くせ毛の方もそうじゃない方も恐れの多い時期がやってきますね。そう! 梅雨シーズンです。
梅雨は、春から夏に変わる6月初旬から7月の海の日くらいまで、実は一ヶ月以上も続くことをご存知でしたか? この時期はどうしても空気に水分が多く含まれるので、髪が膨らんだり、ペタンコになったりと扱いが難しくなります。
そこで今回は美容師の筆者が、梅雨の湿気で起きる髪のトラブルケアをご紹介。出来ることから始めて、来たる梅雨に備えましょう。

髪と湿気の関係って?
夜はお風呂から上がった後にドライヤーをしっかりかける、朝は出かける前にしっかりブローをする……それなのに、外に出てしばらくしたあと鏡を覗いてギョッとする……なんてことありますよね。ビックリするくらいに髪の毛がふくらんで広がっている、犯人は……そう、“湿気”なのです。

水分を多く含んだ空気が髪にまとわりつき、水分を吸収して広がってしまいます。
(1)湿気で髪が広がる原因
現代の女性はカラーリングやパーマ、矯正などをする機会が増え、髪にダメージを持っている人が多くいらっしゃいます。それだけでなく、容赦なく降り注ぐ紫外線や毎日のドライヤー・アイロンなどの熱によって、知らず知らずのうちにダメージヘアになっていることも。

ダメージを受けた髪は、キューティクルが壊れてしまうため、髪の毛がスカスカになってしまいます。
梅雨の時期はその部分に水分が入り込み、髪が広がりやすく、うねりやすくなるというわけです。
髪のダメージが多い人ほど、ボリュームが出て広がりやすいということになります。
(2)湿気で髪がペタンコになる原因
ヘアにボリュームがなく、ペタンコになる人は髪が細くて毛量が少なく猫っ毛の人に多くみられます。
もともと細くコシのない髪は、梅雨の時期は湿度で重くなり、より一層ぺたんこな印象を作ります。
湿気の対策方法 使っているものを見直すと良い!?

前述の通り、梅雨シーズンは湿気で髪が広がりうねってまとまらなくなる人と、髪がペタンコになって貧相に見えてしまう人といますが、両者ともに言えることが今使っているシャンプーやスタイリング剤を見直して、必要があればこの時期だけでも買い換えてあげることも一つの手段といえます。
ヘアケアアイテムは、髪質や症状別に選んで使うことをおすすめします。
広がる、うねり、膨らむ髪のアイテム選び シャンプー
髪が広がりやすい人は、しっとり・まとまる・重たい仕上がりのシャンプーを選びましょう。
シャンプー前はブラッシングをして表面のホコリなどを落としてからシャンプーをしていくと◎。こうすることにより少ないシャンプー剤で済み、泡立ちも良くなります。
また、広がりやうねりが出る方はヘアダメージが大きいので、洗浄力よりも髪に優しいマイルドなものを選ぶといいですね。
ヘアマスクもおすすめ
トリートメントをつけた後、しばらく時間を置いて髪に栄養を浸透させて流します。スペシャルケアとして週一でヘアマスクを使用するのもおすすめ。
アウトバストリートメント
オイルやミルク系のしっとり重たい仕上がりのもので、補修力の高いものを選びましょう。
スタイリング剤
スタイリング剤は基本何を使ってもいいですが、アイロンを使う場合は熱から守ってくれるものでダメージを軽減したり、セットが決まったらオイル系のスタイリング剤の後、全体にキープスプレーなどをつけ、湿気による水分が入ってこないようにブロックするのもおすすめです。
ボリュームがなく、ペタンコになる髪のアイテム選び シャンプー
もともと細い髪で毛の量が少ない人は、スカルプケアなどのボリュームアップ効果が期待できるシャンプーを使いましょう。
頭皮からしっかりと洗い、汚れや油分を洗い流します。ハリやコシが期待できるケラチンというタンパク質成分が入っているものもおすすめです。
トリートメントは少量で
少量のトリートメントをとり、根元付近にはつけず、髪の中心から毛先に塗布して、しっかりと洗い流します。
スタイリング剤
ワックスやヘアオイルのつけすぎは禁物です。油分の重みで余計にぺたんこになる原因にもなります。
どうしてもつけたい時は毛先中心にして、なで付けるというよりは揉み込むように付けましょう。オイルベースのスタイリング剤より、スプレータイプのものがベター。

