンモクセイ「謙虚」
real.emi.23
キンモクセイの香りをかぐと、なんだか切ない気分になります。花言葉の由来は、芳しい香りを放つのに反して、つける花は小さい様子から。
コスモス「乙女の真心」
megu.ru
和名では秋桜ともいい、可愛いピンクの花を咲かせるコスモス。「乙女の真心」は、そんな可愛らしい雰囲気のコスモスにぴったりですね。赤のコスモスは「愛情」、白はのコスモスは「優美」という意味もあります。
ヒガンバナ「あなたに一途」「悲しき思い出」
ichigo0830
秋のお彼岸になると咲き始めるヒガンバナ。花言葉の「悲しき思い出」の由来は墓地に多く咲くことから、「あなたに一途」は葉を付けない茎の先に情熱的な赤い花をつけることから。
カトレア「魅惑的」

ブーケやコサージュに使われることが多く、パーティーなど華やかな場所に欠かせないカトレア。花言葉も「魅惑的」「優美な貴婦人」「わがままな美人」など、華やかな場所に君臨する美女を思わせます。
冬の花
梅「高潔」
ryokoyunoki
新年を迎えたころに咲く梅の花。寒さが厳しい冬に、美しい花を咲かせる様子から、梅の力強く美しい姿を表す「高潔」「澄んだ心」「潔白」などの花言葉が付けられました。
コチョウラン「純粋な愛」「幸福がやってくる」

可愛らしい白い花をつけるコチョウラン。縁起の良い花言葉から、結婚式や新婚さんへのプレゼントにも人気です。ピンクのコチョウランは「あなたを愛しています」という花言葉も。
シクラメン「遠慮」「内気」
yumayu325
シクラメンの花言葉は、「遠慮」「内気」など。花言葉の由来は、イスラエルのソロモン王の伝承が由来。王冠に花を象りたいと考えたソロモン王は、花たちに頼みますが断られ、シクラメンだけが承諾しました。ソロモン王が感謝を伝えると、シクラメンは恥ずかしくて下を向いてしまうのでした。実際の花も下向きに咲いています。
スイセン「うぬぼれ」「自己愛」

スイセンの英語名はnarcissusで、花言葉はギリシャ神話のナルキッソスの伝承が由来。美少年のナルキッソスは、水面に写った自分に恋をしてしまいます。叶わぬ恋に苦しんで死んだナルキッソスは、水面を見つめるスイセンの花になったのです。
ナンテン「福をなす」
watasack
赤い小さな実が可愛いナンテン。実は赤いですが、白い花をつけます。ナンテンは名前から『難を転じる』、つまり「福をなす」という、縁起の良い花言葉が付けられています。「よい家庭」「私の愛は増すばかり」など、他の花言葉も縁起の良い、幸福を呼ぶ花です。
ポインセチア「祝福」「聖夜」
ac_eco
赤と緑の葉がクリスマスカラーで、まさにクリスマスの花でもあるポインセチア。花言葉もクリスマスを表すようなものが並びます。17世紀にポインセチアの原産地に渡った宣教師たちが、この花がキリストの血を表しているとしてクリスマスに飾りはじめ、現在ではクリスマス・フラワーとも呼ばれています。
「この花の花言葉はね…」
だれかと歩いていて花を見かけたとき、さらりと花言葉を言えるとなんだか知的な感じがしますよね。また、お部屋などに飾る花や、贈り物のブーケの花を選ぶときも、花言葉をしっていればより意味を込めることができるし、花でメッセージを伝えることもできます。
ichigo0830
今回紹介した花は、身近に見られる広く知られている花が主です。花は数え切れないほどありますし、花言葉も同じだけあります。お花が好きな方や、誰かに花束を贈りたいという方は、ぜひいろんな花の花言葉を調べてみてくださいね。
参考文献:二宮 孝嗣著「美しい花言葉・花図鑑 彩りと物語を楽しむ」(ナツメ社)
(エディタ(Editor):dutyadmin)