
世界を驚かせた若宮さんのアプリって?
ハイシニアが楽しめるひな壇飾りアプリ「hinadan」

高齢者が楽しく遊べるアプリを作りたいという思いで若宮さんが開発したアプリ「hinadan」。若宮さんはプログラミング未経験ながら、周囲の協力を得て81歳でアプリをリリース。このニュースが米CNNで紹介され、世界で注目を集めるように。
「人生100年時代」を楽しく生き抜くコツ
①逆境も、発想の転換で楽しむ
昭和10年生まれで、時代の大きな変化を体験してきた若宮さん。60代で始めたパソコンの楽しさにのめり込み、エクセルで作るグラフィック「エクセルアート」を発明したり、80代でアプリ開発を行ったり、若宮さんが普通では無理!と思うようなことをやり遂げてしまうのは、その考え方に秘密があるようです。

「もともと、自分はいろいろなことに興味を持つタイプで、パソコンもその一つでした。勤めていた銀行を退職後、おばあちゃんの介護をすることになったため、家にいないといけなくなったのもきっかけの一つです。パソコンがあれば、家にいながら外の世界と交流ができます。それが楽しくて、どんどんのめり込みました」

「介護」と聞くと、肉体的にも精神的にも大変で、自分の時間を持つことができない...というネガティブなイメージを抱きがちです。しかし、若宮さんは介護で家にいる時間が増えることをポジティブに捉えることで、パソコンと出会い、自分の可能性をさらに広げることができたのです。
②視野を広く持ち、自分の知らない世界に飛び込んでみる
アプリ「hinadan」の反響によってAppleの世界開発者会議や、総理大臣官邸で行われた「人生100年時代構想会議」など、様々な重要会議に招待され、発言している若宮さん。全く予想もしていなかった出来事の連続に驚きつつも、持ち前の行動力で初めてのことにも果敢に挑戦しています。
「私のモットーは"とりあえずやってみる"なんです。一貫した方針のもとに動いているわけではなくて、興味を持ったことは何でもやってみる。そして、ダメならやめる。『hinadan』は、みなさんのお力添えもあって完成できました。私は大学にも行っていないし、全くプログラミングの知識がないところからのスタートでした」

「私は80代になってから、"エイティーズの冒険"と称していろんなことにとりあえず挑戦するようにしています。冒険とは、海外旅行に行ったりすることに限らず、もっと小さな冒険もたくさんあると思うんですよね。プログラミングも、冒険の一つ。アプリを作ることはもちろん、そもそもプログラムを作るとはどういうことなのかを知ってみたかったんです」
③好奇心の「木」をたくさん植えて、大きく育てる
若宮さんは、自分の好奇心を追求し、視野や可能性を広げることを「自分の木を育てる」と表現しています。2017年12月に発売された書籍『明日のために、心にたくさん木を育てましょう』(ぴあ)の中でも、自身の体験をもとに、様々なエピソードが紹介されています。

iPadのアプリで琴の演奏をする若宮さん。
「私が持っているのは、プログラミングの木や、英語の木。全然上手くならないけどピアノの木もありますね。自分が興味を持ったことを心に植えて、根っこにお水をやりながら大きく育てていくんです。続けるコツとしては、私の場合はFacebookの投稿で宣言をしてしまいます。言った以上はやらないと、と言う気持ちになりますし、いろいろ励ましやアドバイスもいただくので頑張れるんですよね」

海外旅行も大好きで、お土産に現地のスカーフを購入するのが楽しみだそう。
④本質的な人間力を高める努力をする
「私が子供の頃は、平均寿命がもっと短くて、多くの子供が病気で亡くなる時代でした。"生きているのが幸せ"な時代だったんです。一方、現代は"人生100年時代"とも言われ、老後の生活に不安を抱いている若い人も多いですよね。なぜ私が急にメディアに取り上げられるようになったかというと、80歳を過ぎても楽しそうに生きている人が、少なくとも一人はいるということに勇気付けられる方がいらっしゃる、ということのようです」

「自分の寿命に対する不安だけではなくて、これから人工知能の時代になってきますよね。もう何年かすると、人間と人工知能の戦いみたいなことを目にすることも増えてくるかもしれません。そうなった時に人間の生き方が問題になる。今、プログラミングを小学校から必須科目にすると言われていますけど、プログラミングすらAIがやってくれる時代になるでしょう。そうなると、コンピュータに何をさせるかということを考えるのが人間の仕事になるんです。これからは、本質的な人間力が問われる時代になると思います」
⑤ボランティアに参加して、自分を成長させる
自分の将来について、漠然とした不安を持つことも多いアラサー世代の女性たちへ、若宮さんが薦めているのは「ボランティアに参加すること」。人間力を高め、幅広い世代の人と交流することで人間力が磨かれるのだそう。

「ボランティア活動をしている人は、ある程度志の高い人ですから、そういう人たちと付き合っていると自分も成長します。他人の噂話や批評が好きな人たちと付き合っていても成長がありませんから。そのためには、ボランティアでもやってみるといいと思いますよ」

「忙しい人でも、年に1回か2回は地域の餅つき大会などの行事を手伝ってみるとか、必ずできることはあるはず。365日ずっと忙しいわけはないし、体力がなければないなりに、できることをやればいいんです。社会に参加して、いろんな価値観の人と知り合い友達になることで自分も成長しますよ」
悩みを解決するヒントは自分の成長にある♡
2018年のスタート。自分の人生を楽しむために、心の中に木を育てましょう!

「私も20代の時などは、いろいろな悩みがありましたが、ある程度時間が解決してくれることも多いんですよね。大人になると社会を知って、現実に対して妥協することが多くなると思いますが、それは後ろ向きなことではありません。自分が成長して許容できることが増えるんです。焦って無理に成長しようとしたり、周りと競争して比べたりするのではなく、あまり周りを気にしないで自分のペースで成長を続けていけば、だんだんと悩みも解決していくんじゃないかしら。この本が、少しでもみなさんの人生を楽しくするヒントになれば嬉しいですね」
(エディタ(Editor):dutyadmin)