根元に指を入れて立ち上げるようにしたところにハードスプレーを使うとキープ力も増します。
ドライヤーでの乾かし方

髪を乾かすこと。これは良いスタイリングをするのに、最も重要な工程なんです。ドライの仕方で仕上がりが80%は決まってしまうので、日頃からなんとなーく乾かすのではなく、どのように仕上げたいかをイメージしながら乾かしましょう。
広がる、うねり、膨らむ髪
オイルやミルクベースのトリートメントをつけてから乾かし始めます。ボリュームを抑えたい人は手ぐしを入れながら根元から頭皮を擦るようにして乾かしていきます。
根元には水分が残らないようしっかり乾かしてください。根元から中間が乾いたら、毛先に向かって髪の落ちる方向に上からドライヤーをあて、ボリュームを抑えながら乾かします。
最後に冷風をあてて、髪の表面を整えるとツヤが出ます。仕上げにもう一度オイルなどのトリートメントをなでつけるようにしてつけても良いです。
ボリュームがなく、ペタンコになる髪
髪の根元を立ち上げるイメージで乾かしていきます。特に潰れやすいトップは、分け目と逆方向に乾かしたり、毛流れに逆らうように乾かすことでボリュームアップします。下を向き、ドライヤーをあてるのもおすすめ。
朝のセットでは、もう一度根元を起こすようにドライヤーをかけます。トップや前髪に根元からマジックカーラーを巻いて、仕上げにスプレーをするともちが良くなります。
どうしてもまとまらない!そんな時の簡単ヘアアレンジ
この時期は諦めて、髪は下ろさずアップスタイルでまとめてしまう人も多くいるでしょう。
以下では、ブローやアイロンしている時間がなかったり、出先で髪が乱れてどうしようもなくなった時に簡単に出来ちゃうアレンジを紹介します。
万が一のため、飾りゴムや携帯用ハードスプレーやヘアオイルを持ち歩いてると安心です。
ハーフアップ

耳より上にある髪を束で左右で取り分けて、ゴムで結びます、その時にトップの表面の毛を少しずつ引っ張り出してボリュームを出します。
ここでハードスプレーをトップ中心に多めにつけます。
結んだ髪をひと束とってゴムに巻きつけてピンで固定するか、ゴムに入れ込んで結び目を隠して完成です。

ローポニーテール
低めの位置で一つに束ねます。トップの表面の髪を引っ張り出してボリュームを出します。ハードスプレーをトップ中心に多めにつけます。
トップにおおげさなくらいボリュームを出すように引っ張り出すのがポイントです。飾りゴムでアクセントを。

余計に広がっちゃう!?やりがちな髪のNG行為
お手洗いなどでよく見られる、水を手につけて撫でつけたり、前髪を触ったりする人。つけた時は一瞬収まったように見えますが、湿気と同様で水分を与える結果となり、広がりやうねりが増してしまいます。

ヘアを直す際は、乾いた手で直し、髪が広がりやすい人は軽くブラシを通した後にオイルやワックスで落ち着かせる、ボリュームのない人は根元から手ぐしを入れてスプレーをひと吹きするくらいにしましょう。
人それぞれ顔や体型が違うように、髪質も個人で異なります。さまざまな悩みやクセがあることでしょう。特に梅雨シーズンは悩みのタネになることが多いかと思います。
自分の髪質やクセを理解した上で正しいケアのもと、上手にお付き合いしていってください。梅雨のお出かけや通勤時に、自分好みのヘアが出来るようになって、少しでも楽しく過ごせますように。
ライタープロフィール
プライベートサロン STARLIER ヘアメイク・藤田裕美
美容師/ヘア&メイク。都内サロンを経てフリーに。2014年4月、恵比寿にヘア、マツエク、メイク教室、スタジオ等のプライベートアトリエをオープン。アトリエをベースに講師、撮影、ライターとして活躍。
【保有資格】
美容師免許保持
【Not Sponsored 記事】